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平滑筋肉腫のKさんの闘病記 20:術後1週間で退院決定~予定より早く帰宅♪ [医療・健康&がん関連]

Kさんからの術後5日目~退院日の報告メールです。

【術後5日目】
背中の麻酔が取れて、点滴は1つだけになりました。
一時的に点滴を止めてシャワーが可能に。
ようやくシャワーが使えて洗髪して小綺麗になれそうです (^0_0^)

退院は術後9日目か10日目の予定でしたが、
今朝、「早ければ明後日」と言われました。
迎えの車は週末に予定してるので、
もう少しこの部屋で粘りたい (^0_0^)

前回の肝臓手術のときは7泊8日だったかな、
やはり今回のほうが、ちょいと長い。
でも、本当に順調に回復したのには看護師さんたちもびっくりで、
何しろ術後から普通に歩いていたので驚いたようです。

時々、37.2度ぐらいの微熱は出ますが、
これはやはり開腹手術の影響では?
血糖値や酸素の数値は問題なしです。
20時に点滴は外れたのですが、尿を溜めています。
病院食以外は全く食していません。
排便が苦しまずに毎朝あります。

主治医のB先生に
「コーヒーはいつから?」と聞いたら、「退院してから」と。
明日、退院後の注意点を聴く予定です。
重いものを持たないことは
前回の術後と同様かと、わきまえてます。
疲れやすいだろうなと思います。
ひとまず微熱が治まれば違うでしょうかね。


……Kさんはスイーツ系が好物なので、
病院の食事以外に何か食べているかと確認したのですが、
優等生の患者ですね~。
もちろん消化器系の手術ですから
飲食には細心の注意を払うべきでしょう。
私なんて胃を切っても、その状態が自覚できなくて、
尾籠(びろう)な話で申し訳ないのですが~、
退院直前の時期には、お見舞いでいただいた
プリンやチョコレートなどを
むさぼるように食べては吐くか下すかという状態で、
エライ目に遭いました~(自業自得なんですけど。涙)。


【術後6日目】
食事は特に制限なし。
B先生に「ゴルフができるのは?」と聞いたら、
「中の壁がまだだ」と。
「○○ヘルニアになる恐れがあるので
半年ぐらい激しい運動は控える必要がある。
重いものを持たないこと。
微熱ではなく高熱が出たら教えて」
と言われました。

私の場合、つい無理をしてしまうので、
今回は退院しても
しばらく気をつけるようにしようと思いました。

実際は少し歩いたあとも疲れます。
今朝、尿を採るのが終了しました。
明日のお昼に退院することが決まりました。


……「ゴルフ」という文字を見て、
なるほど、運動の好きな人は、
そういうことも大切なのね~!と気がつきました。
私は運動音痴の上、スポーツは観る一方ですから、
「体を動かす」という発想が出てこないんです。
胃の主治医からは
「術後に体力を高めるには水泳がいいよ。
水の浮力があるからラクだし、
左右均等の運動だから体のバランスが取れる」
とアドバイスしてもらいました。
泳ぐのが好きな人、水に浮くだけでも楽しい人には
良いかもしれませんね~。

私は何度かスイミングスクールや
スポーツクラブに入会はしましたが、
オカネだけ払って通わなくなる……の繰り返し。
水中ウォーキングすら好きになれなかったし。
というわけで、いまだにカナヅチです~(恥)。
元々、基礎体力のある人は、回復も早い印象がありますね。

「中の壁がまだ」というのは、
肝臓などの内臓が納まっている腹腔を覆っている
「腹壁(筋膜・皮下脂肪・皮膚)」の術創が
くっつくまで少し時間が掛かるということでしょうか。
開腹手術後に腹壁が断裂したり緩んだりして
そこから内臓の一部が飛び出てしまう
「腹壁瘢痕(ふくへき はんこん)ヘルニア」を発症すると、
また手術が必要となるケースもあるようです。


【術後7日目=退院日】
今朝8時にB先生が様子を見に来られて、
「次は外来で」と、おっしゃっていかれました。
9時半頃に採血がありました。
その後は看護師さんから外来の日程について説明があり、
次回の外来の受診日は今月の下旬(退院後12日目)に決定。

