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覚醒剤の犯罪者には、さらなる厳罰化が必要では? [社会問題&戦争関連]

ダメ。ゼッタイ君.jpgこのイラストは何をアピールしているか、パッと見てわかりますか? これは「ダメ。ゼッタイ君」という名のキャラクターで、「麻薬・覚せい剤乱用防止センター」のシンボル。
同センターのサイトにはタメになる情報も載ってはいるのですが、このキャラを見た覚醒剤の常用者が、「クスリはゼッタイやめよう!」なんて決意するとは絶対に思えないんですけどねぇ。どういうコンセプトでキャラ制作したのか理解できない。制作費のムダ使い。

●薬物乱用防止「ダメ。ゼッタイ。」ホームページ
http://www.dapc.or.jp/
(財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター)

クイズ&ゲームというページまでありますよ…。誰を対象としているのか? また、1980年代からキャンペーン用に女性のアイドルやスポーツ選手?のポスターも制作していますが、それらを見ても抑止効果があるとは全く思えないのですが…。
・キャンペーンポスター一覧
http://www.dapc.or.jp/info/poster.htm

ただし、疼痛緩和のための医療用麻薬に関する情報もあるので、がん体験者の私としてはチェックしておこうとは思いますけどね、このサイトは全体的にリニューアルすべきだと思います!

昔のテレビCMに、「覚せい剤やめますか? それとも人間やめますか?」というキャッチコピーの作品がありました。当時の私は非常に恐怖を感じたので、「クスリなんかに手を出したら一生の終わり!」という意識がすり込まれました。
探してみたらネットにアップされていましたよ。日本民間放送連盟(民放連)の「覚せい剤追放キャンペーン」のCMで1983年の作品だそうです。

●公共広告HDCM(1) 覚せい剤やめますか?それとも人間やめますか?
https://www.youtube.com/watch?v=haSnNDsfOhY
(アップロード:TokyoShitamachiyaさん)

もう1本は、覚醒剤中毒の母親と泣き叫ぶ子どものバージョンで、「みんなで覚せい剤を追放しよう」という政府広報。1982年頃の作品のようです。腕に自己注射する場面がリアルで恐ろしい…。

●kittchen mother(←元のスペルミスのまま。キッチンの綴りはkitchenで、「kitchen mother(キッチンマザー)」という英語もヘンだと思いますが、ネット民がこのCMに付けた呼称だとか)
https://www.youtube.com/watch?v=uqXlaQBmb-A
(アップロード:hiさん)

これら2本は今でも充分にインパクトがあると思います。最近も覚醒剤に関する事件が相次いでいるから、このCMを復活させて繰り返し流せばいいのに! 子どもが観るとトラウマ(心的外傷)になると言う人たちもいますが、忘れられないほど衝撃を受けるほうが抑止力につながると私は思うんですよ。それに、「トラウマ」という言葉を安易に使う人って、精神医学上の本来の意味を調べたこともないのでしょう。

人間はいろんなものに依存しがちですが、やっぱり犯罪につながるものや、ほかの人の心や体まで傷つけることは、どんな理由があろうともダメです!! 私は医療のために適切に使われる以外のクスリの使用は「廃人の入口」だと思っているので、覚醒剤がどんなものかを知っているのに手を出して薬物中毒に陥った人には同情心のカケラも湧きません。

芸能やスポーツなどの分野では覚醒剤の所持・使用で逮捕されても復帰し、平然と活動している前科・前歴のある人も多いので、つくづく甘くてぬるい世界だなと思います。公務員や一般企業の会社員なら勤め先に戻れないでしょ? その業界自体にも居られなくなりますよね。

この前、逮捕された元プロ野球選手に対しても、芸能人や野球関係者、ファンの中には「頑張って復帰してほしい」なんて言う人たちがいましたし、「きちんと更生したなら差別してはいけない」と言う人権派の人たちもいますが(私だって基本的には人権重視ですけどね~)、たとえ執行猶予付きで出所しても、奥さんや子どもは「薬物中毒者の妻」「覚醒剤で捕まった前歴者の子」というレッテルが貼られてしまう。

周りが忘れようと、離婚して苗字を替えようと、妻子の心の傷は死ぬまで癒えないでしょう。父親の前科・前歴情報も死ぬまで警察のデータベースに残るだけでなく、今のようなネット社会ではネット上から削除できないので、子どもの就職や結婚などに悪影響を及ぼすケースも実際にあるのです。そんな仕打ちを与えておいて「子どもに会いたい」などと、よく口にできるものだと呆れますが、薬物中毒者の多くは、どこか他人事(ひとごと)のようで現実味が薄く、罪の意識もきちんと自覚できていないような印象があります。

だから、初犯だろうと再犯だろうと執行猶予なしで実刑に処すればいい。捕まってもすぐ社会に戻れると思っている依存症者・中毒者が多いんじゃないでしょうか。さらなる厳罰化が必要だと思います。そうじゃないから逮捕者が減らないのでは?

元プロ野球選手の逮捕のとき、ワイドショー番組の司会者やコメンテーターには、やや同情的な発言が多かったので、この人たちも後ろめたいことがあるんじゃないの!?とまで勘ぐったほどです。私が観た中で唯一、きちんと厳しいコメントが聞けたと思ったのは、消化器外科医の木下博勝さん(ジャガー横田さんの夫)でした。

「『また元気な姿を見せてほしい』と言う方はたくさんいると思いますが、そんなに甘いものじゃない。薬物依存は治らない疾患ですから、一生涯、闘わないといけない」

木下さんって穏やかそうな(ちょっと頼りないような?)人というイメージを勝手に抱いていましたが、やっぱり本物のお医者さんだけに、実情を知っているからこその言葉なんでしょうね。

クスリで捕まったり強制入院させられたりした人たちの自助グループや専門医などは、「依存と中毒の違いを理解することが重要」と言い、「薬物依存は自分では抑えられない病気」とも説明しますが、最初にクスリに手を出した瞬間は「病気」という状態ではないでしょう? 常用・乱用することによって「薬物依存」「薬物中毒」という病気になってしまうわけですよね?

一人ぼっちで寂しかっただの、生活が苦しかっただの、それが言い訳になりますか? そんな人なら全国に、いえ、全世界にたくさんいますよね。それでも、ほとんどの人は自分の意志でもって危険な薬物には手を出さないのです。
そもそもビンボーだと覚醒剤なんて買えませんから、クスリ代のために借金したり盗みを働いたりするなど犯罪行為を重ねてしまう。

たとえ治療を経て幻覚や妄想が治っても、薬物依存まで治るわけではありません。いったんクスリに手を出したら、常用~乱用~依存~中毒~逮捕~入院~治療~退院~社会復帰~再依存という負のスパイラルに陥ってしまうだけ。死ぬまで完治することはなく、脳は元の状態に戻らないとも言われています。

私はひどく偏見に満ちているかもしれませんが、これまでの人生で覚醒剤の依存症者や中毒者に会ったことはないし、これからも近づきたくないのです。覚醒剤は、それほど恐ろしい。

※イラスト:(C)「ダメ。ゼッタイ君」(財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター)

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