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サミットってスーパーの店舗じゃなくてG7だって~。 [社会問題&戦争関連]

志摩観光ホテル.jpg東中野で「サミット」と言えばスーパーマーケットのことなんですけど、全国チェーンかと思い込んでいたら、本社は杉並区の永福、店舗は東京・神奈川・埼玉・千葉のみ。へぇ~。
住友商事の子会社だそうで、だから、東中野の店舗は住友商事系のタワマンに入っているんですねぇ。私は必要がないので利用しませんが。
伊丹十三監督の映画『スーパーの女』(1996年)の原作を書いたのが、「サミット」の元社長なんですって。

「summit(サミット)」という単語の本来の意味は、山の頂(いただき)、頂点、絶頂、極致などで「top(トップ)」と同義語。主要国首脳会議の「サミット」は1975年のオイルショックのときに「G8」でスタートしましたが、スーパーの「サミットストア」という名称は1967年から使用しているとか。

このところ、都内でも警官の姿が普段以上に目につくなぁと思っていましたが、「伊勢志摩サミット」の期間中、都内の警備のために警視庁は最大で1万9000人を動員。それより前の今年2月には、公安が首都圏の過激派の家宅捜索も行っていたとか。
経済大国の首脳が集まるなんてテロの格好の標的でしょうし、孤立している国がいきなりミサイル飛ばすかもしれないし(汗)。
26日には成田空港で偽造パスポートを所持した中東国籍の男が逮捕されたそうですが、その前に税関が見逃していたとか。危険だなぁ…。

ところで、今回の主会場となる賢島(かしこじま)の「志摩観光ホテル」には、十数年前に連れて行ってもらったことがあるのですが、山崎豊子の『華麗なる一族』で描かれるホテルのモデルとなった所ね~♪と喜んだのも束の間、私は夕刻から発熱し、有名なフランス料理もボーっとしたまま口に運びました。伊勢海老のスープがおいしかったのは覚えているのですが、アワビのステーキは食べたかどうかの記憶もおぼろげ。もったいないなぁ…(涙)。

ホテルはクラシカルな感じが素敵だったのに、ゴージャスな雰囲気に様変わりしたことをサミットの報道で知りました。
賢島の周囲の水上警備も含め、「国際メディアセンター」「伊勢神宮」などの周辺では厳戒態勢が敷かれているそうです。さらには全国の駅や繁華街、大規模な商業施設など、不特定多数の集まる約3500か所に最大で約7万人の警官が動員されているとか。
また、サミット警備で警官が別の地域に派遣されたため、警察の負担を減らすために福島第一原発の廃炉作業も中断しているそうです。

ニュースを眺めていて、サミットには不要と思われることがたくさんあるし、開催によって困惑・迷惑している人々も多いのだなと思いました。

[私が不要・迷惑と思うもの]

●サミット応援ソング
個人が「サミット音頭」でも作って歌い踊るのは勝手ですが、開催地である三重県が地元出身のシンガーソングライターに制作を依頼したそうです。ということは作詞・作曲・歌唱のギャラに、発表ライブなどイベント関連の費用は三重県の税金から出ているということですよね? サミットに応援が必要という発想自体、私は理解に苦しみます。まぁ三重県民の皆さんが喜んでいるのならいいんでしょうけど(苦笑)。

●賢島は全島貸し切りで21日から立ち入り制限中
住民や島内に勤務している人たちはIDカードを配布され、外務省が用意したシャトルバスで移動せねばならない。警備のためとはいえ、自分の土地に出入りするにもチェックされるなんて…。

●観光地は閑古鳥
「志摩スペイン村」は5月21日(土)から28日(土)まで臨時休園・休館。週末が2回引っ掛かると売り上げに響きますよね~。国や県からの補償はないのでしょうか? 「伊勢神宮」も26日13時まで一般の観光客は立ち入り禁止。神宮の近所には赤福や伊勢うどんなどの飲食店・土産物屋さんの並ぶ通りがありますが、午前中は開店休業状態。サミット期間の前後は地元の住民や観光客の姿が減り、制服の警官や警備員が歩き回る光景に一変しています。

