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韓流ドラマ『輝くか、狂うか』 [映画・テレビ・ラジオ・漫画]

1-輝くか狂うか.jpg最初に凄いタイトルだなぁ…と思いましたが、韓国語の原題が「빛나거나 미치거나(発音はネットに「ピンナゴナ ミッチゴナ」と書いている人がいますが、ハングルの読める方、合っていますか?)」で、直訳すると『輝いたり狂ったり』だそうです。「거나(コナ? ゴナ?)」が「~したり~したり」という言葉なのかな?
(※ハングルが文字化けして見える機種もあるかもしれません。スミマセ~ン)

それはともかく~、このドラマの舞台は高麗(コリョ)時代(918年~1392年)。日本は平安時代の中期で、関東で平 将門(たいらのまさかど)の乱、瀬戸内海で藤原純友(ふじわらのすみとも)の乱が起こった頃のこと。

高麗を建国したのは王建(ワン・ゴン/太祖)という人で、936年に朝鮮半島を統一し、450年以上にわたる王朝の礎を築きました。子どもは25人の男子と9人の女子がいたとか(驚)。兄弟が多いのは王位継承の紛争のタネですよねぇ。というわけで、このドラマもそういう話なんです。

王建の長男である恵宗(912~945)が第2代の高麗王(在位943~945)となったのですが、実権は建国時に功績のあった王建の従弟である重臣が握っていました。そして、恵宗が即位後2年で突然、病死してしまったため、暗殺説も根強く残っています。

(以下はネタバレ満載なので、これからご覧になる方は読まないほうがいいですよ~)。

ドラマでは恵宗ではなく王建の暗殺を前提に、恵宗の異母弟で第3代高麗王となった定宗(チョンジョン)、その弟で第4代高麗王となる光宗(即位するまでワン・ソ)、恵宗・定宗・光宗の異母弟で王位を狙う王旭(ワン・ウク)、彼らと敵対する重臣との闘いを軸に、主人公のワン・ソと渤海国の生き残りの王女シンユルとの運命の出会いと愛を描く……。

最初は、渤海(ぼっかい)という国が存在したのは698年~926年で、最後の王女とワン・ソが出会うのは年代設定が合わないよね、まぁエンターテインメントですからね~と思ったのですが、ワンソは925年生まれなので、シンユルが渤海の消滅した926年生まれという設定なら何の矛盾もないんですね。

とにかく、「ロマンス時代劇」やら「ロマンス史劇」やらと謳(うた)っているだけに、ラブシーンが多めです~。そんな場面に全くときめかず、鬱陶しくさえ思う自分が哀しい(笑)。それに、昔は中国も日本もそうですが、ドラマの中でも近親婚だらけで重婚もあるから話がややこしい!

主役の2人に惹かれないので、脇の名優たちの演技に注目していたのですが、脚本のせいでしょうか、なんだかダラダラした進行で飽きてしまいました~。それに私は男性のヘアスタイルでロングストレートは見たくないんですけど、このドラマの主要な登場人物の男は、みんな揃って長髪なんですよ! それもあってか観たり観なかったりするようになりました。

韓流ドラマは時代劇のほうが衣装も素敵だから好きなんですけどね、入り込めない作品もあるんですねぇ。当たり前か~。主役を演じたチャン・ヒョクのファンなら気に入る作品かも。

ところで、私は字幕派ですが、朝鮮王朝のドラマだと「王様」と訳してあるところ、このドラマでは「皇帝」でした。調べてみると、高麗では中国に対して「王」と名乗り、国内向けには「皇帝」と称したとか。セリフでは同じ「チョナー」と呼んでいましたが、字幕の翻訳者はちゃんと歴史に基づいて訳したんだなと感心しましたデス。

[おもなキャスト]

●(俳優の名前)チャン・ヒョク…(役柄)ワン・ソ、即位して第4代高麗王の光宗(925~975/在位949~975)
史実とされていること:太祖の第4子、第3夫人の息子、皇后は異母妹、側室は姪(恵宗の娘)
チャン・ヒョクはヒゲのない顔ならイケメンだと思いますが、ロンゲ+ヒゲだと、むさくるしい。それと彼の笑い声が苦手です。吹き替えで観るとわからないと思いますが、あの独特の笑い声が気に入るか嫌いになるかで作品の好みまで左右されますね。
(私が観た作品と役名)
『チュノ ~推奴~』イ・テギル…チラッと観ただけ。ワイルドな感じの人だという印象。
『根の深い木』カン・チェユン(トルボク)…作品は感動しましたが、彼の粗野な感じは最後まで好きになれませんでした。

