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戦争を伝える8月のドキュメンタリー&ドラマのTV番組リスト。 [社会問題&戦争関連]

今年は戦後70年ということで、テレビ番組も例年以上に戦争関連が増えているように感じます(と言っても私の子ども時代よりは、ずいぶん減りましたが)。

1月下旬の日経の記事に、以下の言葉がありました。

「戦後70年間戦争をしなかったのは国連加盟193カ国のうち8カ国しかなく、アジアで日本以外はブータンだけである。世界に誇るべき歴史である。」
※出典:「戦後日本70年の総括」(日本経済新聞/2015年1月24日付)
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO82329830T20C15A1EN2000/

8か国のうち最後の1か国になろうとも戦争を放棄し続けるには、国民一人ひとりの明確で強固な意志が必要です。戦争の被害国で加害国でもある日本だけが世界へ伝えられることは、たくさんありますよね。また、語れる言葉を増やすためにもさまざまな情報や知識を蓄えることが大切だと思うんです。

戦争関連の番組をネットで探してみると、地方のテレビ局やネット放送(?)でも独自の番組を制作・放映するところがあるようです。全国の観たい番組が選択できるシステムになればいいのにな~。東京はテレビ局の数は多いのですが、私が観たくなる番組は少ないのです。

※以下に取り上げた番組は地上波のみ。番組のタイトルや放送の日時は変更される場合もあります。地域によっては放送時間が異なる場合もあります。テレビの番組表で再確認してくださいませ。

[追記:7月29日]※NHKのドラマを加えました。
[追記:7月30日]※日時変更のあった番組の表記を修正しました。
[追記:8月1日]※ドキュメンタリー2番組を追加しました。
[追記:8月4日]※ドキュメンタリー5番組を追加しました。

8月1日(土)・2日(日)21:00~/TBS系
二夜連続スペシャルドラマ
●『レッドクロス ~女たちの赤紙~』
http://www.tbs.co.jp/redcross_tbs60/
第二次世界大戦中、従軍看護婦として戦地へ赴いた3万5千人余りの女性のうち、1120人が殉職した。ドラマでは満州事変から第二次世界大戦、朝鮮戦争の時期まで、戦争によって人生を翻弄されながらも、博愛の精神と家族への愛を貫いた1人の女性の姿を描く。
脚本:橋本裕志、音楽:千住 明、演出:福澤克雄
主演:松嶋菜々子、西島秀俊、高梨 臨、柴本 幸、工藤阿須加、須田邦裕、渡辺真起子、加藤虎ノ介、吉沢 悠、中島ひろ子、浅茅陽子、橋本さとし、赤井英和、笑福亭鶴瓶、山﨑 努ほか

8月2日(日)14:00~15:00/TBS系
戦後70年 千の証言スペシャル
●『女たちの赤紙』
http://www.tbs.co.jp/program/sengo70sen-no-syougen_20150802.html
70年前に赤紙を受け取り、戦地へ赴いた従軍看護婦の半生を実体験した女性たちのドキュメント。

8月3日(月)0:55~1:50(日曜の深夜)/日本テレビ系(制作:広島テレビ)
NNNドキュメント
●『平和宣言 ~ヒロシマは語る~』
http://www.ntv.co.jp/document/
8月6日の原爆の日に犠牲者の慰霊、核兵器の廃絶、平和の実現への祈りと誓いを胸に、広島から世界へ発信するメッセージが「平和宣言」。初めての宣言は被爆2年後のことで、進駐軍の前で絶対平和の創造を訴えた。起草中に倒れ、命を懸けた職員もいた。今年は被爆2世の市長が起草を続ける。


