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都知事の税金ムダ遣いメモ06:本日18時〆切「週刊文春」アンケート! [社会問題&戦争関連]

「週刊文春」都知事タカリ号.jpg先日、「週刊文春」のメールマガジンの“号外”が届きました。同編集部では「あなたは舛添要一都知事の説明に納得しましたか?」と題した「緊急アンケート」を実施中だそうです。

アンケートに回答するにはメルマガ登録が必要ですが、回答者の中から抽選で「商品券1万円分を10名様にプレゼント」とのこと。
ご興味のある方、もしくは「商品券は当選しなくてもいいから、都知事については、とにかく言いたいことが山ほどあるぞ~!!」という都民の皆さま、「地方在住だけど都民と同じように怒ってるよッ!」という皆さまも、ぜひご一緒に!(笑)。

このアンケートの回答は記述式なので、さまざまな意見はたっぷり書けるのですが、私のブログのような長文だと編集部の皆さんも読むだけで疲労困憊となるでしょうから、できるだけ端的に、文章を書くのはあまり得意でないという方は箇条書きするのも良いと思います。

[アンケートの内容]
あなたは舛添要一都知事の説明に納得しましたか?

家族旅行の旅費などを政治資金から支出した疑惑に関して、5月13日(金)14時から行われた舛添要一都知事の記者会見についてお尋ねします。以下の問いにお答えください。

問1 一連の疑惑に対する舛添氏の説明に納得しましたか?
問2 問1でそう答えた理由をお書きください。
問3 舛添氏は、都知事としてふさわしい人物だと思いますか?
問4 問3でそう答えた理由をお書きください。

[応募先]
●文春Web 週刊文春からのお知らせ
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6155
応募〆切:2016年5月16日(月)18時
※編集上の都合により締切日を変更する場合があるそうです。

「週刊文春」だけでなくメルマガ等の登録の際に、個人のメールアドレスは使いたくないと思う場合はフリーメールアドレスを利用すればいいと思いますよ。私は対象によって、いくつかのメルアドを使い分けています。都庁勤務の皆さまも、その手でどんどんリークしましょうよ~!(笑)。

ところで、「日刊スポーツ」も都知事の定例会見の直後にアンケートを実施しました。仕事が早いですね!
9割以上の人が「説明責任を果たしておらず、辞任に値する」と回答したそうです。その記事をもとに回答を要約します。

●お正月のホテルでの会議について
・家族旅行を選挙対策会議の場にしただなんて。
・会議出席者の人数さえ明かさないので、全く説得力を持たなかった。
・家族旅行で、ほんの数時間だけ会議をしたことにすると全額公費か。

●政治資金の私的流用(飲食店の利用やホームセンターでの買い物など)
・会計責任者が勘違いしたと責任転嫁している。

●海外出張について
・ファーストクラスでしっかり休養を取らないと仕事ができないほど体が悪いのなら、辞職して別荘でゆっくり静養なさい。
・マクドナルドのクーポンの人が、他人のお金だと湯水のように使う。
・たかり。

●都知事の進退について
・辞任すべき1998件(93.8%)、辞任すべきでない133件(6.2%)

●東京五輪まで知事を続ける資格はあるか。
・ある66件(3.1%)、ない2065件(96.9%)

……マックのクーポン券での“おもてなし”の件は驚きを通り越して、あまりにも情けなく嘆かわしい話だと思いましたが、「週刊文春」の続報によれば、都知事は都庁の男性職員に「ごちそうする」と言ってマックの前まで行ったところ、自宅にクーポン券があるのを思い出し、その職員に取りに行かせて自分はマックの前で待っていたというのです(呆)。

セコイのもさることながら、職員の職務の範疇なんでしょうか? スタッフは使い走り、小間使い要員? そんなことまで仕事として命じられるために入庁したんじゃないと思いますよ。かわいそうに。
同時に、都民の税金で雇われている人に対し、そういう仕打ちをすることも、都民に対する裏切り行為だと私は思いますね。

TBSのワイドショー「ゴゴスマ」が「週刊文春」編集部に、今後も二の矢、三の矢が続くのでしょうか?と質問したら、「週刊文春も今、全力を挙げて精査しています」という回答が届いたそうです。わはは、この洒落っ気、好きだなぁ。次号も楽しみですね~♪

メルマガ登録NGの方は、こちらへ。
●都民の声窓口(東京都)
http://www.metro.tokyo.jp/ANNAI/TOCHO/MADOGUCHI/koe.htm

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都知事の税金ムダ遣いメモ05:“13日の金曜日”の定例会見ドキュメント。 [社会問題&戦争関連]

テレビ局.jpg5月13日(金)の午後に「都知事定例会見」が東京ローカルTVの「TOKYO MX1」で放映されました。
物凄い記者の数でビックリ~! 画面を通しても現場の熱気が伝わるようです。カメラのフラッシュの点滅で目がチカチカしました。

今後しばらく「徹底的に精査します」が流行語となりそうですが(私もメールや外出先で使おうっと。笑)、都知事は前日までの慌てふためいた言動とは違って、少し落ち着いた様子での説明でした。事務所のスタッフが昨日から夜通しで“精査”されられたんでしょうね。誰が原稿を書かされたたのかなぁ。

2013年・2014年のお正月は、三が日なのに千葉県内のリゾートホテルでスタッフを交えて「会議」をしたそうですよ。都知事選の出馬が絡んでいて緊急性があったとのこと。その会議とやらに同席した人の氏名や人数について何人もの記者が尋ねても、都知事は公表できないと回答しました。

思いやりのある人なら、年明け早々から自分と家族の滞在するホテルにスタッフを呼びつけて会議なんて開かないでしょ? スタッフにも家族がいるかもしれないし、地方へ帰省したかった人もいるんじゃないでしょうか?
トップとかリーダーだと自負する人が、どうしても三が日にスタッフを呼びつける必要に迫られたのなら、スタッフの家族も含めて同じホテルに自腹で「招待」し、アゴ足付きで泊めてあげればいいと思うんですけどね。

マックのクーポンは集めていたのに、ホテルのクーポンは持っていなかったのかしらん(笑)。

ほかにも自宅の近所の飲食店での支払いとかホームセンターでの買い物など、細かい経費について精査した結果、収支報告書の記載にミスがあったと判明。
そして、ミスをしたのは、すでに退職した事務所の会計責任者ですって。

……やっぱりね~、そう言うと思ったよね~(苦笑)。

そのときの私的流用分は返金するそうですが、現時点で四十数万円だとか。政治資金の経理に詳しい第三者に頼んで、さらに精査するとのことですが、国税庁の有能かつ公平な職員に精査してもらったほうが、国民にクリーンな印象を与えられると思うんでけど、いかが?

定例会見は質問が終わらなかったのでショッピング番組の時間まで延長し、15時前でMXの番組は途中で終了。TBSとフジテレビも生中継していました

都知事への質問は挙手している人を都知事が選んだのですが、私がメモしたのは以下の社名と記者の性別(見た目のみ)です。

●テレビ:MXテレビ(幹事社/男性)、テレビ東京(女性)、NHK(男性)、テレビ朝日(男性)、日本テレビ(女性)、フジテレビ(男性)、テレビ朝日(女性)、テレビ東京(男性)
●ラジオ:文化放送(男性)
●通信社・新聞社:共同通信(女性)、朝日新聞(女性)、読売新聞(男性)、ジャパンタイムズ(女性)、日刊スポーツ(男性)、日刊スポーツ(女性)、読売新聞(男性)
●不明(私の聞き取れなかった分も含む):ヒロセ(フリー?/男性)、?(若手?で歯切れのいい話し方の男性)、?(壮年の男性)、

あれ? なんだか偏っていませんか? 週刊誌の記者がいないのです。私のメモが追いつかなかったとも考えられますが、週刊誌の誌名を名乗った人がいなかったような…?
挙手しているのに無視されたのかな? テレビ中継の終了後に週刊誌系の記者の質問が続いたかもしれませんけどね。

TBSの記者も質問できたのかなぁ。新聞は「毎日」「産経」「日経」や「ゲンダイ」「フジ」の記者の指名もありませんでした。週刊誌なら「週刊文春」に「週刊新潮」「週刊現代」「週刊朝日」「サンデー毎日」「週刊ポスト」…いっぱいあるのにね~。
舛添知事は鋭く突っ込まれそうなメディアを意図的に避けたんじゃないか?という疑惑が残ります。

この会見は“13日の金曜日”でしたが、「FRIDAY(フライデー)」や「週刊金曜日」も歓迎されなかったでしょうね~(笑)。

※イラスト:(C)みふねたかし(いらすとや)

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都知事の税金ムダ遣いメモ04:お正月の家族宿泊も“会議費”に!? [社会問題&戦争関連]

週刊文春2016.5.19号.jpg舛添知事が公用車を使って自分の温泉付き別荘へ通っていたという事実をスッパ抜いてくれた『週刊文春』。
今度は都民の税金だけでなく国民の税金もムダ遣い?と思われる疑惑満載の記事を発表しました。

都知事は2013年と2014年のお正月に子連れで千葉県内のホテルに宿泊。…ここまではいいんですよ、家族サービスの一環であり、自費での旅行ならばね。
しかし、宿泊費を「会議費用」として自身の政治団体の経費に計上していることが判明したそうです。

お正月から家族会議ですか~!? 面白いファミリーですよねぇ(苦笑)。

この件で大きな問題となるのは、政治団体の資金には「政党助成金」、つまり国民の税金が含まれていること。それを家族の宿泊費に使うなんて公私混同、などということは使った本人がよーくわかっているはずですよねぇ。常識外れにも程があるでしょ?

