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テレビ局に牛耳られているボクシングについて考える。 [ボクシング・F1・ラグビー]

井上兄弟&八重樫:プログラム(2016.5.8).jpg5月8日、世界戦を観に有明コロシアムへ。国際展示場の駅の改札付近で、あらッ見覚えのある人が!
いかつい顔にヒゲ+たくましい体格+文字のたくさん描かれた黒いTシャツ…、ワタナベジムの井上トレーナーでした。
おそらく誰かを駅まで迎えに出たんでしょうね、なんだか険しい表情で若い衆に指示を飛ばしている様子だったので、お取り込みの最中かも~と思って声を掛けそびれました。でも、お元気そうで何より♪

有明コロシアムでは、ずいぶん昔に誰かの世界戦を観た気がするので、今、ネットで調べてみたら、同会場でのボクシングの初試合は鬼塚勝也VS.アルマンド・カストロのWBA世界スーパーフライ級タイトルマッチだったとか(Wiki情報なので正確かどうかは不明)。
この試合かな? 1992年12月11日ですって。もう23年も前か…井上尚弥も生まれてないワ~(苦笑)。

鬼塚+鶴太郎コンビは嫌いだったのですが、鬼塚の試合は新人王戦から観ました。日本武道館(最大14471席)でも世界戦を観た記憶がありますが、対戦相手は誰? ご存じの方、教えてくださいまし~。

私は現場で観戦する機会があれば必ず第1試合から観ますが、この日の開始の15:30頃は会場の入りも1割程度。有明は10000席とのことなので、後楽園ホール(1403席・立ち見も含めて最大2005人←もう少し入ると思う)の7倍ちょっとか。

リングサイドの記者席も3列ぐらいあって後楽園ホールよりずっと多いのですが、その席で1試合目から観ている人は3人ほど。6~7割ぐらい埋まったのは八重樫と井上尚弥の試合のときだけでした。
あとから来た記者たちは井上ファミリーのことを書くにも、拓真や浩樹の試合は観ないで書いたってことですよねぇ。記者席は一列分を減らして観客席に回せばいいのに!!

それにしても、出場者は大橋ジムの所属がほとんどだから、地元の横浜アリーナ(約17000人収容)で開催すればジムの後援会の人とか、東京まで出掛けにくい近所のおじいちゃんやおばあちゃんも応援に行けたんじゃないの? 神奈川県内に住んでいる選手やスタッフも多いだろうから、移動費だって節約できるよね? 特に4回戦の子なんてオカネがないんだから交通費は10円でも減らして、その分、良質のタンパク質を摂らせてあげてよ~!

などと同行した友達にボヤいたら、「横浜アリーナは今、改装工事中なんだよ」と教えてくれました。ふーん、なるほどね。
(※同アリーナは6月30日まで休業。7月以降はイベント予定アリ)。

今回、一緒に行った友達は'80年代後半~'90年代初めに、後楽園ホールや都内での世界戦に通い詰めていた時期の観戦仲間なんですが、最近は現場で観ることもなかったそうで、きらびやかにショーアップされた会場の様子に驚いていました。真のボクシングファンなので、当然ながら喜んでいるのではなく呆れていたわけですが。

まぁフジテレビだからねぇ。でも、最近の大きな会場は、どこも同じようにレーザー飛ばすわ大音量で音楽を流すわと芸のない演出ばかり。特に今回は空き時間にボクシングとは全く関係のない、日本語だか何だかわからないラップやアイドルのグループの映像が何度も爆音で流されたので、ウンザリを通り越して怒りすら覚えました。

昔だったら過去の名試合の映像を見せてくれたものです。テレビ局のスポーツ担当の部署には、心からボクシングを愛する人や国内の名選手たちを尊敬する人なんて、もういなくなっちゃったんですかねぇ?
たとえ、心あるスタッフがわずかながら残っていても、ボクシング人気が上昇しない限りは広告スポンサーや広告局の営業の力が絶大で、つまんない映像ばかり垂れ流すことを強いられているんでしょうか(涙)。

それどころか、フジテレビと日刊スポーツがトロフィーをラウンドガールから選手へ手渡しさせていたのを見て非常にビックリしました。本来なら各社の社長が渡すべきものでしょ? それは無理だと言うならスポーツ局の局長とか部長とかがいるでしょうが! なんでお飾りにしか過ぎないラウンドガールに授与させるわけ? 彼女らを少しでも画面に映らせるためだけの行為ですよね。選手に失礼だと思わないのッ!?(激怒)。

ボクシングと選手を侮辱するテレビ局に媚びなければ中継してもらえないという哀しいボクシング業界。選手は試合当日なら放映時間に合わせて待ち時間を延ばされるのは当然のようになっていますし、プロモーション番組に家族まで駆り出されて私生活を公開させられるのも恒例化していますよね。

昔のことばかり言いますが~、WOWOWがスタートした当時のボクシング番組は余計な演出もなく、元『ボクシング・マガジン』編集長でノンフィクション作家となった山本 茂さんやマッチメーカーのジョー小泉さんの解説で面白かった。いまやボクシングおたくは皆、地上波以外を観ているのかもしれませんね。

私のように衛星放送に加入していないボクシングファンが、地上波の中途半端なボクシング中継を観ないでボクシング番組を存分に楽しむには?

これからの時代だとインターネット中継しかないと思うんですけど、この景気低迷の折、ボクシング好きでドカ~ンと出資してくれる財界人なんて探せそうにないから、世界中の同好の士の出資を募ってクラウド・ファンディングとかで中継サイトを立ち上げる? でも、ボクシングファンって私のようにお金持ちがいない感じ。とほほ…(泣)。

結局、有明での観客動員数は全体の30%程度(到底40%の入りには見えなかった)という寂しさでした。大型連休の最終日だけに、ほかでオカネを使ったから行く余裕がなかったとか、母の日で家族の集まりがあったから行けなかったという人もいたかもしれませんね。
でもねぇ、大きな会場でWタイトルの世界戦となると費用が莫大に掛かるのは一応わかりますけどね、そもそもチケット代が高すぎると思うんですよ。

アリーナSRS席30,000円、スタンド指定A席20,000円、スタンド指定B席10,000円、スタンド指定C席6,000円、スタンド自由席3,000円

スタンドAの位置でも会場の上部に設置されたデジタル画面のほうが実際のリングより大きくクリアに見えたので、最上段の自由席からだと現場にいても目をやるのは画面だけだったと思います。これじゃチケットを購入する気も起きませんよね。現場にいるというライブ感だけは味わえますが…。

観客が3000人程度だったら後楽園ホールにギューギュー詰めにしても良かったんじゃない?(笑)。ムダなイベント演出も排除し、きちんと試合観戦に集中できたのに。
大橋ジムの会長が現役のとき、ミニマム級のタイトル挑戦で日本のジムの選手の世界戦21連敗をストップさせたのですが、あのときの後楽園ホールって確か観客が3000人ぐらいと発表された気がします。

実際、自由席のチケットでは座席が取れないどころか2階の立ち見まで鈴なり状態だったので、私たちは1階南側の階段に座って観たんですよ。階段すらギューギュー詰めでしたが、ホールの係員に「立ってください!」と叱られながら…(汗)。今は消防法違反で厳しいんでしょうね。

大橋秀行が得意の左のボディブローで相手からダウンを奪い、会場のみんなで万歳三唱を叫んだのは1990年2月7日のことでした。

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