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平滑筋肉腫のKさんの闘病記 12:肉腫を切除した病院で、肝転移2度目の手術を決意。 [医療・健康&がん関連]

肝転移のラジオ波治療と手術の比較については、
各病院でも見解が分かれているので、
腫瘍が5㎝前後というのは判断が難しいところです。
肝臓に腫瘍が1個だけで、
太い血管=門脈(静脈)や肝動脈にくっついていなければ、
手術のほうが確実に取りきれるのかな?
という気もしますが、どうなんでしょう。
(シロートの単なる思いつきに過ぎません)。

結局、私が感じたのは、
外科のお医者さんなら「切ったほうがいい」と勧めるし、
ラジオ波推進派のお医者さんなら
「ラジオ波のほうがいい」と言うわけですよね(苦笑)。

セカンドオピニオンの予約をお願いした
「大塚北口診療所」腫瘍外来の梅澤先生からは、
まだ、ご返信がいただけないそうです。
待っている間にKさんは
梅澤先生の2冊の著書に目を通すことにしました。
巷(ちまた)では賛否両論ですが、
Kさんは『間違いだらけの抗ガン剤治療』という本を読み、
「この本のお蔭で
抗がん剤治療を踏みとどまった自分の判断は
正しかったと思えた」そうです。


「大阪府立成人病センター」の
高橋先生からも診察予約の連絡がいただけないので、
Kさんは先にA病院で手術を受けることを決意し、
高橋先生への再度のメールに以下のことを書きました。

●もう一度、A病院で肝臓切除手術を受けようと思う。
●18回の手術を経ても元気で生活している女性のブログを見て、自分も手術に耐えて頑張ろうと勇気づけられた。
●免疫細胞を極力、大事にしながら治療に当たりたい。
●手術は年明け早々の予定だが、12月下旬に予約済みの別の患者が延期となった場合、その日に自分の手術が入れてもらえるかもしれない。
●12月上旬のがん専門病院での再診時には、高橋先生のことは何も話さず、A病院で手術を受けることだけ伝えて了承を得た。
●高橋先生には、ぜひ一度、お目に掛かって話も伺いたいので、後日の診察予約を取っていただけるとありがたい。

送信後まもなく、高橋先生から
「状況、了解しました。」
という返信が届きました。
しかし、翌日の夕方に
高橋先生方の看護師さんから電話があり、
「12月下旬の2日間でPET検査はいかがですか」
と提案されました。
Kさんが
「その前後の日に手術が入るかもしれないので、
術後に診ていただきたい」と言ったら、
「では、来年の2月下旬~3月の初めが良いでしょう。
近くなったら、また連絡します」
という話に落ち着いたそうです。

12月に入った時点では
高橋先生からのメールに
「上旬の●日●時からの枠が空いたので
内科肉腫外来の初診の予約が取れる」
と明記してあったのですが、
どこで行き違ったのでしょうか???
Kさんは
「メールのやり取りの時間差があったから、
ほかの患者さんを入れてしまったのでしょう」
と納得することにしたようです。

Kさんの立場なら、
「こんなふうに日程がズレるなら、
A病院の最初の予約日に手術しておけば良かった~」
と思いますよね。
でも、これまでの間に抗がん剤や治験のこと、
手術とラジオ波のことも調べて、
自分なりに取捨選択し、納得した上で
手術という決断ができるのでは?とも思います。


A病院の主治医の所へは
数日後に行くこととなったそうです。
その際、先生に確認したほうがいいと思うことを
書き出し、Kさんへメールしました。

●次回の手術では腫瘍とその周りを何㎝ぐらい切除するのか。
●現在、CTで見つかった腫瘍は5㎝弱の1個とのことだが、開腹して、ほかにも小さな腫瘍があった場合はどうするのか。
●手術の際、起こりうる合併症は?
●術後に後遺症として想定される症状は?(Kさんは以前も肝臓の手術を受けているので、合併症や後遺症に関しては説明を受けたと思いますが)。
●もし今後も肝臓に再発した場合、日常生活に支障がない程度だと、どれぐらいまで切除が可能か。
●今後の再発が3cm以内の場合はラジオ波治療を受けることも可能か。
●腫瘍が小さい場合、手術とラジオ波の実績は同等だと言われているが、先生の見解は?

Kさんを脅かすつもりはないのですが、
肝転移は再発しやすく
多発性があるとも言われているので、
私なら最悪の状況を想定しておく。
そうすれば、術後に
「心配していたより軽くてラッキー♪」
と思えるからです。
目先の治療だけでなく
その後の治療方針も考えておくほうが、
どんと構えていられるかなとも思います。

でも、こういう考え方は
個々人の性格によって違うわけで、
Kさんは手術自体に不安は感じていないそうです。
2人のお子さんの出産時は帝王切開だったことと、
最初の肉腫の手術、前回の肝転移の手術と、
「おなかを切る」という経験が4回ある。
また、A病院での手術も3回目となるので、
医療スタッフを信頼しているし、
病院の環境にも慣れているという
安心感もあるようです。
また、Kさんは
「先々のことを心配するんじゃなくて、
今は目の前の手術のことだけ考えたい」
とのことでした。


私のがん本に「Hさん」として登場してくれた
“がん友”のNちゃんが、
このブログの「Kさんの闘病記」を読んで
以下のメッセージをくれました。

「厳しいお話ですね。
でも、すごく冷静に対処されていると感じますね。
私個人としては“光”が欲しいように思いました。
“光”のある方向へ歩きたいと。
冷静にあがいて見つけてほしいです。
千絵ちゃん、そばにいてあげてほしい。
進展が見られると良いですね。
とにかく前へ進みましょう!」

Nちゃんの言葉をKさんへ伝えました。
以下はKさんからのメッセージです。

「結果的には今の状況で良かったと思います。
まだ手術前で普通に生活しているから、
平滑筋肉腫の患者だということを
つい忘れてしまいます(笑)。
今のまま、ずっと元気で過ごせる気がしています。
また転移する恐れは大でしょうが、
今は肝臓の腫瘍を取る手術だけを考えます。
ま、A病院と主治医の先生を信頼して
任せるしかないですね。
あとは、自分の免疫力を落とさない努力
(できるのは、無理をせず、
太らないことぐらいかな?)
お友達のコメント、ありがとうございます!
がんと闘う仲間がいる。頼もしいです」

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