NHKスペシャル(NHK総合)
8月2日(日)21:00~21:49
再放送:8月5日(水)0:10~0:59(※火曜の深夜)
スクープドキュメント
●『発掘された声 ~日本兵捕虜尋問所~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0802/index.html
8月6日(木)19:30~20:35(※広島に原爆が投下された日)
●『きのこ雲の下で何が起きていたのか(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0806/index.html
8月7日(金)22:00~22:49
●『戦争とプロパガンダ ~アメリカの映像戦略~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0807/index.html
8月9日(日)21:00~21:49(※長崎に原爆が投下された日)
●『“あの子”を訪ねて ~長崎・山里小学校 被爆者の70年~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0809/index.html
8月11日(火)19:30~20:43
アニメドキュメント
●『あの日、僕らは戦場で ~少年兵の告白~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0811/index.html
8月13日(木)22:00~22:49
●『女たちの太平洋戦争 ~日赤報告書が語る戦場の現実~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0813/index.html
8月15日(土)20:00~20:58(※昭和天皇が日本の降伏を表明した日)
●『カラーで見る太平洋戦争(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0815/index.html
8月16日(日)21:00~21:58
●『“終戦” 知られざる7日間 ~“戦後”はこうして始まった~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0816/index.html

……さすがはNHKと言いたくなる戦争特集のラインアップ。ちゃんと良質のドキュメンタリーも作っているのに、どうして安保法案の強行採決を伝える国会中継はできなかったんでしょうねぇえええええ?(怒)。NHKの職員の中にも忸怩たる思いを抱える良心の人がたくさんいる、そう思いたいのですが……。

8月3日(月)2:31~(月曜の深夜)
テレメンタリー2015 シリーズ戦後70年(7)
『空に舞った徒花(あだばな) ~風船爆弾悲劇の記録~』
http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/
第二次世界大戦の末期、追い詰められた日本軍は直径10mの巨大気球に爆弾を搭載し、アメリカ本土を攻撃するという計画をもとに「風船爆弾」を製作した。
※2009年1月18日にもTBS系「報道の魂」で『風船爆弾 ~女学生が作った幻の決戦兵器』と題した番組アリ。
http://www.tbs.co.jp/houtama/last/090118.html
「和紙」と「コンニャクのり」で貼り合わせた粗末な兵器の製造にあたったのは、15~16歳の女学生たち。覚醒剤を服用させられながら、12時間も立ちっ放しという過酷な労働を強いられた。約9300発が打ち上げられ、ジェット気流(強い偏西風)に乗って1000発ほどがアメリカ北部へ渡った。オレゴン州の小さな村で5人の子どもと、おなかに赤ちゃんのいた牧師の妻が、風船爆弾による爆発で死亡。

8月4日(火)21:00~22:54/日本テレビ系
戦後70年特別番組
『櫻井翔&池上彰 教科書で学べない戦争』
http://www.oricon.co.jp/news/2055356/full/
第二次世界大戦の戦場となった土地へ赴き、戦争について解説。池上 彰は現在も核の維持・管理のために核物質の性能実験を行っている米国の世界最先端の施設を取材。米国の最初の核実験場でも70年前の痕跡を目の当たりにする。櫻井 翔はパプアニューギニア・ラバウルの“パイロットの墓場”と言われた激戦地を訪れ、特攻隊として出撃した元特攻隊員に取材。
出演:池上 彰(ジャーナリスト)、櫻井 翔(アイドルグループ「嵐」のメンバー)

8月5日(水)19:30~19:56/NHK総合
クローズアップ現代
●『ヒバクシャの声が届かない ~被爆70年 “語りの現場”で何が~』
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3697.html
広島・長崎の被爆者たちは平均年齢が80歳に迫り、この1年で1万人近くが亡くなった。現在では「被爆体験を語る場が減っている」「証言が求められなくなった」という指摘も。被爆者へのアンケートから見えてきた実態とは。
出演:直野章子(九州大学 准教授)

