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民俗芸能&古典芸能ファンの皆さま、無料のイベント&講座の案内です~♪ [美術・音楽・古典芸能・芝居...etc.]

5~6年前に西早稲田というエリアに住んでいたのですが、
「早稲田大学」まで歩ける距離だったことから
社会人向けの講座「オープンカレッジ」を受講しました。
ちょうど興味のある民俗芸能や日本の写真史、
がん難民対策に関する講座があったからです。
それぞれの講座の参加者は20~30人程度でした。

がん関連の医療分野のほうは、考えていた以上に専門性が高く、
これじゃ大学院生向けなんじゃないの~?というレベル。
もちろん私の勉強不足もあるとは思いますが、
ほかの受講者たちも「難し過ぎる…」と、ため息ついたり居眠りしたり(笑)。

写真史は好きな分野だけに非常に面白く、
講師は貴重な写真集の現物を見せてくださり、
豊富な資料も用意して、ゲスト講師には
写真評論の第一人者を呼ぶなど充実した内容でした。
(ゲスト講師はゴールデン街でも飲み歩いている方です~)。

民俗芸能は受講時間が平日の昼間だったこともありますが、
ほとんどの参加者は60~70代だったと思います。
基本的な知識がないと付いていけない内容とペースでしたが、
年配の方々はとても熱心で、しかも詳しくご存じの様子なので
素晴らしいわ~と感服しました(私は付いていくだけで必死)。

ある70代前半の女性と話してみると、
ご主人のがん闘病を支えつつ、
唯一の息抜きとして受講しているとのことでしたが、
八王子から通うと聞いてビックリ。
最短で特別快速を利用しても往復80分以上は掛かります。
向学心旺盛でイキイキとした方でした。見習わねば~!

ほかにもいろんな講座があるので、
可能であれば、ずっと学び続けたかったのですが、
どこかで「オープンカレッジ」の会員証も入れた名刺入れを紛失(泣)。
それに、仕事もしないと食べていけないし~、
いくつも受講するとオカネもかさむし~、
引っ越しして歩いては通えなくなったから面倒だし~、
ということで、会員証の再発行もしないまま今に至ります。でへへ。

でもでも、こんな私のために(?)
民俗芸能や古典芸能のジャンルで、
無料のイベントや講座もあるんですよ~♪

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こちらは今週の日曜の午後のイベントで、直前の情報なんですが…。

●「第56回 関東ブロック民俗芸能大会」
(入場無料、事前の申し込みも不要)

毎年、11月の勤労感謝の日あたりに「日本青年館」で
「全国民俗芸能大会」が開催されているのですが、
これは以前「全国郷土芸能大会」という名称だったようです。
今年の全国大会は11月22日(土)に
神楽特集をテーマに開催されるような?
(まだネット上には、ほとんど情報が見当たらないので詳細は不明です)。

関東ブロックの今年の大会は都内で開催です!

日時:9月28日(日)12:00開場、12:30開演~17:00終了予定
会場:板橋区立文化会館 大ホール(東京都板橋区大山東町51-1)
アクセス:東武東上線「大山」駅・北口から徒歩3分
都営三田線「板橋区役所前」駅・A3出口から徒歩7分
http://www.itabun.com/access/index.html
※最寄り駅からは、もう少し時間が掛かると思いますよ~(プラス1~2分?)

【出演団体】
・横尾歌舞伎(静岡県浜松市/県指定)
・関山の仮山伏の棒遣いと柱松行事(新潟県妙高市/県指定)
・和合の念仏踊(長野県下伊那郡阿南町/国指定)
・塩平の獅子舞(山梨県山梨市/県指定)
・相模国府祭鷺の舞(神奈川県大磯町/県指定)
・岡田八幡神社の正月祭(東京都大島町/都指定)
・説経浄瑠璃(東京都板橋区/都指定)
・八王子車人形(東京都八王子市/都指定・国選択)

以前、岩手県の郷土芸能が「国立劇場」に出演する際、
地元生まれのアヤねぇに「観に行こうよ~」と誘ったら、
「そういうのはステージで観たって、つまんないよ」と却下されました~。
たしかに、季節感と共に神社や集落を背景にするのと、
自然の音が聞こえないホールの舞台とは全く別物ですもんねぇ。
でも~、なかなか現地には行けないので~、
歴史ある芸能を伝える人々の熱演が観られるだけでも♪