本日発売の『週刊文春』2016年5月19日号のメインの見出しは、「舛添都知事 血税タカリの履歴」。さすが~、インパクトあるなぁ(笑)。
その見出しに付いている小見出しが、「自腹の時はマクドナルドのクーポンで“接待”」ですって。

ひゃ~!! そんなセコイ話って、ありうる!? 都民からお給料を1300万円以上もいただいている67歳の男がですよ? マックのクーポンでご馳走するって…まさかねぇ?
[追記]
※都知事の年収は期末手当も含めると2800万円以上だそうです…。

私は今の知事を支持したことはありませんけど(と言うより歴代の都知事ってどいつもこいつも全く…と思っていますが)、そこまでセコイ男って本当に実在するの!?とビックリしているので、同業他社の週刊誌や月刊誌、テレビや新聞各社など、ジャーナリストの皆々さまの後追い報道をお待ちしておりますよ~!!

“センテンス・スプリング”(笑)の記者の皆さまも、ますますの追及記事を大いに期待しております。頑張ってくださいませ~!!

『週刊文春』今週号の表紙は「三猿(見ざる言わざる聞かざる)」。そういう姿勢じゃいけないよ!というメッセージとも受け取れますね。
長年、表紙を描いていらっしゃるのは、デザイン&イラストレーション界の大御所である和田 誠さん。平野レミさんのご主人です♪

●週刊文春Web スクープ速報(「週刊文春」編集部)
・舛添都知事に政治資金規正法違反の重大疑惑!(2016.05.10)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6133
・舛添都知事が公用車で温泉地別荘通い(2016.04.26)
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/6115

●週刊文春編集部への情報提供は、こちらへ!
http://shukan.bunshun.jp/list/leaks

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都知事の税金ムダ遣いメモ03:ほかの県知事もビックリ! [社会問題&戦争関連]

都知事のムダ遣い:税金泥棒.jpgベラボーに高額な海外出張で物議を醸している都知事について、関東圏の知事から驚きの声や批判が上がっています。
都の条例で定められた上限額を全く無視した宿泊費を計上した都知事に対し、埼玉・千葉・神奈川の各県知事の海外出張の宿泊費(2015年度)は県条例の規定内とのこと。

昨年の舛添知事の海外出張経費(随行職員の経費含む)の総額は約5686万円。前述した3県のおよそ2.2倍~7.7倍だそうで、飛行機の座席も3県の知事はビジネスクラスのところ、都知事はファーストクラス、一部の職員もビジネスクラスを利用したことが公表されています。

新聞各紙の報道をもとに、関東圏の知事のコメントを集めました。

●埼玉県:上田清司知事(元・国会議員)
「都は財政に余裕があるが、それにしても結構おおらかな使い方だ。国民目線で言えばどうかと正直思う」
「議員時代はファーストクラスに乗ることもあったが、知事になってからはビジネスクラスだ」
・2015年度の北京出張では条例の上限額を下回る1泊2万3,000円のホテルを利用。
・過去5年度分の海外出張の宿泊費は上限額を下回り、随行の職員と同ランクの部屋に宿泊することが多い。

もっともらしい発言ですが、ちょいと揚げ足を取るなら、国会議員も税金を使ってファーストクラスを利用することがあるということですよね?
マスコミの皆さま~、都知事問題から広げて国会議員も税金使い放題なのかどうかチェックしてはいかがでしょうか?
それと、北京での経費を引き合いに出していますが、欧米と中国では物価が全然違うと思うんですけど、条例はそのあたりを全く考慮していないということなんですね?

●神奈川県:黒岩祐治知事(元・ニュースキャスター)
「東京とこんなに違うものかと愕然とした。ケタが違う」
「支出するだけの効果が出せるかだが、効果が期待されるから、いくらでも使っていいということではない」
・昨秋、ラグビーワールドカップ(W杯)イングランド大会の決勝をロンドンで視察。その際の出張費は上限額以下の1泊3万2,200円。

●千葉県:森田健作知事(本名:鈴木栄治/元・俳優)
・県の担当者「税金を使うのだから費用対効果を考えて予算を組むよう知事から指示されている」
・規定内に収め、ドイツ・オランダ出張は1泊2万4,200円。

●山梨県:後藤 斎知事(元・農林水産省職員)
「中国やシンガポールにトップセールスに行ったが、経費は都が使っているような金額ではない」

批判するだけじゃなくて、都知事の件が条例違反だとすれば、規定の上限額を超えた税金を勝手に使いまくった都知事と職員らに自費で返納させればいいと思うんですよ。もしくは給与から天引きで返済させる。

しかし、出張経費等が条例の上限を超えてもOKと承認する部署があるんですよね~。つまり、とんでもない金額なのに阻止しなかった部署と責任者らにも責任があると思います。
その部署と責任者についても調べてみましょう。

※イラスト:(C)みふねたかし(いらすとや)

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都知事の税金ムダ遣いメモ02:舛添知事と石原元知事の出張経費。 [社会問題&戦争関連]

都知事のムダ遣い:飛行機の座席の種別.jpg
都議団が情報公開請求で得た文書を分析し、舛添知事と石原元知事の経費の比較も公表、「海外出張は都民の税金で賄(まかな)われる。必要性を精査して経費節減の徹底を」などと改善を要望したそうです。

[新たに判明したこと]
・都知事が就任した2014年2月以降の宿泊費は、すべて条例の上限を超えていた。
・2015年度末までの計8回の出張で延べ10都市のホテルに宿泊し、うち7都市でスイートルームを利用。

3都市では、たまたまスイートの予約が取れなかっただけかもね~???

[海外出張の費用の比較]
舛添知事(出張8回分):総額2億1305万円、平均2663万円
石原元知事(出張28回分):総額4億6652万円、平均1666万円

行き先にもよると思いますが、石原時代の平均1600万円以上というのも適正なんでしょうかねぇ? それどころか、舛添氏はさらに1千万もオーバーとは…(驚)。前例を踏襲して出張の予算を組まないのはなぜ? 今の経費の使い方で“海外大好き知事”が石原氏と同じ出張回数に達すると7億を軽く超えますよ?

[出席した同じ国際会議での比較]
舛添知事:随行職員11人
石原元知事:随行職員7人

[ヨーロッパ出張時の宿泊費の最高額]
舛添知事:ロンドン1泊19万8000円
石原元知事:スイス・ローザンヌ1泊12万2850円

石原氏の1泊12万以上も充分に高いよッ!

[空港の貴賓室の利用]
舛添知事:3回の出張で利用し、計165万円の支払いが発生
石原元知事:貴賓室の利用はなし

「忙しい」だの言ってる人が貴賓室で過ごす時間はあるんですねぇ…。へぇ~。

都議団は舛添知事の出張経費が高額な理由を以下のように挙げています。

・随行の職員が多い。
・一流ホテルのスイートルームに宿泊。
・空港の貴賓室を利用。

あとね、飛行機のファーストクラス利用も加えてね!
食文化に興味津々のワタクシと致しましては、毎回の食事やワイン等のメニューも公開していただきたいですわ~。都民の税金を使って、どのようなものを召し上がったのでしょうか。

ちなみに、昨年の秋に日本を訪れたロンドン市長の経費は以下の金額だったそうです。

[ロンドンのボリス・ジョンソン市長](2015年10月の来日時)
航空運賃(片道):約66万円(※帰りはポイント使用)
宿泊費(1泊):約3万5,000円

この金額だと飛行機はビジネスクラスだと思われます(例:ブリティッシュ・エアウェイのロンドン~成田のファーストクラス正規料金は100万円以上)。それに復路は、たまったポイントを使うなんて堅実ですよね~(いや当然か)。
また、都内でこの宿泊費だとラグジュアリーホテルのトップクラスでもありません。でも、国内のホテルは外資系がずいぶん増えましたが、最上級だからホスピタリティも最高とも言い切れず、居心地は日本の老舗のほうが好もしいという人もいますしね。

ボリスさんは元・新聞記者で、市長となってからも古巣の新聞にコラムを寄稿しているとか。その報酬の一部はジャーナリズムや西洋古典学を学んでいる学生の奨学金に寄付しているそうです。私がロンドン市民なら、経費の使い方とも併せて誇りに思うなぁ。

都知事のムダ遣いは、“世界一貧しい大統領”というキャッチフレーズでも世界的に有名になったムヒカさんとも比較されています…。

[ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領](2016年4月の来日時)
旅程のコーディネーター「京都はオークラ、広島はシェラトンと五つ星ホテルしか空きがなかった。(ムヒカ氏は)部屋に入ると『豪華すぎる』とお怒りになったので『五つ星の部屋しかなく申し訳ない』と謝りました(笑)」(『週プレNEWS』より)

ムヒカさんは大統領の職を退く昨年まで、大統領専用車は使わず、愛車の古びたフォルクスワーゲンを運転し、海外出張の飛行機はエコノミークラスという徹底ぶり。給与の8割は慈善事業を行う財団と所属政党へ寄付し、月に1000ドル程度しか手元に残さなかったそうです。政治闘争の同志で国会議員である奥さんの収入をベースに質素な暮らしを貫いているとか。

ムヒカさんの言葉
「私は貧乏ではない、質素なだけです。貧しい人とは物を持っていない人のことではない。真に貧しい人は際限なく物を欲しがり、永遠に満足しない人のことだ」

この「物」というのはアイテムやオカネといった形あるものだけでなく、地位や名誉、称賛、ブランド(銘柄)といったものも含まれるんでしょうね。そういうものに執着する人って、成金タイプが多い気がするんですけど? でもね、成金の下品なお金の使い方も、その人の財産なら社会問題にはならないと思います。税金で1300万円以上の給与をもらっている人が、さらに税金を我が物のように使うから問題となるんですよ!

