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辺野古の今を伝える『戦場ぬ止み(いくさばぬ とぅどぅみ)』、23日から先行上映。 [沖縄&琉球國]

沖縄県 名護市 辺野古(へのこ)地区。
基地の移転問題で全国的に、いえ世界的に
知られるようになった地名ですね。

日本政府は「普天間基地の代替施設」と言っていますが、
実際には機能がさらに強化された
最新のアメリカ軍基地が計画されているそうです。
・大型揚陸艦の接岸が可能な巨大な軍港の建設。
・オスプレイ100機以上の配備。
・アメリカ海兵隊の新たな出撃地となる。
・米軍施設「キャンプ・シュワブ」「辺野古弾薬庫」が隣接。
・ジュゴン等の稀少な生物が棲む美しいサンゴの海なのに、
埋め立て工事用の巨大なコンクリートブロックを沈める。

現在、日本にあるアメリカ軍の基地・専用施設の
実に「73.8%」が沖縄県に集中しています。
たとえ普天間が辺野古へ移り、嘉手納以南が返還されようとも
「73.1%」が沖縄にそっくり残る。
つまり、沖縄県の中で移動させるだけでは
県民の負担はほとんど減らないというわけです。

グーグルの地図で「キャンプ・シュワブ」の位置を見ようとして
改めて気づいたのですが、県内の濃いグレーの部分は全部、
アメリカが利用している土地なんですよね。
https://www.google.co.jp/maps/place/Camp+Schwab/@26.4524816,128.0044603,10z/data=!4m2!3m1!1s0x0:0x6884bc9740d5c1e5
あちこちの濃いグレーの部分を拡大して見ると、
さまざまな施設の名称もわかります。
しかも、アメリカ軍は地面だけじゃなくて
その上空も占有しているのです。


辺野古の大浦湾では船やカヌーに乗って抗議活動する人々を
海上保安庁の船が包囲し、拘束しようとしたり罵声を浴びせたり。
私は海上保安官を描いた漫画をドラマ化した『海猿』を観て、
ミーハー気分で「カッコいい!!」と思っていましたが、
辺野古では、その屈強な“海猿”の皆さんが
武器も持たぬ人々を押さえ付けようとしている……。
ゾッとしました。海猿に、ではなく日本政府の暴挙に対して。
政府は機関砲を装備した大型巡視船まで出動させたそうです。
美しいサンゴの海を守りたいと言っている人たちは
国の敵なんですか?

陸地でも工事を阻止すべく座り込みを続ける人々がいます。
80代の“おばぁ”が工事車両を前に
「私を死なせて通ってみなさい」
と声を上げる。
苛酷な沖縄戦を生き延びた人に、
なぜこんな言葉を言わせねばならないのか。

抗議する人々と現場で向き合うのは
沖縄県警の機動隊や民間の警備会社に勤める人たち。
互いの立場を痛いほどにわかる県民同士が
対立を強いられるのは、
抗議活動をする自分たちの親族や友人・知人に
基地で働く人々もいるという複雑な事情と同様です。


こうした辺野古の現実を描いたドキュメンタリー映画が
今週末から公開されます。

●『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』公式サイト
http://ikusaba.com/
※予告編も観られます。

【製作スタッフ】
監督:三上智恵、撮影:大久保千津奈、ナレーション:Cocco
音楽:小室 等、演奏:坂田 明(Sax / Clarinet)、渡嘉敷祐一(Dr)、佐久間順平(G)、竹田裕美子(Key)、向島ゆり子(Violin)
題字:書老人善隆
プロデューサー:橋本佳子・木下繁貴、監督補:桃原英樹
・映画『戦場ぬ止み』Facebookページ
https://www.facebook.com/ikusaba.movie
・映画『戦場ぬ止み』Twitter
https://twitter.com/ikusaba2015
・監督の三上智恵さんのTwitter
https://twitter.com/chiemikami


当初、劇場公開は7月の予定だったそうですが、
「一日でも早く多くの人に観てほしい」という
三上監督をはじめ、製作スタッフの願いを受け止めて
『ポレポレ東中野』での緊急先行上映が決まったとのこと。
さすが本橋さん!

このミニシアターは
“昭和の街”「東中野ムーンロード」のすぐ近所で、
オーナーの本橋成一(もとはし・せいいち)さんは
地元で生まれ育ったドキュメンタリーの写真家・映画監督です。

5月23日(土)~
●「ポレポレ東中野」
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
・上映16:15~(1日1回のみ)
・5/23(土)&5/24(日)上映後に三上智恵監督の舞台挨拶を予定。
・各日10:40から当日の整理番号を劇場窓口で発行(複数の整理番号の受け取りも可能)。その際、入場料金の支払い、または人数分の特別鑑賞券の引き替えを行うこと。
・上映開始15分前の16:00から整理券の番号順に入場。
・全席自由。座席数に限りあり。満席の場合は入場できないので、整理券の引き替えはお早めに~!
・チケット:当日一般1,800円 大学・専門学校生1,500円 高校・中学生1,000円 シニア1,200円

オトクな前売り券は通販で入手できます。
●『戦場ぬ止み』全国共通特別鑑賞券1,400円
http://tongpoo-films.shop-pro.jp/?pid=89415132
(東風 Online Shop ←配給会社「東風」の通販ショップ)
※送料は無料(お買い上げ1,001円以上なら無料だそうです。
エライ! 代金引換の場合は手数料500円が加算)。


[本日のオマケ]

本作品の配給会社の公式サイト。
●「東風(とうふう)」(新宿区 新宿)
http://www.tongpoo-films.jp/
・ドキュメンタリー作品の紹介ページ
http://www.tongpoo-films.jp/films.html

●「ポレポレ東中野」
http://www.mmjp.or.jp/pole2/
3度目のアンコール上映中、5月22日(金)まで。
・『圧殺の海-沖縄・辺野古』(三上監督の前作)
http://america-banzai.blogspot.jp/2014/11/blog-post.html

6月上旬まで上映中。
・『アラヤシキの住人たち』(本橋監督の最新作)
http://arayashiki-movie.jp/
長野県の山あいにある茅葺きの家「アラヤシキ(新屋敷)」で暮らす
「真木共働学舎」の人々の1年。

本橋監督がチェルノブイリ事故で被災した村に取材した作品。
美しい映像で深く印象に残りました。音楽担当は坂本龍一さん。
・『アレクセイと泉』(ベルリン国際映画祭受賞作)
http://movies.polepoletimes.jp/alexei/
予告編
https://www.youtube.com/watch?v=mWt5N10qRXo

劇場は地階で、1階には、くつろげるカフェも。
●「ポレポレ坐」
http://za.polepoletimes.jp/cafe/

映画の帰りに、ぜひお立ち寄りくださ~い。
●“昭和の街”「東中野ムーンロード」
http://moonroad.jp/
金曜の夜は「マ・ヤン」のカウンター内に私もおります~♪
http://mayan.sp.land.to/

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(2015年5月21日付)
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