8月8日(土)14:00~15:54/TBS系
スペシャルアンコール
●『ヒロシマ ~あの時、原爆投下は止められた
…いま、明らかになる悲劇の真実』
http://www.tbs.co.jp/tbssengo70/
戦後60年の2005年に放送され、文化庁芸術祭大賞を受賞した3時間番組を2時間に再構成。原爆の開発・投下に関わった科学者が広島を訪問し、被爆者と対話するなど、当事者や被爆者の証言を基に再現映像・CGなどによって“ヒロシマ”の全体像を描く。
出演:綾瀬はるか、手記朗読:吉永小百合、ナレーション:森本毅郎
2005年放送時の司会:筑紫哲也・綾瀬はるか
※放送は一部の地域のみ。

8月10日(月)0:55~(日曜の深夜)/日本テレビ系(制作:福岡放送)
NNNドキュメント シリーズ 戦後70年
●『極秘裏に中絶すべし ~不法妊娠させられて~』
http://www.ntv.co.jp/document/
戦後の引き揚げ者の中には、外地で外国人による性暴力に遭い、望まぬ妊娠をした日本人女性らがいた。国は、その女性らを救うという名目に加え、外国人との“混血児”が社会の混乱を招く恐れがあると考え、当時は法律で禁じられていた中絶手術を受けさせた。引き揚げ港の1つだった博多港からは「二日市保養所」が、長崎・佐世保港からは佐賀県内の「国立療養所」が、その現場となった。
ナレーター:湯浅真由美

8月10日(月)19:30~20:43/NHK総合(制作:NHK広島放送局)
●『一番電車が走った』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku70/8days/program_10.html
昭和20年8月9日、原爆投下から3日後の広島の市内を路面電車が走り始めた。生き残った電鉄会社の社員が被爆の翌日から復旧作業を始め、曲がったレールに槌(つち)を振り下ろし、架線を張り直すなどして一部の路線で運転再開に漕ぎ着けた。路面電車に乗務し、運転も任されたのは電鉄会社の家政女学校で学びながら働く当時15~16歳の少女たちだった。実話を基にドラマ化。
出演:黒島結菜、阿部 寛、中村 蒼、清水くるみ、新井浩文、モロ師岡、秋月成美ほか
脚本:岸 善幸、岡下慶仁
演出:岸 善幸

8月15日(土)19:00~23:10/フジテレビ系
終戦70年ドキュメンタリー企画
●『私たちに戦争を教えてください ~いま、会っておかなければいけない人がいる 今日、聞いておかなければいけない声がある~』
http://www.fujitv.co.jp/sensou_oshiete/index.html
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2015/i/150621-i127.html
戦争を知らない世代の芸能人5名が戦争体験者に会い、戦争とは何かを学ぶ。
[ナビゲーターとテーマ(取材地)]
・小栗 旬「なぜ、戦争が始まったのですか?」(ハワイ/長野)
・松坂桃李「玉砕ってなんですか?」(パラオ・ペリリュー島ほか)
・福士蒼汰「特攻ってなんですか?」(東京・市ヶ谷/鹿児島・鹿屋基地)
「原子爆弾が落とされた日 知っていますか?」(広島)
・有村架純「少女は沖縄で何を見たのですか?」(沖縄)
・広瀬すず「特攻隊員との淡い恋」(福島)

8月16日(日)21:00~/テレビ朝日系
戦後70年ドラマスペシャル
●『妻と飛んだ特攻兵』
http://www.tv-asahi.co.jp/tokkouhei/
終戦直後の8月19日、満州で若き少尉(22歳)とその妻(24歳)が共に特攻機へ乗り込み、ソ連軍の戦車隊に向かって突撃したという史実をもとに書かれたノンフィクションをドラマ化。
原作:豊田正義、脚本:岡本貴也、音楽:安川午朗、監督:田﨑竜太
出演:堀北真希、成宮寛貴、杉本哲太、八嶋智人、荒川良々、堀井新太、三浦涼介、小西真奈美、竹富聖花、趣里、羽田美智子、高島礼子、國村 隼ほか
ナレーション:市毛良枝