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 汐文社
  • 発売日: 2014/03
  • メディア: 大型本


※イラスト:(C)みふねたかし(いらすとや)

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都知事の税金ムダ遣いメモ01:海外出張の明細の数字が黒塗りに…。 [社会問題&戦争関連]

都知事のムダ遣い:機密文書.jpg
「豪華海外出張」「とんだ大名旅行だ」などと非難・批判されている都知事ですが、海外出張は就任2年2か月の間に9回にも及び、歴代の知事よりずっと頻度が高いそうです。東京に居るのがイヤなんでしょうか? 週末も東京から離れているらしいしねぇ。

都議の一人が手数料2万1,060円を支払い、公文書開示請求によって知事らの海外出張明細など計787枚の書類を入手したところ、「配車予定表」の日数や「仏日逐次通訳業務」の請求書の金額・超過時間などの数字が“黒塗り”になっていたそうです。まるで機密文書のようですね~。ほかの金額も、おおよその合計額はわかっても単価や数量が黒塗りなので、価格が適正かどうか検証できないとか……。

[パリ・ロンドン出張費]2015年10月27日~11月2日
20名で総額5041万8605円
内訳
・航空運賃(往復):1443万7600円(知事はファーストクラス約266万円、ビジネスクラス都庁幹部?7名、エコノミー12名)
・宿泊費:922万2000円(知事はスイートルーム1泊につき約19万8,000円)
・車両借り上げ費:623万円
・携帯電話:通話料248万625円、モバイルWiFiルーター借上代23万7,405円

[アメリカ出張費]2016年4月12日~18日
知事の旅費総額298万5,650円、随行の職員15名
・知事の航空運賃(ファーストクラス2回、ビジネスクラス1回)計225万50円
・知事の宿泊費(会議室付きスイートルーム):計5泊73万5,600円(条例の上限だと5泊で20万1,000円)※ニューヨーク1泊14万100円、ワシントン1泊15万1,800円

アメリカ出張に関しては「昨秋のロンドン・パリ出張より4人減らし、一部の職員の宿泊先は廉価なホテルにした」とのことですが、ロンドンへ随行したオリンピック・パラリンピック準備局職員が減った程度です。五輪の準備局の職員がアメリカへも同行するのは元々おかしいでしょ? そして、知事自身はあくまでも高級ホテルのスイートのままで、下っ端の職員だけ廉価なホテルに格下げって……(呆)。

出張に関して「主な行動・成果」という欄に、一所懸命アレコレ書いてあります。
●知事の海外出張
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIGAI/index.htm
(東京都 知事の部屋/東京都庁)

こういう文章は都庁の職員で文章力のある人が専任となるのか(広報担当とか?)、もしくはプロのライターに外注しているのかは知りませんが、更新の日付を見ると、あとから書き足したのかな~?という気もするのですが…。

経費については「内訳も含めてホームページで公表」とのことで、探してみると以下の文書が公開されています。

●出張者及び経費の詳細について(パリ市・ロンドン市出張)
http://www.metro.tokyo.jp/GOVERNOR/KAIGAI/SHOUSAI/DATA/151027.pdf
(※PDFファイルが開きます)

こういうのはちゃんとした明細と言えるんですか? 支払先も単価も数量も記載されていませんね。都民がこんな文書を税務署へ提出したら怒られるのに~。じっくり見ると妙な金額がいっぱいありますよ。「ツッコミどころ満載」という言葉は、こういう文書に対して使うんだな~と理解しました(苦笑)。

都知事は情報公開に消極的と評されていますが、前述の都議が黒塗りの理由を質(ただ)したところ、以下の回答があったそうです。
「公にすることで予定価格が推測され、今後の都の契約事務の適正な執行に支障を及ぼすおそれがある」

公共事業などの競争入札ならわかりますが、海外出張にまつわる費用の詳細を隠す必要があるんでしょうか? 航空運賃やホテルの宿泊料、現地での車両借り上げ代、コーディネーターや通訳などの人件費などには「世間の相場」という目安があります。インターネットで簡単に調べられますから予算も立てやすいはずですし、相手側に高値を吹っ掛けられても基準が把握できていれば値引き交渉もしやすいはず。
国内外を問わず出張費に関しては、都民の納得できる予算枠や経費の基準額を公式サイトに明示しておけば、旅行関係の業者も常識に基づいた見積もりが出せるのではないでしょうか?

情報化社会の今では、多くの人が比較・検討しながら上手に海外旅行をコーディネートしていますよ。都知事の出張をやりくりするのは職員ではなく、総合旅行業務取扱管理者の資格を持つ節約主婦の方にお願いするほうが、ずっとうまくコントロールしてもらえるかもしれませんねぇ。

※イラスト:(C)みふねたかし(いらすとや)

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海外で税金を使いまくる都知事に節約させる方法は? [社会問題&戦争関連]

都知事は昨秋、職員と共に計20人でパリ・ロンドンを視察。5泊7日の総費用が5042万円にも上ったことが問題視・批判されています。単純に頭数で割ると1人あたり250万円ですが、何に使ったんですか~?

[費用の内訳]
・旅費 ・宿泊費 ・通訳の人件費 ・PR用の講演会の会場費や設営費 ・移動時の車の借り上げ代 ・警護 ・事務費など

都知事のコメント
「無駄はきちんと省くが、必要なことはしていかないといけない。必要な都市外交はやっていく」
……無駄とは何を指し、どう省いたんでしょうねぇ?
ともあれ、何をどう節約できるか考えてみましょう。

●旅費:なんとファーストクラスを利用しているそうですよ。都民の公僕なんですから、私のような庶民と同じくエコノミーで充分! エコノミー症候群の怖さや予防法について身をもって知るのも大切なことです。さらに節約のためには、同じルートで最安値の航空会社とチケットを探しましょう。ビジネスクラスやファーストクラスに乗りたければ、差額を自腹で払えばいいだけのこと。あ、もちろん警護の人の分もね~!

●宿泊費:高級ホテルに宿泊。そうじゃなくて現地の日本大使館に泊めてもらえば? そのほうが身の安全も確保しやすいんじゃないでしょうか?

たとえば「在フランス日本国大使館・領事館」をグーグル地図で見てみましょう。お時間のある方はストリートビューもどうぞ。
http://urx.mobi/tpPT
おフランスらしいオシャレ~な通り沿いにある立派で大きそうな建物ざます。大使館って亡命者を受け入れることがあるから、宿泊できる部屋もあるんじゃないかなぁ。

あ、くまモンが表敬訪問したときの画像を発見!
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/special/etc/Kumamon.html
くまモン、頑張れ~ッ!!(泣)。

さて、大使館がNGなら「大使公邸」に泊めてもらいましょう。エルメス本店の近所だとか。
http://paris.navi.com/shop/14/map/
ある個人の方のブログに外観写真が載っています。クラシカルで素敵な建物ですのよ~。
http://urx.mobi/tq70
たくさんの人を招いてレセプションやパーティも催されます。
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/special/etc/hiroshimareception.html
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/special/etc/Sisyu.html
お庭も広そう…。
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/special/etc/hiroshimareception2015.html
阿波踊りも披露されたことが…。
http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/special/etc/awaodori.html
(※一番下の写真は別の広場)。

公邸には専属の料理人がいて、お料理の内容も素晴らしいとのこと。もちろん高級ワインも堪能できますよね。グランヴァンもバンバン開けちゃうよ~♪
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/zaigai/france_koshikawa_arikawa.html
「JA全農」は公邸でのレセプションのために、62㎏もの黒毛和牛をサンプルとして、どーんと提供。
http://www.zennoh.or.jp/press/release/2014/5419.html
対象は250名。公邸のレセプションルーム、収容力があるんですね。
天皇誕生日にも祝賀レセプションが……。
http://chinatsusaito.blogspot.jp/2013/01/snba-in.html

ネットにはホントにいろんな情報が取っ散らかってますね~。
平成19年度の決算検査報告が出てきましたよ。在フランス日本国大使館で職員(外務事務官)が1千万円以上も着服した事件が…。
http://report.jbaudit.go.jp/org/h19/2007-h19-0141-0.htm
この損害、補填されたのかなぁ???

「民主党アーカイブ」というサイトに「アフガニスタン・中東訪問団報告」の日程が載っていて、宿泊したホテル名の欄に「(公邸および大使館員宿舎泊)」という日があります。
http://www1.dpj.or.jp/governance/act/afghan/001.html
ということなら、都知事グループが公邸や大使館員の宿舎に泊まるのも可能でしょう。都知事の一行は20人もいたそうですが、それでも大丈夫そうですね。かつて、アメリカのカーター大統領が来日したときも、アメリカ大使の公邸に宿泊。スタッフは都知事グループよりずっと多かったでしょうに。

民営のホテルに泊まって警備などで迷惑をかけるより、どこの国を訪問しようと「宿泊は自国の大使の公邸と職員の宿舎」と決めておけばいいんです。それは都知事だけでなく全国の自治体の長や職員、政治家、官僚なども全部。
大使館も公邸も国の税金でまかなわれているのですから、各国の公邸に公務員向けのホテル機能ももたせ、宿泊費は請求しないか、経理上、必要なら“公共の宿”程度の金額設定にすれば?
現在の広さが足りなければ、ちょこっと増築してもOKよ~。それでも、長い目で見れば高級ホテル代の大幅な削減につながるでしょう。
そして、公邸での食事がイヤなら、自腹で三ツ星レストランにでも食べに行けばいいんですよ。もちろん、お供や警護のスタッフには、ごちそうしてあげてね~!

