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映画『シリア・モナムール』と国際フォトジャーナリズム大賞の写真。 [社会問題&戦争関連]

映画『シリア・モナムール』.jpg6月20日は「世界難民の日」。シリアの市民らが政府軍による弾圧や拷問、惨殺などの映像をインターネットの動画サイト「YouTube」やSNSの「Facebook」に投稿し、シェアされて世界中に拡散したものを集めて映画化された作品があると知りました。
中には、スマホなど携帯電話やデジカメで街の様子を撮っただけで殺される地域に住む人たちもおり、住民は世界の人々に惨状を知らせるために命懸けで撮影しては映像を配信しているそうです。

監督はフランスに亡命した人で、故国であるシリアへ帰ろうにも帰れない状況の中、ネットから収集した市民による凄惨な映像とSNSで知り合ったクルド人の女性監督が送ってくれるシリアの映像を再構成し、芸術としての映画作品に昇華させたドキュメンタリー(のようです。予告編しか観ていないので判断はできませんが…)。

●『シリア・モナムール(英題:SILVERED WATER, Syria self-portrait)』公式サイト
http://www.syria-movie.com/
(シリア・フランス合作/2014年)
監督・脚本:オサーマ・モハンメド、ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン
写真:ウィアーム・シマヴ・ベデルカーン、1001人のシリアの人々、オサーマ・モハンメド
オリジナル音楽・ヴォーカル:ノマ・オルマン

この映画は当初、英語のタイトルを直訳した『銀の水――シリア・セルフポートレート』という邦題が付けられていたそうですが、一般公開の前に『シリア・モナムール』と改題。これはアラン・レネ監督が被爆地の広島を舞台に、フランスの女性と日本の男性との一夜限りの関係と戦争の記憶を描いた映画『二十四時間の情事(原題:Hiroshima mon amour ヒロシマ・モナムール)』(日本・フランス合作/1959年)へのオマージュという側面もあるようです。

[予告編と写真のスライドショー]
http://www.syria-movie.com/#!trailer/u7prh

[上映中・公開予定の映画館]
6月18日(土)から上映中
●シアター・イメージフォーラム(東京都 渋谷区 渋谷2-10-2)
http://www.imageforum.co.jp/theatre/
7月16日(土)~
●第七藝術劇場(大阪市 淀川区 十三本町1-7-27 サンポードシティ6F)
http://www.nanagei.com/
7月23日(土)~
●松本CINEMAセレクト(まつもと市民芸術館 小ホール/長野県 松本市 深志3-10-1)
http://www.cinema-select.com/
●7月30日(土)~
京都みなみ会館(京都府 京都市 南区 西九条 東比永城町78)
http://kyoto-minamikaikan.jp/
8月6日(土)~
●シアターキノ(北海道 札幌市 中央区 狸小路6丁目 南3条グランドビル2F)
http://www.theaterkino.net/
9月上旬から
●元町映画館(兵庫県 神戸市 中央区 元町通4-1-12)
http://www.motoei.com/
・公開時期は近日発表
●シネモンド(石川県 金沢市 香林坊2-1-1 香林坊東急スクエア.4F)
http://www.cine-monde.com/
●高田世界館(新潟県 上越市 本町6-4-21)
http://takadasekaikan.com/
・夏から
●名古屋シネマテーク(愛知県 名古屋市 千種区 今池1-6-13 今池スタービル2F)
http://cineaste.jp/

現地の今を伝える映像ジャーナリスト・玉本英子さんのレポート。
●シリア
http://www.asiapress.org/apn/category/author/syria/
(アジアプレス・ネットワーク)

●第12回DAYS 国際フォトジャーナリズム大賞
(DAYS JAPAN デイズ・ジャパン)
受賞作品の数々が以下のサイトで公開されています。直視したくない場面も多々ありますが、1カット1カットが見る者に「これが現実なのだ」と突きつける作品群。
https://www.daysjapan.net/taishou/
・新たな生活を求めて
・ガザ 困難を乗り越える人々
・ビルマのヒスイ鉱山
・シリア 傷つけられる子どもたち
・ヨーロッパを目指す難民たち
・ネパール大地震
・ISとの攻防 クルド人部隊の闘い
・イラク 宗教の名のもとで
・空爆直後のアレッポ
・パレスチナ ヨルダン川西岸 抵抗する人々
・漂流する ロヒンギャ族
・アルゼンチン 農薬の犠牲者
・イラン・盲目の少女 光を探して
・ブラジル 廃墟で暮らす人々
・日本 孤独死
・中国 木を植えるふたり
・コロンビア 闘う先住民
・バングラデシュ なめし革工場の汚染問題
・中国の毛皮産業

古居みずえさんを含め55人の執筆者によるパレスチナの入門書。
●『パレスチナを知るための60章』臼杵 陽・鈴木啓之 編著(明石書店/2016年)
http://www.akashi.co.jp/book/b222734.html

●『イスラエルを知るための60章』立山良司 編著(明石書店/2016年)
http://www.akashi.co.jp/book/b103222.html

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