・上記の情報源
「東京都生涯学習情報」(東京都教育庁 地域教育支援部 管理課 文化財保護係)
http://www.syougai.metro.tokyo.jp/bunkazai/event/minzokugeinou.html


もう一つは、やや専門性の高い内容の講座です。

●第9回 無形文化遺産部公開学術講座
「流行歌としての道行
―『海道下り』を中心とした能・狂言歌謡の源流と広がりー」
(入場無料、事前の申し込み不要、先着350名まで)

テーマは「海道下り(かいどうくだり)」とありますが、
これは京都から東海道を通って東国へ向かう旅のことで、
「あずまくだり」とも言いました。
中世には、その道中の地名や光景を描写した
「道行(みちゆき/道行き文とも)」という謡曲が流行したそうです。

能・狂言に詳しい方々ならともかく、私などは
「硬そうな話かな~?(汗)」と、行くかどうか迷うところなんですけど、
リズミカルな「早歌(そうか/そうが)」という声楽曲や
大道芸の歌「放下(ほうか)」などの実演もあるようですし、
鎌倉・室町時代にブームとなった流行歌なんだと思えば、気軽に聴けそうです。

日時:10月18日(土)開場13:30、開演14:00~16:30終了予定
会場:「東京国立博物館 平成館 大講堂」(東京都台東区上野公園13-9)
アクセス:JR線「上野」駅・公園口または「鶯谷」駅・南口から徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅または千代田線「根津」駅から徒歩15分
京成電鉄「京成上野」駅から徒歩15分
※博物館の西門(通用門)から入場とのこと(ほかの入口からは入館料が必要)。

【内容】
・講演Ⅰ「宴曲〈海道〉の文学史 ― 忘れられた流行歌謡 ―」
岡田三津子(大阪工業大学 知的財産学部 教授)
・講演Ⅱ「放下の歌と能・狂言」
高桑いづみ(無形文化遺産部 無形文化財研究室長)
・実演
1「〈海道〉から能狂言へ  《盛久》道行・《蝉丸》道行」
2「放下の歌  海道下り・《放下僧》小歌」
3「小歌のいろいろ  小原木・《花月》小歌」ほか
・演者
佐藤友彦(和泉流 狂言師)
朝倉俊樹(宝生流 能楽師)
日吉栄寿(長唄三味線 演奏家)
・解説
高桑いづみ

・主催&上記の情報源
「東京文化財研究所 無形文化遺産部」(東京都台東区)
http://www.tobunken.go.jp/~geino/kokai/14kokai_inf.html

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[本日のオマケ]

●「文化遺産オンライン 動画で見る無形の文化財」(文化庁)
http://bunka.nii.ac.jp/jp/nation/movie/index.html#content_header
※ページのかなり下のほうに民俗芸能の動画があります。

国内外の民俗写真の第一人者・芳賀日出男さんのサイト。
●「芳賀ライブラリー」
https://hagafoto.jp

文楽・歌舞伎の公演が主ですが、定期的に民俗芸能の公演も開催。
●「国立劇場」(東京都千代田区)
http://www.ntj.jac.go.jp/kokuritsu.html

民俗・古典芸能だけでなく演劇全般を対象とする博物館。データベースも充実。
●「早稲田大学 坪内博士記念 演劇博物館(通称:エンパク)」(東京都新宿区)
http://web.waseda.jp/enpaku/

専門家の団体ですが、たまに会員以外でも参加できる研究会(有料)も。
●「民俗芸能学会」(民俗芸能学会事務局)
http://minzokugeino.com/

多様なジャンルにわたる講座が用意されています。
●「早稲田大学エクステンションセンター」
http://www.ex-waseda.jp/
2014年度から会員以外でも受講できる「ビジター制度」がスタート。
ただし、入会金が免除される代わりに受講料は割高となるそうです。

「オープンカレッジ」は早大だけでなく、全国あちこちの大学で開講中。
ネットで学べる「eラーニング」等も多くの大学が導入しているようです。

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