8月17日(月)0:55~(日曜の深夜)/日本テレビ系
NNNドキュメント シリーズ 戦後70年
●『海の記憶 父からの手紙』
http://www.ntv.co.jp/document/
1944年、“日本海軍の拠点”だったトラック諸島で、米軍の攻撃によって日本の船の数十隻が沈没。その大半軍に徴用された民間の輸送船だった。最も多くの犠牲者を出した「愛国丸」と共に水深50mの海に沈んだ父をもつ息子は、戦地の父が母へ送った50通の手紙を読み、トラック諸島へ向かう。水中の愛国丸を撮影した映像を現地で見つめる息子の姿を取材。
ナレーター:小山茉美

8月31日(月)0:55~(日曜の深夜)/日本テレビ系(制作:札幌テレビ放送)
NNNドキュメント シリーズ 戦後70年
●『樺太に散った“北のひめゆり” これが最後です さようなら(仮)』
http://www.ntv.co.jp/document/
70年前に日本が全面降伏した8月15日以降も、樺太や北方四島では旧ソ連軍が突然、軍事侵攻。住民らは砲弾が飛び交う戦火の街を逃げ惑っていた。8月20日には樺太の旧・真岡町の郵便局で電話交換手の若い女性9名が、「ソ連兵から辱めを受けて殺されたくない」と青酸カリを飲んで集団自決した。当時、豊原郵便局に勤めていた女性(88歳)は、その日、真岡郵便局からの電話で「これが最後です。さようなら」という最期の声を聞いた。「北のひめゆり事件」の悲劇を追う。

……今季のTBSはドラマにオカネを掛けたようですが、3月上旬に放送した戦争関連のドキュメンタリーが秀逸だったんですよ。その構成を担当した放送作家の高橋秀樹さんが「視聴率は6.6%であった。結果から言えば惨敗である。」と書いているのを読んで、実に実に残念なことだと思いました。
http://blogos.com/article/107639/
※「BLOGOS」(LINE Corporation)の記事より。

米軍の爆撃機に搭載したガンカメラという機器で捉えた空襲のリアルなカラー映像と日本の研究チームの丹念な解析をもとに、当時を知る目撃者や遺族への取材を佐藤浩市が担い、演技派の俳優による再現ドラマなどで構成した特別番組でした。国内で空襲に遭った市町村の数は139にも上ったという事実も知りました。

●戦後70年 千の証言スペシャル
『私の街も戦場だった』
3月9日(月)21:00~23:04/TBS系
総合ナビゲーター:佐藤浩市
再現ドラマ出演:奥貫 薫、飯田基祐、杉咲 花、福田麻由子

東京大空襲の3月10日に合わせて放映日を決めたのだろうと思いますが、8月のほうが視聴者数は多くなったかもしれませんよね。本当に良い番組だっただけに、制作スタッフや出演者たちは一人でも多くの人たちに観てほしかったことでしょう。

TBSの役員の皆さま~、ぜひとも再放送の決断・指示をお願いいたします~!!!

……と、ここまで書いて改めてチェックしてみたら、8月15日(土)に「Ⅱ」として放送が決定したそうです! “報道のTBS”の面目躍如だわ~。今のところ3月放送分の再放送の予定はないそうですが、その一部が以下のサイトで観られます。

8月15日(土)地域によって18:50~または19:00~/TBS系
●戦後70年 千の証言スペシャル
『私の街も戦場だったⅡ 今、伝えたい家族の物語』
http://www.tbs.co.jp/sengo70/
出演:久米 宏、綾瀬はるか、瀬戸内寂聴、佐藤浩市ほか
・Facebookページ
https://www.facebook.com/pages/TBS-%E6%88%A6%E5%BE%8C70%E5%B9%B4-%E5%8D%83%E3%81%AE%E8%A8%BC%E8%A8%80%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E7%A7%81%E3%81%AE%E8%A1%97%E3%82%82%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/785652271511441?fref=nf


[このブログ内の関連記事]
●東京大空襲の前日の3月9日に特別番組。全国120以上の市町村が空襲に遭っていたという事実が…。
(2015年3月7日付)
http://chie-relish.blog.so-net.ne.jp/2015-03-07

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