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F1イギリスGP:不運続きのニコちゃんは、FIAにイジメられてる!? [ボクシング・F1・ラグビー]

シルバーストン.png

イギリスGPの舞台となる「シルバーストン・サーキット」は、イングランド中部にあります。このサーキット名を覚えたのは、中嶋 悟がF1レーサー時代に「若い頃、イギリスF3やヨーロッパF2に参戦した時期にも走った所で、好きなサーキットだ」と語ったという記事を読んだからでした(たぶん)。

シルバーストンでは1987年のイギリスGPで、こんな記録が残っています。

優勝:ナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ホンダ)
2位:ネルソン・ピケ(ウィリアムズ・ホンダ)
3位:アイルトン・セナ(ロータス・ホンダ)
4位:中嶋 悟(ロータス・ホンダ)

ホンダのエンジンを積んだマシンが、1位~4位を独占したんですよ~! しかも、中嶋はこの年が34歳でのF1デビュー。とても感激したレース結果でした♪

それから29年後のイギリスGP。予選1位は前回、逆転優勝のハミルトン(メルセデス)、2位には同僚のニコ(メルセデス)、3位・4位はマックスくん&リカルドの「レッドブル」コンビ。「マクラーレン・ホンダ」のアロンソは9番手、バトンは17番手からのスタートに。
ベッテル(フェラーリ)は予選6位だったのですが、ギアボックス(変速装置)交換のペナルティで5グリッド降格となり、11番手に後退させられました。

決勝の日は直前に豪雨となり、セーフティカー先導でスタート。前のクルマが真っ白の大きな水煙を上げると、後続車も何も見えなくなる状態。それでも天候は徐々に回復し、雨上がりのウエットな路面から曇り、そして晴れのドライな路面へと目まぐるしく変わりました。
スリップするマシンも続出し、大きくコースを外れたり、リタイアを余儀なくされたりするクルマも。タイヤ交換のため、ピット前に各車がズラリと並ぶ場面も見られました。

そんな悪条件でも結果的に5位までに入ったのが、予選の上位5人と同じ顔ぶれだったのです。

母国での優勝を勝ち取ったハミルトンは、マシンに乗ったままウィニングラン。コックピットから飛び出たと思ったら、両手を高々とあげてスタッフの輪の中へ体ごとダイブ。地元のファンの前にも駆け寄り、手を振りながら走り回っていました。52周を走り終えた直後だというのに凄い体力ですね~。よほどうれしかったのでしょう。

しかし、3位内の入賞者の控室では、ハミルトンと同僚のニコちゃんは目を合わさず、互いに声も掛けず。やっぱり前回の接触事件が尾を引いているんでしょうねぇ…。

「メルセデス」のニコは2位に入ったものの、レースの終盤にギアボックス(変速装置)のトラブルが発生し、無線通信でチームに報告。その際、エンジニアと交信した内容がレース後の審議の対象となりました。

FIA(国際自動車連盟)は、レースの最中にチームからドライバーに無線で技術的なアドバイスをしてはいけないという規制を設けているので、ルール違反と判断。ニコは10秒のペナルティが加算されたことで3位に降格となりました。

ニコは「チームは規則について熟知しているから、エンジニアの指示はルールから逸脱していないはず。チームを信じている」とコメント。メルセデス側もFIAに対し、上訴する意向だそうです。

FIAはドライバーとチーム間の無線通信のやり取りについて、緊急事態に繋がる連絡以外でも自由にさせたら悪用される恐れがあるという見解のようです。…悪用って、どんなこと!?

F1マシンは公道を走る一般の乗用車とは全く異なるもので、ステアリング(ハンドル)を見ても小さなボタンやらダイヤルやらが二十数個ぐらい(?)付いていて、それらの機能を覚えたり、ボタンの組み合わせによる効果を体得したりすることも、レーサーに求められるわけです。運転技術だけでなく、メカニックのスタッフが知っていることまで覚えろというのは要求し過ぎではないでしょうか。

モータースポーツとはドライバーの個人競技のように見えても、バックアップするチームがいなければ成り立たないのですから、レース中の無線指示も戦略の一つと解釈すればいいのでは? ちょっとしたことが大事故や死に繋がることもありうるだけに、小さなトラブルでも、そのつど早めに回避できる体制づくりが重要だと思います。

※F1のハンドルって見たことないなぁと思う方は、「F1 ハンドル」というキーワードで検索し、画像をチェックしてくださいね~(このページに貼り付けられる著作権フリーの画像が見つからなかったので)。

ニコちゃんが3位に降格となったので、レース結果で3位だったマックスくんは前回に続いて表彰台に立ったのですが、最終的には2位ということに。私の贔屓(ひいき)のリカルドは4位(なかなか表彰台に届きませんね~)、「マクラーレン・ホンダ」はバトンが12位、アロンソが13位で完走しました。


第10戦:イギリスGP 7月8日~10日
シルバーストン・サーキット(ノーサンプトンシャー州シルバーストン)

[予選の結果(10位まで)]
1位(ポールポジション):ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位:ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
4位:ダニエル・リカルド(レッドブル)
5位:キミ・ライコネン(フェラーリ)
6位:バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)
7位:カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
8位:ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
9位:フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
10位:セルジオ・ペレス(フォース・インディア)

[決勝の入賞ドライバーとコンストラクターズ]
1位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
3位:ニコ・ロズベルグ(メルセデス)
4位:ダニエル・リカルド(レッドブル)
5位:キミ・ライコネン(フェラーリ)
6位:セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
7位:ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)
8位:カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
9位:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
10位:ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)

「マクラーレン・ホンダ」
12位:ジェンソン・バトン
13位:フェルナンド・アロンソ

「フェラーリ」
5位:キミ・ライコネン
9位:セバスチャン・ベッテル

「レッドブル」
2位:マックス・フェルスタッペン
4位:ダニエル・リカルド

【動画】マーカス・エリクソンがクラッシュ / F1イギリスGP フリー走行3回目
http://f1-gate.com/movie/f1_31855.html
【動画】2016 F1イギリスGP 予選ハイライト
http://f1-gate.com/movie/f1_31870.html
【動画】F1イギリスGP 決勝レース ハイライト
http://f1-gate.com/movie/f1_31893.html
【動画】 2016 F1イギリスGP ディレクターズカット
http://f1-gate.com/movie/f1_31959.html

[参考サイト]
●F1-Gate.com(運営者の表示なし)
http://f1-gate.com/

●F1速報(サンズ)
http://f1sokuho.mopita.com/pc/free/index.php?

●Formula One World Championship(F1世界選手権)公式サイト ※英語のみ
https://www.formula1.com/
・VIDEO(動画集)
https://www.formula1.com/content/fom-website/en/video.html

※Silverstone circuit/File:Silverstone circuit.svg 出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)/投稿者:Gustavo Girardelli

[このブログ内の関連記事]
●2016年F1開催スケジュール
http://chie-relish.blog.so-net.ne.jp/2016-03-15
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