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ローマがお手本。「政治に正当性と透明性を」「正直に」「すべてを変えよう」 [社会問題&戦争関連]

イタリア5つ星運動ロゴ.png舛添サンが都知事じゃなくなったのはいいんですけど~、私の周りには「説明責任を果たさないでウヤムヤにしたまま!」とカンカンに怒っている人たちがたくさんいます。「あれだけ図々しいんだから、退職金も平気でもらっちゃうわよ~!!(怒)」と言う人も。

退職金は約2200万円と言われていますが、ボーナスも含めて2600万円ほども支払われるという報道もあってビックリ。2年4か月の在任中の海外出張は9回で、費用の総額は2億5000万円に…という東京都からの発表もあり、このまま済まされることはありませんね(ボーナスはすでに受け取ったという報道も…呆)。

都知事が辞任に追い込まれたのは、都庁の職員の告発を受けた『週刊文春』による一連の報道がきっかけですが、都知事の定例会見を観るたび、記者団の最前列がいつも同じ顔ぶれだと気づいたのですが、この人たちってどんな取材を続けていたのかなぁ…と思っていました。

その疑問を都政担当の新聞記者にぶつけたジャーナリストがいます。「知事の行状には本当に気づかなかったのか、それとも知っていてスルーしてきたのか」と質問したところ、「ほかの取材が忙しくて気づかなかった」「(先を越されて)正直、悔しい」と答えたとか。ほぇ~!? やっぱり記者クラブって、なれ合いの弊害があるってこと? 詳しいことは以下の記事を読んでみてくださいな。

●なぜ都庁記者クラブの記者たちは「舛添都知事」の悪事に気づかなかったのか
http://president.jp/articles/-/18128
(ジャーナリスト 藤野光太郎/2016年5月31日/プレジデント社)

都知事の辞職が決まった日、都議会では都民の熱望した「百条委員会」の設置が否決され、共産党をはじめとするグループが「疑惑について具体的に調べる」ことに対して賛成の起立を求めたのですが、自民・公明は起立しなかったそうです。あれほど追及の姿勢を見せていたのにねぇ。パフォーマンスだったということがミエミエじゃありませんか~。

「日刊ゲンダイ」が舛添サンと都議会の自民党の密約について伝えています。真偽は不明ですが、都知事が辞任を受け入れる代わりに提示した条件というのが、
●告発状の出ている政治資金規正法違反容疑の捜査を検察にさせない。
●百条委員会は開かない。
●20日に予定されていた集中審議は開かない。
●辞職してほとぼりが冷めた頃、政界復帰を含めた何らかのポストを用意する。

ほかにも、甘利 前・経再相の追及をかわすため、矢面に立つ代わりに駆け引きしたとか、東京五輪の利権に関して知っていることを暴露すると脅したなどという話もありますが、ここまで来たら舛添サンも切れて、あらゆることをぶちまければいいのにねぇ。

それと、都知事は会見時にホテルや飛行機のグレードは、自分が希望したわけではないと言ったのですから、お膳立てした都庁の幹部や疑問も挟まず承認した東京都の人事委員会のメンバーも問題があると思うのですが、そういう人たちの責任は問えないんでしょうか?

都庁の職員の中でも良心的な皆さんは、黙ってガマンしないで、どんどんリークすればいいと思うんですよ~! きちんと責任を持つ媒体を選べば個人情報も確実に守られるはずですから、この機会に都庁を浄化するためにもぜひぜひ!!

ところで、舛添サンが恐れていたらしい「告発状」というのは、「政治資金オンブズマン」という市民団体が東京地方検察庁に刑事告発したものです。このグループは弁護士や公認会計士、税理士、学者、ジャーナリストなどで組織されたもので、以前は代表に弁護士の木村晋介さんらの名が記してありました。

政治家とカネを追及する市民団体のネットワーク
●「政治資金オンブズマン」(大阪市)
http://homepage2.nifty.com/~matsuyama/
(※更新は2014年1月26日で止まっています)
・政治資金オンブズマンについて
http://homepage2.nifty.com/~matsuyama/seizisikin_a.html

新しいサイトが見当たらないのですが、代わりに現在の共同代表である神戸学院大学 法学部(憲法学)の教授・上脇博之(かみわき・ひろし/1958年~)さんが、SNSなどを使って活動の内容を発信しています。この先生、写真を見ると頭にバンダナを巻いたファッションのお方♪

「政治資金オンブズマン」のほか、「株主オンブズマン」「NHKのあり方を考える弁護士・研究者の会」「安保関連法賛成議員の落選運動を支援する・弁護士・研究者の会」の共同代表や「憲法改悪阻止兵庫県連絡会議(兵庫県憲法会議)」の幹事(事務局長)という役割も。

・ブログ「上脇博之 ある憲法研究者の情報発信の場」(※今年の3月が最新の更新)
http://blog.livedoor.jp/nihonkokukenpou/archives/cat_10036440.html
・Twitter(※リツイートがほとんどの様子)
https://twitter.com/kamiwaki?lang=ja
・Facebook
https://www.facebook.com/hiroshi.kamiwaki.7

[政治資金オンブズマンの告発の一例]
・1月13日 馳 浩 文部科学大臣
同氏が代表の自民党石川県第1選挙区支部と後援会長が代表の地元企業による多額の政治献金問題。政治資金の使途について公開質問状を送付。
・2月2日 自民党の末松信介議員(兵庫選挙区)
多額の出所不明金疑惑に基づき、政治資金規正法違反の疑いで神戸地検へ告発状を送付。
・4月8日 甘利 明 前・経済再生担当相
同氏と元秘書2人の金銭授受問題。あっせん利得処罰法違反や政治資金規正法違反の疑いで東京地検に告発状を送付。
・5月19日 舛添要一 前・都知事
政治資金規正法違反などの疑いで東京地検に告発状を送付。

また、「落選運動を支援する会」は、政治とカネ問題について疑いのある政治家の名前と収支報告書などの公表を始めました。
●舛添さん類似の参議院議員について
http://rakusen-sien.com/rakusengiin/6585.html
(安保関連法賛成議員の落選運動を支援する・弁護士・研究者の会)

ところで、イタリアの首都ローマでは初の女性市長が誕生しましたね。「五つ星運動」という名の新興政党に所属するビルジニア・ラッジ(Virginia Elena Raggi)さん。男児のお母さんで弁護士出身の37歳。67%の票を獲得するという圧倒的な勝利でした。

※五つ星運動…イタリア語表記:MoVimento 5 Stelle(モビメント・チンクエ・ステッレ)、英語表記:Five Star Movement(ファイブ・スター・ムーブメント)、略称:M5S/このページに掲載したマークはMS5のロゴです。

ローマでは前の市長が公金横領という疑惑を追及されて辞職したそうです。それも、家族や友人との会食費を公用のクレジットカードで支払ったと野党に告発され、ローマの検察当局が捜査。前市長は無実を訴えながらも全額返済を提案し、所属政党の支持も得られず孤立して辞めざるを得なかったとか。よく似た話があるもんですねぇ(苦笑)。

クレジットカードの使用額は約2万ユーロ。本日のレートですが、換算すると約235万円以上です。派手に使ったなぁ…。

今回の市長選に立候補したラッジさんは「市政に正当性と透明性を取り戻す」と宣言し、「正直」を合言葉に「すべてを変えよう」をスローガンにして、腐り切った汚職政治にウンザリしていた市民の心をつかんだようです。東京も、いえ東京だけでなく日本全体が目標とすべき方向ですね。

※M5S logo:File:MoVimento 5 Stelle logo.png 出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)/投稿者:M5S staff

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