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高山勝成の3階級防衛戦&井岡一翔の3階級制覇を狙う挑戦。 [ボクシング・F1・ラグビー]

「大阪府立体育会館」で行われた
ボクシングの2つの世界戦をテレビで観ました。
この会場、以前はカタカナ名でも呼ばれていましたが、
今年3月末の契約満了で愛称の使用は終わったそうです。
「ネーミングライツ」やら「ボディメーカーコロシアム」やら
ワケのわからんカタカナ語を増やすのではなく、
かつては「大阪府立体育館」、今は「大阪府立体育会館」ですが、
文字を見ても言葉を聞いてもパッとわかる。いいですね~!!


☆「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(12回戦)
王者
高山勝成(たかやま・かつなり/仲里ジム)
WBC・WBA・IBF・WBOの世界ミニマム級を全制覇。
36戦28勝(10KO)7敗1NC(No Contest ノー・コンテスト=無効試合)
身長157.7cm・リーチ157.8㎝。
大阪府大阪市の出身、32歳。
VS.
IBFライトフライ級8位
ファーラン・サックリン・Jr.(ジュニア/タイ)
31戦27勝(15KO)3敗1分け
身長165.8cm・リーチ170.2㎝、21歳。
※父のファーラン・サックリンは同じ王座を7度防衛。

世間では、しつこい粘着質の人物は避けたいものですが、
ボクサーの資質としては大切な要素ですよね。
挑戦者はカウンター狙いでしたが、
高山は積極的に前へ出て
「しつこいわ~」とウンザリするほどの執拗さで追い詰め、
自在なボディ打ちで圧倒しました。
「手数」「連打」「執着」がキーワード、という感じでしょうか。
高山が偶然のバッティングで両まぶたの斜め上をカットし、
9ラウンド2分19秒、3-0の負傷判定という結果に。

スコア
86-85
90-81
87-84

9ポイント差を付けたのは
日本のジャッジの「島川さん」と聞こえました。
大ベテランのレフェリー島川 威(しまかわ・たけし)さん?
じゃないかと思うんですけど、御年80だそうですから
近年はジャッジに専念していらっしゃるのでしょうか。
それにしても9ポイント差とは大胆な気もしますね。
私は87-83~84ぐらいが妥当かと思いましたが~。

ボクシングは統括する団体によって
ルールも少しずつ異なるのですが、
IBFは「ラウンド・マスト・システム
(各回の判定は極力、差をつける)」で
ほかの団体と同様のようです。
それを踏まえた結果が90-81ということですか。うーむ。
……もっとボクシングに詳しい友達に聞いてみようっと。


ボクシングの世界タイトル認定団体のおさらい。
●WBA(World Boxing Association/世界ボクシング協会)
1921年に「NBA(全米ボクシング協会)」として始動。’62年「WBA」に改称。
●WBC(World Boxing Council/世界ボクシング評議会)
1973年に「WBA」から独立。
●IBF(国際ボクシング連盟)
1983年に「USBAI(全米ボクシング協会国際部)」を母体として設立。
●WBO(世界ボクシング機構)
1988年に「WBA」から分裂して発足。

元は「WBA」だけだったのが、
運営等に不満を感じた人たちが離れていって
別の団体を作ったのが増えていった、という事情のようです。
興行には莫大なオカネが絡むので何かと対立しやすいでしょうし、
地域偏重に対する不満なども累積したようです。

私が現場で観戦し始めた’80年代は
IBFやWBOが設立した頃で、観戦仲間とは
「IBF王者? 誰か知ってる~?」
「WBO? ま~た余計な団体、作っちゃって」
などと失礼なことばかり言っておりました(汗)。
実力も人気もある認定王者が出ると、
団体のステイタスもグ~ンと上がりますね。

もっと詳しく知りたい方は以下のページで勉強しましょう♪
●「主要4団体&ルール」(WOWOWのサイト内)
http://www.wowow.co.jp/sports/excite/rule/
元『ボクシングマガジン』編集長の
原 功(はら・いさお)さんの解説です。


さて、もう一つの試合は、

☆「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(12回戦)
王者(8連続防衛中)
ファン・カルロス・レベコ(アルゼンチン)
35戦34勝(18KO)1敗
身長156.9㎝・リーチ164.2㎝、31歳。
VS.
同級3位
井岡一翔(いおか・かずと/井岡ボクシングジム)
元WBC世界ミニマム級&WBA世界ミニマム級&
WBA世界ライトフライ級の2階級制覇チャンピオン。
17戦16勝(10KO)1敗
身長165.2㎝・リーチ168.4㎝、大阪府堺市の出身、26歳。