●リュ・スンス…第3代皇帝の定宗(チョンジョン/在位945~949)、ワン・ソの兄
優柔不断で実行力のない皇帝を演じたのですが、情けない小心者ゆえの苦悩と葛藤を繊細な表現で巧みに伝える俳優だと思いました。この人は20年以上もパニック障害を抱えてきたそうですが、昨年、11歳年下の一般女性と結婚したとか。良かったね~♪
『根の深い木』チャン・ソンス(集賢殿の校理)
『パンチ ~余命6ヶ月の奇跡』ヤン・サンホ(セジン自動車の元研究員)…ちょこっと出て殺される役でしたが、非常に印象的でした。

●イム・ジュファン…王旭(ワン・ウク/911?~969)
史実:太祖の第5子、第4夫人の息子で、恵宗・定宗・光宗の異母弟。
今回のイケメン大賞! ロングヘアじゃないほうが、もっと良いと思うなぁ。

●オ・ヨンソ…シンユル(男装のときはケボン)、渤海最後の王女、青海商団の副首領
『トンイ』肅宗(スクチョン)の継室の王后キム氏…可もなし不可もなしで平凡でした。
『キム・マンドク』東門問屋の使用人イウン…主人公をイジメるイジワル女の役をイキイキと演じていました。そういう役のほうが合う感じ。

●イ・ハニ…ワン・ソ(のちの光宗)の王妃、母親違いのワン・ソと政略結婚
史実:太祖の第4夫人の娘。
『不屈の嫁』ヘジャの長女のキム・ヨンジョン…人工的な顔立ちの人だなぁと思ったのですが、今回のドラマの役柄のように冷ややかで表情の乏しい策略家を演ずるには合うのかも。

●イ・ドクファ…太祖の従弟で高麗建国の功臣ワン・シンニョム。
この人のガラガラした悪役声が好きなんですよ~! このドラマでは重厚な悪役を1人で頑張っていましたが、ラストは演出と脚本の手抜きとしか思えません。イ・ドクファさんが可哀想(涙)。
『ハンミョンフェ(韓 明澮)』ハン・ミョンフェ…アクの強い天才策士役でピッタリなんですが、いかんせん全104話は長すぎる~(汗)。
『メイクイーン』イナの父、天地造船会長のチャン・ドヒョン…凄味ある悪役ぶりを存分に発揮。唯一、頭の上がらない妻の役が『チャングムの誓い』のハン尚宮さま(ヤン・ミギョン)。

[ほかに印象に残った人]
●キム・レハ…高麗の隠密組織の長(つねにワン・ソの護衛をしてくれる人)
●ホ・ジョンミン…迷惑ばかりかけてアテにならないシンユルの兄
●キム・ソニョン…シンユルの育ての母で青海商団の行首

●キム・ボプレ…シンユルに横恋慕する後漢の郭(クァク)将軍
なんだか声が魅力的な人だわ~と思って調べてみたら、韓国ではミュージカル俳優として有名な人のようです。代表作は『三銃士』など。

「キム・ボプレ」で検索しても簡単に見つからないんですよ。韓国のミュージカルの動画が出てきたので、ハングルで書いてある出演者らしき名前から、たぶんこれだろうと「김법래」を選んで、ハングル表記で検索してみました。

すると、『風と共に去りぬ』だと思われるスタジオ録音とミュージカルの場面が~♪
ドラマの中では「年寄りのくせに若い娘を側室に欲しいだと~!」なんて嫌われる役でしたが、ミュージカルの舞台ではカッコいいですね。

●뮤지컬"바람과 함께 사라지다[MV]사랑했어_김법래, 바다
https://www.youtube.com/watch?v=kJ26ktVqvKw
(アップロード:clipserviceさん)

タイトルを読んでみよう!
ミュジゴル パラムゴァ ハムキョ? サラチダ? MV サランヘヨ? キムボプレ、パダ

実にテキトーなんですが(汗)、
ミュージカル『風と共に去りぬ』より「愛してる」 キム・ボプレ、パダ
ということかな~? 女優がパダさんという名前のようです。
韓国語で「風」と検索したら「바람(パラム)」と出てきましたよ~♪ あとは在日の友達に教えてもらおうっと。

[参考サイト]

●韓流プレミア『輝くか、狂うか』(テレビ東京)
http://www.tv-tokyo.co.jp/kagayakukakuruuka/

●『輝くか、狂うか』(KNTV)
http://www.kntv.co.jp/prog/detail/?p=29792

●輝くか、狂うか キャスト&登場人物EX(画像付き)
http://kdrama.fc2web.com/gtitle/416500864.html

「GYAO!」で初回だけ無料で観られますよ~♪
●『輝くか、狂うか』話数限定 第1話 呪われた皇子
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00697/v12405/

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