都知事は高級ホテル宿泊を批判されると、突然の訪問客に応対する必要があるとして「きちんとした所に泊まっているかどうかは非常に大事。何もかも削減すればいいということではない」と反論したそうです。

いきなり訪ねてくる失礼な人なんて、お客様扱いしなくていいじゃないの! 「アポイントメントを取っていない人とは会わない」と断ればいいだけ。だいたい突然の訪問客って、どこのどなた? 当然ながら個人的な友達じゃありませんよねぇ? 都民に言えない相手ならアヤシイ人物。週刊誌に追われますよ?

●通訳:現地の通訳者やコーディネーターを雇うのではなく、大使館員に依頼すればいいのです。大使館の職員は公務ですから、外注費はゼロにできますね。

●講演会の会場費や設営費:会場はどこを選んだかによって、かなり違いが出ます。設営費はシンプルに徹すればグンと下げられるはず。見栄えはセンスの問題。

●事務費など:適当な経費を適当に入れやすい項目。精査が必要です。


ところで、都知事が熊本の地震発生時に訪問したアメリカでの経費が公表されました。

●旅費(往復):ファーストクラスを利用。運賃は約225万円。
●宿泊費:「ザ・キタノ・ニューヨーク」スイートルーム1泊14万100円×2泊、「インターコンチネンタル・ザ・ウィラード・ワシントンDC」スイートルーム1泊15万1800円×3泊=計73万5600円

都条例では1泊の上限が4万200円と決まっているそうです。そのルールを長たる者が守らないどころか3~4倍もの浪費をするとは、税金が湧いて出てくるとでも思っているのでしょうか?(激怒)。誠実に仕事をしている都の職員の肩身は狭くなるばかり。

東京都の2016年度の海外出張費の予算は3億3500万円。昨年より9500万円もアップ。都は「今年度は5か所程度の海外出張を予定」とコメント。

都民をバカにできるのも、ここまでですよ~!
アメリカの高級ホテルの部屋は「要人の急な面会にも礼を失しないため」とのことでしたが、都によると「今回も急な面会はなかった」とのこと。
広~いスイートに、だ~れも来なかったんだって~! 笑える~!!!!!
こういう使い方こそ「無駄」の最たるもの。都知事がちゃんと理解できるように説明してくれる適任者っていないのかしらん? 尾木ママにお願いする!?

昨秋のパリ~ロンドン、韓国という都知事の大浪費ツアー以来、都には都民からの抗議が殺到しているそうです。それなのに、またアメリカで同じことをやらかしちゃったという学習能力のなさが悲しい、悲し過ぎる。もしかしたら辞職したくて、わざとやってるのか!?

都では見過ごすこともできなくなったらしく、経費の妥当性をチェックする検討会を設置し、都の幹部8名が削減に向けた案を6月頃に取りまとめることが決まったそうです。
……でも、手ぬるい。幹部だろうと都の職員じゃダメだと思う。監査のプロも含めた公平かつ厳格な眼を持つ第三者の介入が必須ではありませんか?


都政に関する提言・要望等はこちらへ!
●都民の声 総合窓口
https://cgi.metro.tokyo.jp/cgibin/cgi-bin/fmail_input_disp.cgi?dep_id=ts02&scr_id=f001&lang_opt=00

私も応募してみました~。
5月に結果を知らせるメールが届くそうです。
●インターネット都政モニター募集中(500名)
〆切:4月25日(月)17:00まで
http://www.metro.tokyo.jp/POLICY/TOMIN/monitor.htm

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熊本が震災で大変なときに「東京にブロードウェイを」と言う都知事って…。 [社会問題&戦争関連]

熊本の大地震で日本中が、いえ世界の心ある人々も心を痛めていた4月16日、東京都の知事はアメリカ訪問の真っ最中でした。一応、都の職員を被災地へ派遣する等の指示は行ったようですが、ワシントンでの記者会見での発言に驚き呆れました……。

「ニューヨークのブロードウェイのような劇場街を東京につくりたい。候補地の検討も進める。(東京五輪のある)2020年が終わって、東京にもブロードウェイができたという状況になることが絶対必要だ。それがない限り(観光面で)ニューヨークを打ち負かすことはできない」

あの~、今の東京はバブルの最盛期で予算が余っているんですか~!? 熊本が被災した報告を受けたにもかかわらず、こんなコメントを出すという無神経な感覚が全く理解できません。

また、震災を別にしても、なぜ東京がNYのブロードウェイの真似をしなきゃいけないんでしょう? 日本はアメリカより古く長い歴史があり、世界に誇る文化や芸能もたくさんありますよね。それらをアピールする場が“ブロードウェイ風”である必要はないでしょ?

そもそも「勝ち負け」という発想が貧困。集客数しか考えないから、質を貶(おとし)めてしまうのです。以前も大阪の元・市長が、観客数が少ないだの内容がつまらないだのと言って文楽(人形浄瑠璃)を窮地に追い込み、その心労がたたって大切な大切な人間国宝の竹本住大夫さんが倒れてしまうという大事件もありました(泣)。

文化や芸能を解さない人が客足だけを重視して街をつくっても、ロクなものが出来上がらないという事実は、全国に箱モノ失敗作の残骸がたくさん転がっていることで立証済みですよね。

都知事のコメントは、ふた昔も前のアメリカかぶれとか米国コンプレックスのかたまりのような人を思わせませんか。東京の個性や魅力とは何か、ということを一から学習すべきレベル。そんな人が東京都のリーダーだなんて、あたしゃヒジョーに情けないよ~。

しかも、今の都知事は生まれてから高校まで福岡だったようです。九州のこと、心配じゃないの!? 熊本出身のNHKの武田真一アナが、悲しみや心配を胸に故郷の震災を伝える姿に泣けてきます……。


[本日の追記]
●NHKニュース7のブログ
・今週のひとこと:武田真一 2016年4月19日(火)
http://www.nhk.or.jp/news7-blog/100/242790.html
・帰郷:武田真一 2015年9月25日(金)
http://www.nhk.or.jp/news7-blog/100/227974.html
●NHKアナウンサールーム 武田真一(たけた・しんいち)
http://cgi4.nhk.or.jp/a-room/search/detail.cgi?id=298
http://www9.nhk.or.jp/a-room/recruit/message03.html

日本のブロードウェイと言えばココだけ!
中野駅の北口からアーケード商店街を奥へGO GO!
●中野ブロードウェイ公式サイト
http://www.nbw.jp/
●中野サンモール商店街振興組合
http://www.heart-beat-nakano.com/street/48.html

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避難所での間仕切りシステムの活用拡大を! [社会問題&戦争関連]

九州の地震のニュースや「ハートネットTV」(NHK Eテレ)で、「避難所では自閉症の人のために間仕切りが必要」ということを知りました。大人・子どもの別なく自閉症などの発達障害者は、以下のようなことに苦しみがちだと言われます。

●環境が変わると落ち着きがなくなってしまう。
●音や臭いなどに過敏なので、健常者以上に集団生活が苦痛となる。
●周囲の人たちとのコミュニケーションが取りにくい。
●他者に必要な物事がうまく伝えられず、つい「大丈夫」と答えてしまう。
●周りに自閉症などの症状が理解してもらえず、孤立したりトラブルとなったりする。

避難所の映像を観るたび、プライバシーも何もない環境だな…と胸がふさがる思いがします。私も突然の音に過剰反応したり、香水や香り付き洗剤・柔軟剤のように人工的なニオイが大嫌いだったり、はたまた協調性に欠けるところもあるので(汗)、避難所の生活は誰もが本当に苦痛だろうと思います。……食事や衛生面といった大問題もありますしね。

今回の被災地では、避難所だとプライバシーが確保できないからと自家用車で過ごす人も多いようですが、エコノミー症候群で亡くなった人もいます。

避難所で少しでも個々の居場所を確保するには?

それに応える活動を以前から続けているのが、建築家の坂 茂(ばん・しげる)さん率いる「坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク」だそうです。特殊加工した紙管と布を用い、カーテンによる間仕切りを作るもの。組み立ては容易でリサイクルも可能だとか。

入院して何人部屋かにいると、どうしてもストレスが溜まりがちですが、カーテンを引いて自分だけのスペースができると少しはホッとするものです。間仕切りシステムも布で隔てるだけですが、周りがすべて見渡せる状態よりは気持ちも落ち着くことでしょう。

●東日本大震災の避難所の例
http://www.shigerubanarchitects.com/works/2016_kumamoto/index.html

●広島土砂災害の避難所の例
http://www.shigerubanarchitects.com/works/2014_Hiroshima-PPS4-0921/index.html

坂さんは国内外を問わず、文化施設や教会などの設計を手掛けるだけでなく、阪神・淡路大震災のときから海外の被災地にも赴き、“紙の建築家”として間仕切りシステムや仮設住宅などを提供し続けているそうです。私が知らなかっただけで、国際的に活躍する建築家を讃えるプリツカー賞も贈られた人でした。

建築資材として認可された紙管、その発想のもとは事務所の隅に置いてあった反物の芯だったとか。単なるゴミと見過ごすのではなく、紙製の芯の強度を高める工夫をすれば建築に使えるかも!と着目したことで、被災した人々に役立つ素晴らしいものが生まれたんですね。この間仕切りシステムが、熊本・大分の全部の避難所で活用されれば!

