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阿佐ヶ谷「千章」のサンマは今年も素晴らしい味わい&目黒の2つのサンマ祭り。 [おいしいもの♪ 料理・食材・食文化]

東京は阿佐ヶ谷の“奇天烈(きてれつ)な店”
「千章(ちあき)」の名物の一つが
夏の終わりに堪能できる極上サンマです。
今回ご一緒したのは姉貴分のMさんと、
「礼華」のマダム・メグちゃんのお友達として知り合ったSちゃん。
MさんとSちゃんは初対面ですが、
お酒も美食も大好き!ということが共通しているので、
あっと言う間に仲良くなれますね~♪
(私の友人・知人は、みんなそういう仲間ですが。笑)。

数々の珍味の撮影はSちゃんにお任せし、私は
ピカピカに輝くお刺し身と、岩塩だけの味付けで
丸ごとのサンマを炊き上げるサンマご飯を撮りました~。
「千章」サンマ2014.8.30.JPG
「千章」サンマごはん2014.8.30.JPG
今年もまた「生きててヨカッタ~!!」と思いつつ、しみじみ味わった次第。

Sちゃんは私より背の高いMさんや私に比べると
かなり小柄で非常にスリムなんですが、
「痩せの大食い」ということが判明!
20代の食欲旺盛な男子並みじゃないかなぁ。
いや~、素晴らしい食べっぷりに脱帽しました。
「千章」の大将&女将さんも驚いたことと思います~。
いったい、どこへ入ったんだろう???(笑)。

Mさんとは、その後、新宿の夜の楽しいコースへ♪(笑)。


ところで、サンマも本格的なシーズン到来!と思っていましたが、
Sちゃんのお父さまが
「スーパーでサンマが400円もしてたんだよ!」
と、おっしゃっていたそうです。
そう聞いたときの私は
「千章のサンマは築地での仕入れ値が1尾2千円…」
という毎年お決まりのフレーズを口にしていたので、
400円のサンマが高値とはピンと来なかったのですが、
たしかに安い時季にスーパー等では100円ぐらいにもなるとか?
(私は食材の購入先が生協と高知の「山下農園」だけということと、
サンマは加工品しか自宅で調理しないので、
1尾丸ごとの値段には疎いんですわ…)。


今年のサンマの水揚げは、どうなんでしょうねぇ???

「水産総合研究センター」の最新情報によると、
サンマが分布している北西太平洋の推定資源量は
2003年の440万トンから’14年が190万トンと
この10年ほどの間に激減しているそうです。

今年9月以降の水揚げは上向きになるだろうとの予測ですが、
近年ではサンマのたくさん集まるエリアが
日本の「排他的経済水域」の外側となりつつあるため、
サンマが日本の近海まで来る前に
外国船(主に台湾籍の大型漁船)が大量に捕獲。
昨年は日本の漁獲量を上回ったほどだそうです。

※排他的経済水域
(はいたてき けいざいすいいき/EEZ:Exclusive Economic Zone)
領土に接する沿岸から200海里(カイリ/約370km)以内の水域のことで、このエリア内なら沿岸国に生物や海底の資源を採取・管理する権利がある。200海里を超えると「公海」。


サンマやイワシは海面の近くを泳いでいる魚で、
15度以下の水温を好むそうです。
その環境に産卵する親魚がたくさんいれば、当然、個体数も増えるわけですね。
そして、生まれた稚魚は海流に乗って
エサとなるプランクトンの豊富な所へ運ばれるのですが、
この海流の動きに変化があると、
成魚として育つかどうかにも影響するそうです。

地球の温暖化だけでなく、
海面の水温の変動、海流、エサ、そして乱獲など、
サンマの漁獲量の減る原因は、さまざま。
自然現象には抗えませんが、目先の利益に囚われず、
できる限り水産資源を守るなど
人間としてできることを国際社会全体で考慮しないと
いずれサンマも高級魚に数えられる時代となってしまいそうです…。