●学校はお休み
伊勢志摩エリアを中心に計27の小・中・高校が休校に。子どもたちはうれしいかもしれないし、私も子どもの頃は休校になると喜んでいましたが~、小学校の低学年や障碍(しょうがい)のある子どもだと1人で留守番はさせられず、共働き家庭や片親家庭では困っている親御さんたちがいるかも?
[追記(2016.5.27)]
SNS友達が「小学校は臨時休校のぶん夏休みが 短くなるそうです。残念!」と教えてくれました。ひどいわ、私が小学生だったらプンプンに怒るよ~!

●各国首脳の空港での出迎え
着物姿の若いおねーさんや花束って必要? 相変わらず女性はお飾り扱いなんですね。女性の国賓が来日するときでも、紋付き袴の若い男子が出迎えることはないでしょ?

●高価なオミヤゲ
サミットでは恒例として参加国の首脳に、開催地にまつわる記念品が贈られるそうです。2008年の「洞爺湖(とうやこ)サミット」では、北海道の馬具ブランド「ソメスサドル」の馬革製のバッグ等だったとか。
私は昔、通販カタログのコピーライティングを担当していた時期があり、「ソメス」の商品も扱っていたので説明文を書いた覚えがあります。上質な馬革を使って丁寧な手作りを貫いているブランドですが、おそらくバッグだと5万円以下は少ないかも。メンズ用のしっかりしたものなら10万円以上はするでしょう。
マスコミの記事には「外務省から贈られた」と書いてありますが、それって国民の税金ですよねぇ。

今回の場所からするとオミヤゲは「ミキモト」のパール製品でしょうか。
そういう儀礼は国際的に廃止しましょうよ!とG7で話し合えばいいんじゃないの? サミット開催の本来の目的は、世界全体に波及する金融政策に関する話し合いですよね? だったら、もっとビジネスライクに徹していいと思うんです。

また、外交の場は土産物の交換会じゃなくて、国を代表する首脳の人となりを互いに知ってもらい、国どうしを尊重し合うために必要なこと。だからこそ、自国の首脳が我々の国や民を象徴・代表するような人材かどうかを見極めるのも重要なことなんですよね……。

国際的に日本という国の現状を知ってもらうなら、今回の開催地も広島か長崎にして、オバマさんだけじゃなくG7参加の首脳の皆さんに、金融政策と共に世界の平和についても一緒に考えてもらう機会にすれば良かったのに。
もしくは、福島で開催し、原発事故の付近や宮城・岩手の沿岸部も案内し、大震災から5年も経ったのに、ようやく瓦礫(がれき)が撤去できた程度で、仮設住宅に暮らしている人たちもまだまだいるんです…という状況を視察してもらうとかね。
あるいは、熊本市内や熊本城の被害状況の視察は? それらからも、世界経済について考えが及ぶこともたくさんあると思います。

もっと発想を転換させると~、サミットの開催地は持ち回りにせず、どこかの国の迷惑にならない無人島を国連やG7などで共同購入し、「国際会議島」を造るのはどうでしょう?
テロを防止するエキスパートのみが専従スタッフとなり、年がら年中、厳戒態勢の要塞みたいな島に仕立て、国際レベルの会議は全部そこで行う。運営費は、そのつど参加国でワリカンよ~♪ お祭り気分のおもてなしはやめて、派手なセレモニーも視察(観光)もオミヤゲ交換も廃止して余計な経費は掛けない。長い目で見れば、かなりのムダ金が削減できるのでは? それで浮いた分は、援助を必要としているたくさんの国々へ!


※画像:三重県志摩市にある、志摩観光ホテルの旧館「CLASSIC」を撮影したもの。(File:Shimakan CLASSIC.jpg/From Wikimedia Commons, the free media repository/出典:ウィキメディア・コモンズ)

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