●japan-architects 坂茂建築設計
http://www.japan-architects.com/ja/shigeruban/

東日本大震災のときに作成された
●「日本自閉症協会」防災・支援ハンドブック
http://www.autism.or.jp/bousai/index.htm

●NHK福祉ポータル「ハートネット」
http://www.nhk.or.jp/heart-net/

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熊本と大分で避難している方々の安全・安心を確保するには? [社会問題&戦争関連]

土曜の未明に帰宅したら、熊本の地震がさらに大変なことになっているのに驚きました。昨年から腰痛であまり動けないこともあり、週末はずっとテレビとネットの地震関連の報道を追い続けていたのですが、倒壊した家から遺体で運び出された人、土砂に生き埋めとなった人、避難所で不安な表情を浮かべている人、おにぎりをもらうために行列に並ぶ人……今日・明日にでも首都圏直下や南海トラフの地震が起これば、自分がいずれかの立場になるかもしれない、そう思いながら画面を見つめていました。

現地では14日の大地震以来、震度4以上が83回、震度1以上の地震も合わせると500回を超えたそうです。東京は地震が多いとはいえ、震度3が年に3~4回もあれば、かなり多いと感じますが、熊本では昨夜0時以降から今朝9時までの間でさえ、震度3や4が10回近くも起こっています。今日のお昼までには福島の浜通り、宮城、茨城でも地震が発生したのも不気味ですね。

私は富山で生まれて18年いましたが、その間に覚えている地震は震度1が3回程度。東京で初めて震度3を経験したときは、いったい何が起こったのかとパニックを起こしそうでした。熊本も地震の少なかった土地だと聞きます。それなのに、いきなり震度7の揺れに襲われるとは、物凄い恐怖ですよね……。

地震が熊本地方に限局せず、阿蘇地方や大分県内と北東へ延びたことで、阿蘇山の大噴火は? 南海トラフの発生は? 中央構造線にある愛媛の伊方原発は?等々、たくさんの心配事が取り沙汰されています。
地震を専門とする先生方の見解は少しずつ違うようですが、問題となっている断層帯の南西部でも地震活動が活発化していることから、阿蘇山や日奈久・布田川の断層帯も含む「別府・島原地溝帯」の全域に注意が必要という意見に集約されつつあるようです。

九州を斜めに横切っている地溝帯、その範囲に避難所が点在しているわけですが、そこにいる人たちの安全は確実に守られるのでしょうか?

気象庁は、さらに大きな地震が起こる恐れも含め、「今までの経験則から外れている」「今後の展開は予測できない」と説明。ヘタなことを言って震災の収束後に追及されたくない、責任は一切取らないよ、とも受け取れますが、先日にも「前震」「本震」「余震」の定義づけにこだわっているうちに訂正せねばならなくなった前例がありますから、確かに、いろんな断定表現は避けたほうがいいでしょうね。
本震がおさまったと思い込んで寝泊まりしていた車から自宅へ戻って就寝し、その後に本震と訂正された地震のせいで圧死してしまった若い女性がいたように、人命が左右されるのですから、国家の発する言葉は非常に重いのです。

東日本大震災のときも「想定外」という言葉で責任の追及はかわされましたが、今回の「予測できない」という言葉からは、先のことなんて誰にもわからないから自分で判断すれば?と突き放されたようにも感じます。
今、地震の頻発している地溝帯の中に身を置くしかない人たちは、たとえ余震がおさまっても帰る家を失った人たちも非常にたくさんいますし、山間部は今後も集中豪雨などによる土砂災害や土石流の恐れもあります。

私は九州へ行ったことがないので土地鑑がなく距離感もつかめないのですが、たとえば熊本や大分の被災者を地溝帯から離れた宮崎県や佐賀県などへ移送できないのでしょうか。
熊本では避難所にいた77歳の女性が急性心不全で亡くなったそうです。痛ましい犠牲を増やさないために、少しでも安心できる地域に移れないのか――。
避難者は約20万人と言われています。移動するにも輸送機関はどうするのか、移転先での仮住まいや食糧の確保は? 万一、移住が長期間に延びたら?

検討せねばならないこと、実現の困難なことは山積みですが、私だったら耐震性もどうかわからない避難所に居て、また大地震が来るのか収束するのかをジッと待つというのは耐えられません。東日本大震災のとき、都内は震度5弱でしたが、私はその後の余震続きに「地震酔い」となり、ストレスによる歯の食いしばりが原因でひどい歯痛に悩まされ、1週間近く災害の映像ニュースを観つづけたせいで鬱状態にもなりました。

その程度の経験など比較にならない思いを、被災した人たちは今この瞬間も抱えています。
せめて乳幼児を育てている母子だけでも隣県や県内のできるだけ安全なエリアに受け入れてもらえないのでしょうか。
たくさんの人が一時的に遠くへ避難し、それでも何ともなければ「ヤレヤレ、落ち着いて助かったね」で済ませればいいのです。今のまま放置して、もし大惨事が起こったら取り返しのつかないこととなります。

明日は我が身ですから、被災者の安全確保に税金が使われるのは誰も文句は言わないと思います。オリンピックの東京開催も返上し、無責任に投入されかけている莫大な税金を熊本・大分、そして復興にはまだ遠い福島・宮城・岩手の支援に回せばいいのです。

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コロコロ変わる「国境なき医師団」を爆撃した米軍の言い訳。 [社会問題&戦争関連]

(※2015年10月7日付の記事の続き)
http://chie-relish.blog.so-net.ne.jp/2015-10-07

アメリカ軍(アフガニスタン駐留米軍)が
「国境なき医師団(MSF)」の病院を
10月3日に爆撃し、多くの死傷者が出て以来、
アメリカ側の説明は連日のように変化しました。

マスコミ各社の報道からコメントを拾ってみましょう。

「タリバンが都市部から攻撃を仕掛けてきている」
「タリバンの構成員が病院の敷地内にいた」
「20人近くのタリバン戦闘員が緊急治療室を拠点にして政府の治安部隊と戦っていた」

「アフガン治安部隊が、敵陣から攻撃を受けているとして米軍の航空支援を要請してきた」
「アフガニスタン軍がタリバンの攻撃を受け、米軍に空爆支援を要請した」
「地上にいたアメリカ軍の特殊部隊が空爆を要請した」

「米兵を直接攻撃してきた敵を米軍機が空爆した」
「アフガン軍の米軍顧問を直接攻撃していた武装勢力を標的に空爆した」
「タリバン側から攻撃を受けたため、MSFの病院付近で空爆を実施した」
(……病院を爆撃したとは認めず、あくまでも病院の“付近”と表現)。

「空爆の標的は(タリバンの)戦闘員だったが、多くの民間人が巻き込まれたようだ」
「数人の民間人が誤って攻撃を受けた」
(……他人事のようなコメントですが、米軍による誤爆を事実上、認めた形)。

「空爆は米軍によるもの」
(……誤爆だと正式に認めた)。


これに対して「国境なき医師団」側は
以下のように厳しく非難しました。

「空爆当時、敷地内にタリバンはおらず、戦闘があったとの証言もない」
「医療施設などの攻撃を禁じた国際人道法に違反する戦争犯罪だ」
「“巻き添え被害”で済まされるものではない」
「アフガニスタン政府に責任を押し付け、今回の攻撃を正当化できる理由はない」

そして、誤爆によって医療関係者や患者など
民間人が死傷した責任の一端を
「タリバン」に押し付けようとし、
説明がコロコロ変わるアメリカにMSFは不信感を表明、
「独立した国際機関による完全で透明性のある調査」を
要求したのです。

アメリカ側は
「米軍、北大西洋条約機構(NATO)、アフガン軍の三つの調査が行われており、大統領はこれらが完全な説明をもたらすことを信じている」
との見解で、必要性がないとの認識。
また、「戦争犯罪」との批判に対しては、
「米軍ほど民間人の死傷回避を図る軍隊は世界にない」
と反論したそうです。

……だったら、正確な位置を伝えてあった医療機関を
誤爆するはずがないと思うんですけどねぇ。
しかも、誤爆とは思えないほど
メインの病棟が集中的に破壊されたわけですし、
空爆で被害を受けていると病院側が連絡してからも
爆撃は続行されたという事実は、
いったい何を意味するのでしょうか?

当初なんてアメリカ側は
MFSの病院にいた人々が誰も目撃していないのに、
病院の敷地内にタリバンがいただの戦闘が起こっていただのと
でっち上げのようなことを言っていたんですよねぇ。
幻を標的に攻撃したんでしょうか(苦笑 ←いや、笑い事じゃありませんね!)。

MFSが国際的な第三者による調査を求めたのを退けて
誤爆を認めた米軍が調査するだなんて
どう考えてもヘンでしょ?
だいたい、調査を担当するという米軍・NATO・アフガン軍は
3者とも爆撃の最中に被害の連絡を受けた所なんですよ。
一体全体、どこに公平性があるんでしょうか?