さて、サンマと言えば、古くから落語の有名な噺(はなし)
「目黒のさんま」でも親しまれていますが、
東京の「目黒」駅(山手線・東急目黒線・地下鉄の南北線&三田線)の東西では
毎年、サンマの炭焼きを無料でふるまうイベントが開催されます。

この駅があるのは品川区で、
駅の西側は目黒区、東側は港区と入り組んだエリア。
目黒区内では「目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)」、
品川区内では「目黒のさんま祭り」が行われます。

両方とも東日本大震災の被災地となった
岩手県と宮城県の沿岸部の市が
水揚げしたばかりの新鮮なサンマを無償で提供。
震災の年も両市は甚大な被害がありながらも、
このイベントへの無償提供は継続されたのです。

例年のイベントの様子は
首都圏のローカルニュースでも報道されるのですが、
ボランティアの人々が頭や首にタオルを巻き、ゴーグルを着けて、
炭火の煙がもうもうと立ちこめる中、サンマを焼き続けるようです。
焼き立てサンマは無料で提供されるそうですが、
先着順なので朝早くから何時間も並ぶ人たちもいるそうです。

提供するサンマは被災地のために
200円でも300円でも有料にして
全額を寄付すればいいのに!と思っていたのですが、
現地では募金箱も設けてあるようです。
きっと、食べた人たちや遊びに行った人たちは
志(こころざし)として幾ばくかを募金しているんでしょう。

私は行列が大嫌いなので、
こういうイベントには参加しないんですけど~(笑)、
被災地をはじめとする地方の特産物の販売や伝統芸能の発表、
落語の寄席(よせ)など、内容は盛りだくさんのようですよ!
お子さま連れでも半日たっぷり楽しめそうですし、
イベント会場が混雑してイヤになったとしても
「目黒」駅の周辺は散策にピッタリのコースがたくさんあります♪


★9月7日(日)
●第19回「目黒のさんま祭り」
(主催:目黒駅前商店街振興組合 青年部、後援:品川区)
・「目黒駅前商店街振興組合 公式ホームページ」
http://www.asahi-net.or.jp/~xq7k-fsm/sanma.htm
・「目黒のさんま祭り」応援サイト
http://owarai.to/meguro/index.html
・岩手県宮古市「サンマ6千尾」
・徳島県神山町「すだち」
・栃木県那須塩原市(青年団「高林雷の会」)「辛味大根おろし」
・和歌山県みなべ町「備長炭」


★9月14日(日)
●第38回「目黒区民まつり(目黒のSUNまつり)」
(主催:目黒区民まつり実行委員会、後援:目黒区・目黒区教育委員会)
http://sunfest.emeguro.com/
・宮城県気仙沼市「サンマ5千尾」
・大分県臼杵市「かぼす」


[参考資料サイト]

●「ここに注目!『今年のサンマは豊漁?不漁?』」
(「NHKオンライン NHK解説委員室」合瀬宏毅 解説委員/2014年8月26日)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/195819.html

●「くらし☆解説 「秋の味覚 サンマに異変?」
(「NHKオンライン NHK解説委員室」合瀬宏毅 解説委員/2014年9月2日)
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/196372.html

●「平成26年度 北西太平洋サンマ長期漁海況予報」
(水産総合研究センター 東北区水産研究所)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/sigen/pdf/130731-01.pdf
(※PDFファイルが開きます)

●「日本の領海等概念図」(海上保安庁)
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/JODC/ryokai/ryokai_setsuzoku.html

●「ニュースでよく見る『領海』や『接続水域』何が違うの?」
(『THE PAGE』2013.10.20)
http://thepage.jp/detail/20131020-00000001-wordleaf

●「国連海洋法条約と日本」(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaiyo/pdfs/jyouyaku_j.pdf
(※PDFファイルが開きます)
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