「退院後に注意していただきたいこと」という
A4サイズの文書1枚をもらいました。
以下の内容が書いてあります。

1. 入浴について → お風呂は×で、シャワー可能。
手書きで「創部を石鹸でやさしく洗って下さい」と添えてあります。
2. お薬について → 服用を続ける。
3. 今後注意していただきたいこと。
4. 今後の治療について。

次回の指示票と退院患者向けのアンケート用紙も渡されました。

今は貧血がちょいとキツイかな~って感じがしてます。
“シャバ”は、とにかく寒いです。気をつけます。
軽く寝て、時間が来たら会計を済ませて退院です。


……というわけで、Kさんは自宅へ戻りました~!!
退院おめでとうございま~す♪
ヽ(^。^)ノヽ(^。^)ノヽ(^。^)ノ

順調な(と言うか驚異的な)回復で何より!
術後の貧血については、しばらくは仕方がないかもしれません。
手術中に失われた血液のほか、
肝臓に含まれる血液は体全体の10~14%もあるらしいので、
部分切除でも血液を失うこととなります。
胃の場合は切除によって鉄分が吸収しにくくなり、
ビタミンB12も不足するので鉄欠乏貧血となりがちです
(私は何年も継続して貧血治療中)。
肝臓は胃と違って再生する臓器なので、
これから徐々に再生されると共に
貧血も改善されるのかな~と思うのですが、
鉄剤なども処方されたそうなので、
とにかく飲む時間を守って忘れずに服用することが大事ですね。
(さもないと私のように、
なかなか正常値に戻らなくなります~。泣)。


KさんのSNSには退院して5日後から
「ボランティア活動や職場に復帰する」
と書いてあったので、ちょっと心配です。
できるだけ意識して静養に努めたほうがいいと思いますよと
伝えましたが。

私のように気ままな一人身なら
退院後も自宅で好きなだけ寝ていられますけど、
Kさんは公私にわたって役割がたくさんある上、
頑張り屋さんなので、
おうちでゴロゴロすることもできないと思うんです。
病室に居れば看護師さんが体調を確認・管理してくれるので、
あなた任せでいられるんですけどね。

私は胃を3/4切除した術後1か月ほどは
ヨロヨロ動くたびに「イタタタッ」と
おなかを押さえて、うめいていました。
乳がんのときは
腫瘍を摘出した温存手術の翌日から
病院内のランドリーで洗濯をしましたけどね。

どうしてそんなに違うのかと胃の主治医に聞いたら、
「おなかにメスを入れる手術は筋肉を切るから痛い、
乳房は皮膚と脂肪の切開だから、
それほどの痛みはないんだよ」
と教えてくれました。

もちろん、日々の役割や先々に目標があるのは
活力アップに繋がるものですが、
せめて今月いっぱいぐらいは
大人しくしていてほしいですよね~。
Kさんは私より多く手術を経験しているし、
腫れ物に触るように労わられるのもイヤだと思いますが、
「無理は禁物!」「頑張り過ぎちゃ、ダメよダメダメ~!」と
自分に言い聞かせるようにしてくださいねと伝えました(笑)。


いったん、がんに罹った以上は、
手術して退院すればOK!
ということにはならないものですが、
Kさんも
「経過を小まめに観察しながら、
免疫力を極力失わず、延命していく方法」
を考えていきたいと語っています。

私は、ほかの“がん友”にもよく言うことですが、
がん患者はみんな
全身にちらばっている微小な転移があるだろうから、
それらが悪さをしないよう監視しつつ、
今後も共に生きていく、ということですよね。
たまに大きくなるヤツが出てきたら、そのつど退治する、
という感覚でいればいいかな~と思っています。
再発・転移していても、
日常生活に支障のない程度で体調をキープする治療法を考える。
実際、そうして暮らしている“がん友”たちもいますから、
初発でも再発でも再々発でも、基本的には同じことなんです。
(能天気すぎますかね~? 笑)。

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