今回の事件でわかったのは、
戦争を起こさなくても巻き込まれる事態となれば
「国際人道法」なんて関係なくなるということです。
病院にいれば安全、ということはない。

アメリカは爆撃で医療者や子どもを含む患者など民間人を殺し、
時を同じくするかのように
ロシアはシリアへの空爆を強化すると発表。
ヨーロッパにシリアからの難民があふれ返る中、
ロシア国営テレビの気象予報士は天気予報の際、
「シリアは10月、晴天続き。絶好の空爆日和でしょう」
などと、とんでもないコメントを発したとか。
日本では野蛮極まる安保法案が可決してしまったし……。

世界は確実に狂い始めている、
私は深い恐怖をヒシヒシと感じています。


[参考記事&TV報道]
・「国境なき医師団(MSF)」
http://www.msf.or.jp/
・「時事通信」
・「毎日新聞」
・「BBC News」
・「AFPBB News」
・「ロイター通信」
・「読売新聞」
・「テレビ朝日系(ANN)」

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米軍の爆撃で「国境なき医師団」の病院で22人が死亡、うち3人は子どもたち。 [社会問題&戦争関連]

10月3日の未明、
アフガニスタン北部のクンドゥズにある
「国境なき医師団(MSF)」運営の病院「外傷治療センター」が
アメリカ軍の駐アフガン国際部隊に空爆され、
医療スタッフ12人と患者10人の計22人が亡くなり、
37人が重傷を負う惨事となりました。
爆撃で命を奪われた患者のうち3人は
治療を受けていた子どもたちだったのです。

当時、病院にいたのはMSFのスタッフ80人以上と
患者105人、その付き添いの人々。
爆撃は15分間隔で
1時間以上(2:08~3:15)も続いたそうです。
空爆の始まった9分後にはMSFのスタッフが
北大西洋条約機構(NATO)軍・米国・アフガンの当局に
「病院が被害を受けている」と連絡したにもかかわらず、
爆撃はその後も30分以上にわたって続いたとのこと。
集中治療室などを設けたメインの病棟が
“極めて正確に”爆撃され、炎上したことも判明しました。

……まるで狙い撃ちのようではありませんか?

真夜中だったのに
医療スタッフは患者の処置に追われていたそうです。
被害に遭った人々の証言を引用します。

・MSFアフガン代表 ナガラトナムさん
(※ナガラスナムという表記もあり)
「爆弾が建物を直撃した後、軍用機が上空を旋回する音が聞こえた。しばらく間が空いて、また爆撃。これが何度も繰り返された」
「病棟の地下室に避難できた患者もいたが、自力で動けない患者はベッドに横たわったまま、炎に包まれていた」

・現場にいた男性
「患者や医者が焼け死ぬのを目撃した。ベッドで焼死した患者もいた」

・医師のムサデクさん
「まるで空が落ちてきたかのようだった」
「人の命を救うために昼も夜も働いていた医療関係者が殺されるなんて、信じられない」


クンドゥズという所はアフガンの主要都市で、
9月28日に治安部隊と
反政府武装勢力「タリバン」との戦闘が勃発。
これまでMSFは延べ394人の負傷者を治療したといいます。
9月29日の時点で、MSFは病院への誤爆を避けるために
GPS(全地球測位システム)で特定した病院の正確な位置を
アフガン治安部隊や駐留米軍のほか、
タリバンにも通知しておいたそうです

……その病院が空爆に遭ったのは、なぜ?

「国境なき医師団」はクンドゥズでの活動を停止し、
大半のスタッフを撤収させたとのこと。
しかし、アフガン北部には病院自体が少ないそうで、
地域住民の医療体制は深刻な状況となるでしょう。

現場で活動していた看護師さんが惨状を伝えています。
●アフガニスタン:クンドゥーズからの証言
「言葉では言い表せません。言葉になりません」
(「国境なき医師団」公式サイト/10月5日付)
http://www.msf.or.jp/news/detail/voice_2511.html
[要約]
・集中治療室では患者6人がベッドの上で焼かれていた。
・周囲は一面がれきで、手術台の上で患者が1人亡くなっていた。
・医師の1人は緊急手術を受けたが亡くなった。
・同僚たちの死も看取った。
・みんな何か月も外傷センターで活動し、この1週間は休みなしだった。帰宅もせず、家族にも会わず、人々のために、ひたすらセンターで働き……そして、命を落とした。


アメリカ軍は誤爆とも認めず、
タリバンが病院の敷地内にいたから
病院の“付近”を爆撃したとコメント。
その後、コメントは二転三転したのです。

(※2015年10月9日付の記事に続く)
http://chie-relish.blog.so-net.ne.jp/2015-10-09


[参考記事およびTV報道]
・「国境なき医師団(MSF)」
http://www.msf.or.jp/
・「時事通信」
・「毎日新聞」
・「BBC News」
・「AFPBB News」
・「ロイター通信」
・「読売新聞」
・「テレビ朝日系(ANN)」

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地形は地図と地名が教えてくれる。 [社会問題&戦争関連]

先週の金曜は「マ・ヤン」のバイト後に2軒で飲んで、たぶん3時半ぐらいに帰宅したんだと思います。爆睡していたのにいきなりドンッ!と衝(つ)き上げるような振動。直後にグラグラと揺れ出して部屋中でカチャカチャと音もしていましたが、アタマが朦朧(もうろう)として眠くてたまらず、「あ~、大きい地震だな~、とうとう来たか~」と、ぼんやりとは思ったものの、眠いよ眠いよ~…そのまま睡魔と心中しました。

目が覚めたのはお昼頃でしたが、何人かのSNS友達から「すごい地震だったね~」とメールが…。うんうん、すごかったけど、寝ちゃったのよ。

土曜の早朝の地震は調布市の西つつじケ丘で震度5弱を観測したとか。私は1回目の離婚後に東つつじケ丘に住んだことがありましたねぇ。もう120年ぐらい前の話ですが~(笑)。

私のテリトリーの中野区・新宿区は場所によって震度3~4でした。気象庁のサイトで確認したのですが、ニュースにもなっていない小さな地震は全国にわたって起きていることがわかります。

・12日(土)
2:22頃 福島県会津 震度1
5:49頃 東京湾 震度5弱
8:38頃 岩手県沿岸南部 震度2
11:45頃 茨城県沖 震度3
22:23頃 長野県中部 震度1
22:38頃 浦河沖(北海道) 震度4
・13日(日)
0:18頃 広島県北部 震度2
9:31頃 宮城県沖 震度1
10:44頃 長野県中部 震度1
16:03頃 日向灘(宮崎県) 震度1
20:27頃 岐阜県飛騨地方 震度1
・14日(月)
4:55頃 岩手県沖 震度1
12:48頃 小笠原諸島西方沖 震度1

●「地震情報(各地の震度に関する情報)」(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jp/quake/quake_local_index.html

地震や水害が起こるたびに自分の住んでいる場所の地形が気になりますが、先日の「住む前に自然災害のリスクの徹底的な確認を。」という記事に関して、SNS友達で学究肌のSさん(都内在住)がコメントをくださいました。とても参考になるので紹介しますね。

[Sさんのコメント]
家を買う場合、その土地が元々どのような地形であったのかは重要です。親戚の家が一級河川の流域にあって、昔は川の氾濫(はんらん)が毎年のように起こり、畳をはがして天日干しするのが年中行事だったと聞きました。親戚の家は一戸建てでしたが、1階にはほとんどモノを置かず、2階がリビングになっていました。
私の場合は区の図書館へ行って江戸時代以前の地図を調べてから購入を決めました。地形だけでなく、自然災害を彷彿(ほうふつ)させるような地名もあるので、図書館や歴史資料館、公文書館などは役に立ちます。

私が物件を求めた土地は古い記録では墓地でした。一般的に、墓地は日当たりが良く水はけのよい、しっかりした地盤に造成されるそうです。これも購入ポイントの一つでした。
縁起が悪いという人もいますが、整地するときに拝んでもらっているはずなので、まったく気になりませんでした。

昔の記録を見るといろいろなことがわかりますよ。米国の「国立公文書館」の入口には“What is past is prologue”というシェイクスピアの言葉が刻まれているそうです。


……なるほど~!! このシェイクスピアの「過去はプロローグ(序章)」という言葉は、晩年の作品『The Tempest(テンペスト/あらし)』に出てくるセリフだそうですが、先のことを考える際には歴史に学べということなんですね。

知人にも学生時代、高田馬場に住んでいて、神田川の氾濫で床上浸水を経験した人がいました。私も以前、引っ越し先を決めるときに図書館で地図を調べたこともありましたが、せいぜい戦前まで。Sさんは江戸時代より前の古地図とは~! ま、賃貸じゃなくて物件を購入するときは慎重にもなりますよね。

時代をさかのぼって、いくつもの地図を比較するのは面白いのですが、購入のための確認作業だと真剣にならざるを得ません。でも、土地や建物を購入する方々は、納得のいくまで徹底的に調べたほうが安心だと思います。

地名からも、ある程度の地形がわかると言われますが、片っ端から挙げるとキリがないので、リストアップの途中でギブアップしました。仕事なら最後まで頑張るけどぉ~(苦笑)。

[地形を表す地名の文字の例]
水辺や湿地帯:川・池・沼・水・海・浜・浦・津・洲・州・淵・江・瀬・沢・崎・岸・堤・田・井・橋・船・舟など
水辺の植物名:蒲・菅・萩・荻・葦・草・稲など
谷地や窪んだ土地:谷・窪・久保・袋など

ただし、長い歳月の間には地名が変更されたり、別の字が当てられたりした所もあるので、その変遷についてもチェックが必要です。また、新興住宅地で「○○台」「○○丘」などの地名は、イメージアップを図って新たにネーミングされた所が多いので、もっと以前の地名を調べる必要もあります。