スコア
114:114
115:113
116:113

井岡の判定勝ち。
レベコは「8度の防衛記録をもつ王者」という
凄味は伝わってきませんでした。
井岡がうまく動きを封じたから、
という見方もできるんでしょうけど、
記憶に残るような闘いぶりでもなく……。

ボクシングファン仲間、さんちゃんの感想も

> 井岡の2対0の判定には「?」でした。

同感ですね~。私はジャッジ1人がイーブンだとしたら、
あとは1:1で引き分けでもいいんじゃない?と思いましたが…。
もしくは2:1で井岡かなぁ。
まぁ私は彼の叔父さんの時代から
ちょっと偏見があるせいで公平な審判はできません(笑)。
でも、井岡弘樹より一翔のほうがセンスはずっと上に見えます。
眼が良いよね~。

しか~し、一翔くん、いえ一翔さん、
もう26歳なんですから、
インタビューで「叔父さんが…」と言うな~!
対外的には「叔父が…」と言いましょうね。
世界3階級制覇の立派な王者ともなれば
言動も人格も問われるものです。
ぜひ正しい日本語を使ってくださいまし。

私にとっては
タイのウィラポン・ナコンルアンプロモーションが、
王者の知性と風格のある人、というイメージですね。
礼儀正しく、リングマナーもお手本のようで、
いろんな面で尊敬すべきチャンピオンでした。
以前、タイまで行ってウィラポンの写真を撮った
写真家の富田浩二さんも同じように語っていました。

日本のジム所属の現役ボクサーなら内山高志でしょうね。
長谷川穂積も折り目正しい人という印象があります。


ところで、井岡の試合に
リングアナウンサーとして出てきた男性は
いったい誰なんだか知りませんけど、
対戦相手レベコのフルネームをド忘れしたようで、
コールする際、途中で詰まって後ろを振り返り
(看板か何かで名前を確認したのか)、
ややニヤケながら言い直しました。
世界チャンピオンなんですよ!
レベコとジムの方々、アルゼンチンの国民に失礼極まりない!
日本の恥です。
ド素人をアナウンサーとしてリングに上げるなッ!!
これだからTBSのボクシング番組は……(涙)。

テレビ画面にチラッと映った
解説の鬼塚のファッションにも驚きましたね~。
黒のタキシードなんですけど
蝶タイとカマーバンドの色がピンク?と藤紫?
彼が現役の頃、よく一緒に試合を観に行った仲間内では
当時、ダボッとした紫のアルマーニのスーツを着ていた鬼塚を評し、
「ワーストドレッサー賞を!」
と言ったものですが、
ファッションの好みは変わらないようですねぇ。
どなたかスポンサーになって
腕のいいスタイリストを付けてあげたら~?

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[本日のオマケ]

●「高山勝成 公式サイト」
http://www.l-kid.com/

●「仲里ボクシングジム」(大阪市 大正区)
http://nakazatoboxing.com/

●「井岡一翔 Official Site」
http://www.kazutoioka.com/

●「井岡ボクシングジム」(大阪市 浪速区)
http://www.ioka-gym.com/

放送席のアナウンサーの話の中に
白井義男、パスカル・ペレスと名王者の名が出てきました。

日本人初の世界チャンピオン!
●白井義男(1923~2003)
58戦48勝(20KO)8敗2分け

身長150㎝足らずながら
フライ級最強とも言われ続けるアルゼンチンの英雄!
●パスカル・ペレス(1926~1977)
92戦84勝(57KO)7敗1分け

モノクロの試合映像や白井さんのインタビューが観られます!
●「世界チャンピオン 白井義男
Yoshio Shirai Boxing World Champion」
(投稿:littlebylittle1982さん)
https://www.youtube.com/watch?v=MzJQFa43MA0

1954年7月24日にブエノスアイレスで行われた
白井義男vs.パスカル・ペレス
フライ級ノンタイトル10回戦の3分間ダイジェスト。
引き分けでしたが、この試合でペレスは23連勝がストップ。
●「Yoshio Shirai - Pascual Perez」
(投稿:Christofides1さん)
https://www.youtube.com/watch?v=ZlnHiGvvWqw

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