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超高精細の3次元映像で撮った映画『ヴァチカン美術館』。観に行く前の予習♪ [映画・テレビ・ラジオ・漫画]

世界中のカトリック教会と信者を取りまとめる
「ヴァチカン(Vatican)市国」は
イタリアのローマ市内にある世界最小の独立国で、
元首はローマ教皇です。
歴史が古いのかと思い込んでいたら、1929年の成立だとか。
当時は独裁者ムッソリーニの政権下、
イタリア王国と教皇庁との条約締結によって
それまでの教皇領が国家として承認されたそうです。

15世紀以来、代々の教皇は
「ヴァチカン宮殿」に居住したとのことですが、
現在の教皇であるフランシスコさんは
聖職者や観光客も泊まるホテル住まいを選択。
クルマも従来はリムジンだったのに、
フォードを使用しているとか。
いつもわかりやすく親しみやすい言葉で
「貧しい人たち・弱い人たちのことを真っ先に考えよう」
と呼びかける教皇は、小さい頃に
感染症に罹って肺の一部を切除した経験もあるそうです。


さて、「ヴァチカン宮殿」には
歴代の教皇のコレクションを収蔵した
「ヴァチカン美術館」があり、
年間500万人以上が訪れるそうです。
美術館と言っても、たくさんの建物の総称で、
「システィーナ礼拝堂」「サン・ピエトロ大聖堂」
「ラファエロのスタンツェ(ラファエロの間)」
「ピオ・クレメンティーノ美術館」「キアラモンティ美術館」
「ブラッチョ・ヌオーヴォ(新館)」「ピナコテーカ(絵画館)」
なども含むという大規模なもの。

その「ヴァチカン美術館」を
超高精細の3次元映像が撮れる「4K(Ultra HD)3Dカメラ」で
初めて撮影したというドキュメンタリー映画が上映中です。
天井画や壁画、彫刻などの傑作の数々が
立体的に捉えられた映像で、
迫力と臨場感あふれる仕上がりという触れ込み。

美術品は間近で現物をじっくり鑑賞したいな~と思いますが、
私なんてもう海外へ行くこともありませんしね、
たとえ気軽に行ける人でも、
「ヴァチカン美術館」全体を観て回ると
1週間ぐらい掛かると言われています。
絵や彫刻だけでなく建物すべてが芸術品。

3D映像で美術鑑賞というのも面白いかも♪

近頃の映画館では上映中もしゃべり続ける人や
ガサゴソと音を立てても気にせず、何かを食べる人とか、
途中から遠慮もなく堂々と入ってきて
周りの人たちの前を横切っても平然としている人など、
マナーのカケラすら身についていない不快なヤツらも多いので、
自宅でモニターを眺めているほうが
精神的にラクだわ~と、出不精になる一方なんですが、
今回のような映画こそ大きなスクリーンで観ないとね!


映画にはルネサンス期の巨匠から
近現代の著名な芸術家による
キリスト教をテーマにした作品群が登場するようです。
その一部を書いておきましょう。

・ジオット(ジョット/1266頃~1337)『ステファネスキの祭壇画』
・ダ=ヴィンチ(1452~1519)『聖ヒエロニムス』
・ミケランジェロ(1475~1564)
『最後の審判』『アダムの創造』『ピエタ』
・ラファエロ(1483~1520)
『アテネの学堂』『キリストの変容』『聖体の論議』
・カラヴァッジョ(1573~1610)『キリスト降架』
・ベルニーニ(1598~1680)『ブロンズの天蓋』
・ほかに、ボッティチェリ(1444頃~1510)、
ブラマンテ(1444~1514)、ペルジーノ(1445~1523)の作品も。
・彫刻『ラオコーン群像』『ベルヴェデーレのトルソ』
『プリマ・ポルタのアウグストゥス』
・ゴーギャン(1848~1903)、ゴッホ(1853~1890)、
シャガール(1887~1985)、マティス(1869~1954)、
ルオー(1871~1958)、ダリ(1904~1989)などの作品も。

ちなみに、今の教皇フランシスコさんは、
ロシアに生まれたユダヤ系の画家、シャガールの
『白い磔刑(たっけい)』という作品に惹かれるとか。
第二次世界大戦時に、
ナチスによるユダヤ人の強制連行を憂いて描いたもの。


映画の製作に携わったスタッフは
芸術に造詣が深いというイタリア人40名。
美術館のあちらこちらを延べ3千キロも歩き回り、
撮影には約4か月を要したそうです。

監修:アントニオ・パオルッチ教授(「ヴァチカン美術館」館長)
出演:アントニオ・パオルッチ、パオロ・カシラギ
監督:マルコ・ピアニジャーニ
脚本:ドナート・ダラヴァーレ
撮影:マッシミリアーノ・ガッティ
編集:ルチアーノ・ラロトンダ
製作総指揮:フランチェスコ・インヴェルニッツィ、エミリアーノ・マルトラーナ
S3D スーパーバイザー:ステファノ・レベチ
日本語版ナレーション:石丸謙二郎(『世界の車窓から』のナレーションでもおなじみの俳優ですね)

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[本日のオマケ]

公式サイト
●映画『ヴァチカン美術館 天国への入口』(2013年/イタリア)
http://www.vatican4k3d.com/
・予告編も観られます。全編は66分と映画としては短め。
・都内での上映は「シネスイッチ銀座」のみ、
4月17日(金)で終了とのこと。
・全国の上映劇場(すでに終わった所もありますが…)。
設備が3Dと2Dに分かれるようです。
http://www.vatican4k3d.com/theater.html

●「4K3D超高精細3次元映像技術」
(情報通信研究機構 総合企画部 広報室)
http://www.nict.go.jp/publication/NICT-News/1011/02.html

「ヴァチカン美術館」の見取り図が載っています。
このページでは「博物館」と訳されていますが同じ所。
●「イタリアの芸術」(阪急交通社)
http://www.hankyu-travel.com/guide/italy/art.php

教皇フランシスコさんのお住まいでもあるホテル。
ゴージャスな宮殿だと「カトリックってお金持ちね~」
なんてイジワルなことを思いがちですが、
ここは簡素で落ち着きのある空間のような……。
●「ドムス・サンクタエ・マルタエ
(Domus Sanctae Marthae/聖マルタの家)」
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/john_paul_ii/marthae.htm
(カトリック中央協議会)

「ヴァチカン(バチカン)」ならびに「日本カトリック司教団」は
以下のように力強いメッセージを発信しています。
これらは信仰心のない私でも大いに共感・賛同しますよ~!!
●「戦後70年 司教団メッセージ
平和を実現する人は幸い ~今こそ武力によらない平和を」
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/150225_wwii70yr.htm
●「いますぐ原発の廃止を
~福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして~」
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/111108.htm

ほかにも人権問題や弱者擁護に対する取り組みなど、
さまざまな活動をしていることを知りました。
・リンク集
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/link/i

ヴァチカン市国の住民は、ほとんどが聖職者ですが、
皆さんの普段の食生活は~?
●「バチカンの料理」(「e-food.jp」/イーフード)
http://e-food.jp/map/nation/vatican.html

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