より詳しく知りたい方は、以下のサイトを参考に。

●「都市環境学で紐解く 地震と建築 第3回 地名に見る地盤の診断」
https://www.sein21.jp/NewSeinWeb/TechnicalContents/Fukuwa/Fukuwa0103.aspx
(福和伸夫さん/名古屋大学大学院 環境学研究科 教授/運営:NTTファシリティーズ総合研究所)

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住む前に自然災害のリスクの徹底的な確認を。 [社会問題&戦争関連]

国土交通省では2005(平成17)年の時点で
鬼怒川の堤防が決壊した場合の浸水の状況を
シミュレーションしていたそうです。
ということは“想定外”じゃなかったということ!?
だったら、この10年もの間に
何らかの対策が講じられなかったのでしょうか。

[氾濫(はんらん)シミュレーションの要点]
・100年に一度の大雨が降って鬼怒川が氾濫した場合を想定。
・鬼怒川が決壊すると川の水は住宅地へ流れ込む。
・川の水は6~8時間に南北約15km、東西約2kmに広がり、
約37km2の範囲が浸水する。
・浸水の深さは広い範囲で1~2m、深い所で5mに達する。

●「浸水想定区域図 鬼怒川」
(平成17年3月31日/
国土交通省 関東地方整備局 下館河川事務所)
http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00003.html
(常総市周辺の浸水想定地図/※PDFファイルが開きます)
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000092373.pdf

上記の文書には「関係市町村」として
栃木県と茨城県の一部地域が挙げられていますが、
それには今回の被害が甚大だった
「常総市」は含まれていません。
なぜかと思ったら、
「常総市」というのは2006(平成18)年に
「水海道(みつかいどう)市」が
結城郡の「石下町(いしげまち)」を
編入合併と同時に改めた市の名前だからでした。
そのため、前述の関係市町村には
「水街道市」として載っています。


河川の水害で浸水する地域は平地で低い所が多く、
水が引くまでに時間も掛かるようです。

私は最初の結婚のとき、義父から
「地面の低い所には住むなよ。
大雨のときに雨水がどこへ流れていくかを見て、
溜まるような場所はダメだ」
と教えられたのが強く印象に残っています。

昔々は全国どこでも治山治水が不充分で、
豪雨や地震のたびに
山の傾斜地では土砂崩れが起こり、
川沿いでは繰り返し洪水が発生しました。
そうした自然災害の集中する場所に追いやられるのは、
「山の民」「川の民」の中でも虐げられている人々でした。

川辺の貧しい集落では
水害によって住居が失われるだけでなく、
濁流が引いたあとも食糧不足や衛生状態の悪化がもとで
病気となり命をなくした人も大勢いたそうです。
自由に居住地を選べない人たちが
自然災害に何度も何度も見舞われれば、
ますます困窮する一方です。

このような事実が“負の歴史”として
伝えられなくなった現代では、
「水辺の景色や環境が好きだから」
「市街の中心部よりも購入しやすかったから」
「先祖代々の土地だから」
などの理由で住み着く人が大半ではないでしょうか。


不動産広告もバブル期あたりから
水辺の物件には「リバーサイド」「シーサイド」
「アーバンリゾート」などの
カタカナ言葉でイメージアップを図り
(日本人は外国語だとカッコいいと思い込む人が
まだまだ多いので)、
「パノラマビュー」といった景観の良さを
全面的にアピールすることで
土地・建物の販売を積極的に推進してきました。
不動産会社や建設会社、そして
私のような広告屋も、その片棒を担いできたわけです。

コピーライターの仕事の一環として
不動産のコピーを書いた時期もあるのですが、
その際は周辺環境についても必ず言及します。
しかし、自然災害にまで頭を巡らせたことはなかった…。
宣伝したい物件が緑や水辺のある地域にあれば
大きなメリットとして訴求できると単純に喜び、
また、そのように書くのが広告屋の仕事でもあります。

しかし、鬼怒川の被災地の報道で
濁り水に浸かった家や水没したクルマを見つめていると、
根無し草の私とは違って、
これらの家の一軒一軒に
家族との暮らしの記憶を刻み続けてきた人々がいて、
クルマの一台一台にも深い思い入れのある人々がいたのだろう、
そう思ったら、どうしようもなく泣けてきました。

私は東日本大震災以来、どこかの被災地の映像を目にすると
反射的に涙が出てくるようになりました。
一種のPTSDなんでしょうか。
でも、実際に被災した人たちは
あまりにも非現実的なことが起こってしまい、
泣くという行為に至るまで時間が掛かるだろうと思います。


河川や海など水辺の近くに、あるいは山の斜面などに
土地を買って自宅を建てようとか
マンションに住もうという人に対しては、
自然災害のリスクの統一指標(?)を提示し、
重要事項説明書にも具体的に明記して、
不動産の売買や賃貸契約の際には
宅地建物取引士(以前の宅地建物取引主任者)が
購入者の納得のいくまで詳しく説明する、
そういうことも必要ではないかと思います。

現在の重要事項説明書にも
「土砂災害警戒区域」「津波災害警戒区域」等に該当する場合は
宅地建物取引士から説明がなされるのですが、
事前に重要事項説明書に目を通していなかったり、
重要事項説明のときにも
なおざりに聞いたりする人が多いように思うからです。
同時に、分譲物件の購入を考えている人も
賃貸物件を検討している人も、
その土地の歴史について
自分でも徹底的に調べるほうが
後悔も少なくなると思います。


[参考サイト]

鬼怒川・利根川の流域が
昔から何度も水害に遭ったことがわかる
大洪水の記録や年表も載っています。
●「水防・治水の歴史 利根川の概要と歴史」
(国土交通省 関東地方整備局 利根川下流河川事務所)
http://www.ktr.mlit.go.jp/tonege/tonege_index016.html

2011年の記事で23区のことだけですが、
各区の抱えるリスクが
わかりやすくまとめられています。
ほかの地域の方々も今のお住まい周辺の
災害対策について再確認してはいかがでしょうか。
●東京23区「安心・安全な街」
~あなたが住む地域の真のリスクと防災力
(ダイヤモンド・オンライン)
http://diamond.jp/category/s-tokyosafe

東中野ムーンロード「マ・ヤン」の
長年の常連のお客さまが
常任理事をなさっている社団法人です。
●「防災安全協会」
http://bousai-anzen.com/
・Facebookページ
https://www.facebook.com/%E4%B8%80%E8%88%AC%E7%A4%BE%E5%9B%A3%E6%B3%95%E4%BA%BA-%E9%98%B2%E7%81%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%8D%94%E4%BC%9A-236075379748381/timeline/


[追記(2015.9.12)]
新聞・テレビの報道によると、
常総市は鬼怒川の堤防が決壊して
浸水した三坂町の8地区のうち、
下流域の6地区の住民には
決壊前に避難情報を出さなかったそうです。
市の担当者のコメントは
「上流で出た被害に手を取られてしまい、
下流で堤防が決壊するとは思わなかった」
とのこと。

何でも“想定外”で片付けられると
被災者はやり切れませんよね。
全国どこの自治体にも
防災の専門家を置いてほしいものですが、
やはり“お役所”のすることには限界があると
東日本大震災のときにも実感したわけですから、
いっそう自己防衛の意識を高めねば!
ということなんですね……。

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“坂東太郎”の支流が暴れる事態とは、こういう現実なんですね…。 [社会問題&戦争関連]

一瞬、東日本大震災のときの津波の映像かと思いました。
テレビ画面が映していたのは
鬼怒川(きぬがわ)の堤防が決壊したという
茨城県の常総(じょうそう)市内の惨状でした。

台風による豪雨が続いていたので
栃木に住んでいるケンちゃん&ユッキーは大丈夫かな?
と心配していたのですが、
常総市の洪水は、その地域の風景が一変したほど
とんでもない事態となっていました。

「常総」という名を耳にしたときは、運動音痴の私でも
スポーツで有名な「常総学院」のある街なのかなと思ったのですが、
その学校は土浦の近くにあるそうです。

それで、ネットの地図を使って
鬼怒川の被害に遭った付近を調べてみました。
鬼怒川は栃木と群馬の県境にある鬼怒沼山から南下し、
中禅寺湖が源流の大谷川(だいやがわ)と合流。
その先は茨城県で日本一の大河川である
利根川(とねがわ)に注ぎ込み、
千葉県の銚子から太平洋へとつながります。
古来、利根川は洪水などの水害が多い暴れ川で、
「坂東太郎(ばんどう たろう)」という異名もありました。

日本は山地が多く、しかも高さがあるために
河川の流れも速くなるそうです。
水害の多い日本では
昔から山の土砂災害を食い止めたり、
川の流れや流量を調整したりする
「治山治水(ちさん ちすい)」が非常に重要な事業です。

徳川家康が江戸入りした1590(天正8)年当時の利根川は
関東平野を蛇行しながら荒川~隅田川などを経て
東京湾に注いでいました。
その流域は繰り返し洪水に襲われていたので、
このままでは水害で江戸の町が水浸しとなってしまう、
そう考えた家康が大規模な工事を命じて
利根川の流れを東寄りに移し、現在のように
茨城と千葉の県境から太平洋へ注ぐようにしたそうです。
この工事は着工から完成まで60年がかりだったとか。
しかし、それ以前の江戸なんて
湿地帯+入り江だったのですから、
室町中期に江戸城を築いた太田道灌が
江戸の治水の基礎を担ったということも
覚えておくべきだなと認識した次第です。


