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「ポスト都知事」リストではなく、ほかの視点からの人選を。 [社会問題&戦争関連]

悪代官.pngやっと、ようやく都知事の辞職が決まりましたねぇ。やれやれ、まったくもう…。テレビのワイドショーやニュース番組は連日、都知事がらみの話題で、都民のほとんどの方がウンザリしていたでしょうし、東京都に住民票を置いてなくても近郊から都内へ通勤・通学する方々、ほかの地方にお住まいの方々もゲンナリしていたことと思います。

都知事は辞職のコメントに、「これ以上の都政の停滞は耐え難い。私が身を引くことが一番と考え、辞す決意をした」と言いましたが、遅すぎる! 今さら何を言ってんの!? 都政を停滞させたのは誰なのか自覚してないの!?

これまでの厚顔無恥ぶりに驚き呆れた先は、「この人の精神構造はどうなっているのか?」と学術的な興味に転換した人もいると思います。「策士だから全部が計算した言動だよ」と言う人もいますが、計算できる人なら辞職後の社会的なポジションを考えて、ほとぼりが冷めたら政治評論家やコメンテーターにでもなろうかと、サッサと辞任して最低限でも「辞めるときは潔かった」というイメージを保つよう動いたと思うんですよね~。

自己を客観視できないのか? 置かれた状況を直視しないよう目を背けているのか? あるいは、「基本的に正論を言っている自分は悪くない、理解できない大衆がバカ」と思っているのか(苦笑)。平気で嘘をつくメンタリティの人は、嘘をつき続けるうちに嘘の内容が、その人の中だけで真実に変わっていくとも言いますが(私が2度目に離婚した相手がそういうタイプ…恥)。

偏見のない精神科医に分析してほしいところですが、「自己愛性パーソナリティ障害」に当てはまるんじゃないかなと…(※「パーソナリティ障害」とは以前でいう「人格障害」に近いのですが、ニュアンスが違うために「パーソナリティ」という言葉が用いられるようになりました。精神病とは異なります)。

この障害をもつ人は、『DSM-5(精神障害の診断と統計マニュアル)』(アメリカ精神医学会)によると以下のような特徴があります(※訳書をもとに私がリライト)。

●自分は優秀だから重要人物であるという誇大な感覚をもつ。
●無限の成功や権力、美しさ、理想の愛といった空想にとらわれている。
●自分は特別だから、ほかの特別な人や地位の高い人物・団体だけが理解しうる存在で、そういう人たちと関係を結ぶべきだと信じている。
●つねに称賛されたいという欲求があり、他人は自分を賛美するために存在すると思っている。
●自分は特別待遇されるべきで、他人も自分の期待通りに行動すると思い込んでいる。
●目的達成のために他人を利用するのは当然だと思っている。
●尊大で傲慢な発言や態度が目立つ。
●共感性に欠けており、他人の心の痛みがわからず、認識しようともしない。
●他者に非難・批判されると、自分は嫉妬されているのだと思い込む。
●周囲から注目されないと傷つき、怒りをもって反応する。

こういう自己愛性の強い人は統計だと一般人口の1%ぐらいとのことですが、政治家や芸能人などに多い気がするんですけど…。えっ?「ウチの社長のことかと思った」ですって? まぁそういうこともあるでしょうねぇ(笑)。

このところテレビや雑誌などで「ポスト都知事」として、たくさんの著名人の名前が挙がっていますが、それは政党やマスコミの押しつけですよねぇ。そのリストを基に、あの人がいいとか、この人はダメとか選ぶなんて政治屋さんたちの思うツボでは? 私なんてどの人物も反対したい人ばかりですよ~。だいたい東京都知事ってタレント性の高い人や全国的に有名な人という必要があるんですか?

青島幸男、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一と、東京都は4代にわたって大失敗の知事が続きました。その傾向を分析すると、ミーハー感覚で投票した人が多いんじゃないか、とも思われます。
作家や学者、芸能人、タレント文化人、キャスター、コメンテイター、国政の場にいた政治家など、テレビで顏や名前を売ってきた人を排除すると、今、マスコミの挙げている「ポスト都知事」は、ほとんどがNGとなりますよね~。

政治なんて何もわかってないシロートのくせに!と言われるかもしれませんが、今回は特に政治のクロートだと思った人に任せたら完全に裏切られたわけですよね?
だったら、たとえば、都政を全体にわたって俯瞰(ふかん)してきたという自負のある都庁の職員が立候補するとか、東京で生まれ育って江戸と東京の歴史・文化をこよなく愛する企業や商店の経営者が立候補するとか、という視点があってもいいんじゃないでしょうか~?

国会議員が地方自治にも長けているとは思えないんですよ。東京を特別視する人は多いようですが、地方の自治体の一つであるという原点に立ち戻って考えてみればいいんじゃないかなぁ。
舛添サンは「東京を世界一の都市に」と騒いでいましたが、世界一になる必要ってあるんですか? そういう発想に賛同する人は経済的な発展しか眼中にないんでしょうけど、金儲けだけを主眼として成長してきた東京は、それに伴って失ってしまった貴重なものが非常にたくさんありますよね。

舛添サンの「世界一」には海外の都市を足繁く訪問したり、リオ五輪で旗を振ったりするイメージしかなかったようですが(苦笑)、歴史や文化を大切にする姿勢は世界一だとか、平和で防災対策のしっかりした安全な都市として世界一、安心して子育てしたり老後が過ごせたりすることで世界一とかね、そういう世界一を目指す人物なら大賛成なんですけどねぇ。

都知事は都議選の際に「東京都の待機児童を4年の間にゼロにします!」と訴え、就任以来の実績として「少子高齢化の流れの中で、保育施設の充実や地域包括システムの構築に取り組んだ」などとアピールしましたが、先日の「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)では以下のように報道していました。

●都知事の視察の7~8割は美術館や博物館で、保育園など行ったこともなかった。
●子育てに関わる有識者や都民委員が参加する会議体「東京都子供・子育て会議」は都知事の就任以来、会合が14回あったのに一度も顔を出さなかった(取材を受けたNPO法人の男性の証言)。

東京都では今も7800人以上の待機児童が取り残されています…。と言ったら、舛添サンなら「任期まで居られたらゼロにできたのに!」と反論しそう(笑)。いやいや、せめて退職金の約2200万円は受け取らず、都知事選に使ってくださいと言うべきですよね~!

※イラスト:(C)みふねたかし(いらすとや)

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