鬼怒川の流域では堤防のすぐ近くにある家だけでなく、
川から1~2km離れた家々も浸水している様子です。
濁って茶色となった激流は大変な勢いがあり、
家屋が船のように水面を移動していき、
木々が根こそぎ押し流され、
救援を求めて天を仰ぐ人たちもあちらこちらに……。

早く早く! 救助のヘリはどこ!?
そう焦る気持ちでテレビ画面を凝視しながらも、
避難勧告が出ていたはずなのに
なぜ逃げ遅れたのだろう?
という思いもありました。

しかし、大雨で水量を増した濁流の速さは
想像以上だったのでしょう。
逃げなきゃ!と思った瞬間、水が押し寄せてきた。
というのは津波のときの証言でも、よく聞かれましたよね。

ふと、「堰(せき)を切ったよう」
という慣用句を思い出しました。

「堰」または「塞」という語は
流れを遮って止める意の「塞く(せく)」から派生し、
ほかの場所へ水を引いたり(=取水)、
流量や水位の調節のために
川の途中や湖・池の出口などを堰き止めたりした所を指すそうです。

「堰を切ったよう」というのは、
抑えられていた物事が急激に起こるさまを表します。
涙をこらえていたのが一気に…などの表現に使われる言葉ですが、
今回の水害のように、昔から河川の堤防が決壊して
洪水が発生してしまうということが
何度も何十回も、どころではなく
長い歴史の間には何万回も起こっていたことだから、
慣用句として定着したのだろうと思いました。

人間は自然災害に勝てないというのは理解できるのですが、
防災の観念が発達した現代だけに、
何らかの手立てがなかったのか……と暗澹たる思いがします。

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絵画が伝える「廣島」が「ヒロシマ」となった8月6日。 [社会問題&戦争関連]

宮川啓五.jpg

NHK Eテレに5分間だけの
「みつけよう、美」という番組があり、
画家の平山郁夫(ひらやま・いくお/1930~2009)が
生涯に1点だけ描いたという広島の原爆の絵と
ご本人のインタビュー場面が観られました。

平山郁夫の有名な作品群には特に関心がなく、
東京藝大の教授や学長も務めた“シルクロードおじさん”
といったイメージしか持っていなかったのですが、
1979(昭和54)年の制作という
『広島生変図(ひろしま しょうへんず)』には
衝撃を受けました。

縦171㎝×横364㎝という大きな画面いっぱい、
赤の濃淡で埋め尽くされています。
それは広島の街を焼き尽くす炎で、
画面の下部には「原爆ドーム」をはじめとする建物などが
黒いシルエットとして描かれ、
画面右上には不動明王(ふどう みょうおう)の姿。
激しい怒りと哀しみをたたえた表情に見えます。

平山郁夫は広島県に生まれた人で、
旧制中学3年のときに学徒勤労動員の作業中に被爆。
東京の学生となった20代には
後遺症に苦しんだ時期もありましたが、
原爆投下後に避難する際、助けを求める人々を
「見捨ててきてしまった」と悔やみ、自責の念もあり、
故郷には長い間、足が向かなかったそうです。
しかし、被爆後34年を経た1979年に
「広島平和記念公園」を訪れたことがきっかけとなり
『広島生変図』が完成しました。

こちらに所蔵されています。
●「広島県立美術館」(広島市 中区 上幟町2-22)
http://www.hpam.jp/
・特別展 9月13日(日)まで
「広島・長崎 被爆70周年 戦争と平和展
芸術家は、いかに戦争と向き合ってきたのか」
http://www.hpam.jp/special/index.php?mode=detail&id=141

※この美術館のサイトでは平山作品は閲覧できません。
実物とはかなり色合いが違うと思いますが、
どうしてもご覧になりたい方は
画像の検索サイトで「広島生変図」と入力してみてください。


広島出身の画家には
『原爆の図』で知られる丸木位里
(まるき・いり/1901~1995)や
私の好きな靉光(あいみつ/1907~1946)もいます。
靉光は応召されて上海で戦病死し、
原爆で失われた作品も多数あるそうです。

宮川啓五さん(88歳)も広島で被爆した画家で、
’90年代後半に「生き残った責任」として
『ひろしま惨禍』シリーズ3作品を発表。
また、代表作『太田川 冬・春・夏・秋』は、
川の情景に戦前~原爆投下~復興という時の流れを表現した
幅730cmに及ぶ大作とのこと。
東京でも展覧会の機会があるといいのに……。

●「はつかいち美術ギャラリー」
(広島県 廿日市市 下平良1-11-1 はつかいち文化センター内)
戦後70周年記念 非核平和事業
第19回平和美術展
「宮川啓五展――ヒロシマの記憶」
8月30日(日)まで
http://www.hatsukaichi-csa.net/cms/gallery/2015/05/-19.html
・インタビュー記事
「赤ん坊の死体、脳裏に  宮川啓五さん」
(2014年5月21日付/朝日新聞社)
http://www.asahi.com/hibakusha/shimen/kikitakatta/kiki2014-06.html


[広島市内で開催中の展覧会]

●広島市現代美術館(広島市 南区 比治山公園1-1)
http://www.hiroshima-moca.jp/
・特別展[被爆70周年:ヒロシマを見つめる三部作]
第1部「ライフ=ワーク」
9月27日(日)まで
http://www.hiroshima-moca.jp/life-work/
・コレクション展2015-II
「われらの狂気を生き延びる道を教えよ」
10月18日(日)まで
http://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/collection2015-2/
・オープン・プログラム
《原爆-ひろしまの図》公開修復
9月27日(日)まで
http://www.hiroshima-moca.jp/exhibition/restoration/

●広島市郷土資料館(広島市 南区 宇品御幸2-6-20)
・企画展「広島市郷土資料館の歩み」
8月30日(日)まで
http://www.cf.city.hiroshima.jp/kyodo/html/00top/topfrm.htm
この建造物は1911(明治44)年に建てられた
旧陸軍の施設「宇品陸軍糧秣支廠缶詰工場」の一部で、
原爆投下にも耐えた「被爆建物」だそうです。
※ページ左側の「資料館建物今昔」という見出しをクリックすると
写真と説明文が現れます。

●広島城 天守閣 第4層企画展示室(広島市 中区 基町21-1)
・被爆70周年記念展示
「広島城と陸軍 昭和20年8月6日防空作戦室」
9月6日(日)まで
http://www.rijo-castle.jp/rijo/main.html

●広島平和記念資料館(広島市 中区 中島町1-2)
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/
・資料展「電車 走る」
東館B1廊下の壁面に被曝した路面電車に関するパネルを展示。
9月30日(水)まで(予定)
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/hpcf/oshirase/shiryouten_20150728/index.html
※改修工事のため、2016(平成28)年の春(予定)まで東館を閉鎖し、本館のみ開館。

[資料サイト]
●広島平和文化センター(広島市 中区 中島町1-2)
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/hpcf/

●「原爆・平和」(広島市役所)
http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/genre/1001000002088/index.html

●キッズ平和ステーション ヒロシマ(広島平和記念資料館 WebSite)
http://www.pcf.city.hiroshima.jp/kids/KPSH_J/top.html

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学者・研究者、映画人、医療・介護・福祉関係者、ママたちが、安保法案の反対署名とデモ。 [社会問題&戦争関連]

ネットのニュースで学者や研究者の皆さんが
安保法案に対する抗議行動を起こしたことを知りました。
さらに調べてみると、ほかにも多くの
いろんな団体が活動を始めていました。

現在の状況は、たとえ政治に無関心だった人たちでも
行動しなきゃ!と喚起させる大きな危機なのだと私は思います。
一例を以下にリストアップしてみます。

●「安全保障関連法案に反対する学者の会」
http://anti-security-related-bill.jp/
・署名フォーム
http://anti-security-related-bill.jp/signature.html
[同会の活動の例]
・7月31日(金)
「安全保障関連法案に反対する学生と学者による共同行動」
17:00~ 砂防会館で集会
18:00~ 日比谷公園までデモ
19:30~ 国会前抗議行動
・毎週の金曜19:30~21:30
「SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)」の
国会前抗議行動で連帯スピーチ

学者に特化した会かな~と思っていたのですが、
市民も署名できるようになっています。
それって厳密な学者だけの会とは違うよねぇ???
と思ったのですが、法案反対に共感できる市民、
学者の会が行動を起こしたことを支持する市民も
署名できるようにしたということでしょうか。


●「映画人九条の会」
http://kenpo-9.net/
・アピール:私たち映画人は「戦争法案」に反対します!
【呼びかけ人(第一次)】
高畑 勲(アニメーション映画監督)、降旗康男(映画監督)
羽田澄子(記録映画作家)、神山征二郎(映画監督)
ジャン・ユンカーマン(ドキュメンタリー映画監督)
池谷 薫(映画監督)、大澤 豊(映画監督)
大林宣彦(映画作家)、山田洋次(映画監督)
金丸研治(映演労連委員長)
・賛同署名
「こちらから」という青い文字をクリックすると
署名フォームが立ち上がる仕組み。

この会は映画の制作に関わる人たち専用の
団体かと思っていましたが、
「映画を愛し平和を愛するすべての映画人・映画愛好家の皆さん、
ぜひ映画人九条の会にご参加ください。」
と書いてあります。一般の映画ファンでも参加できるんですね。


●「安全保障関連法案に反対する医療・介護・福祉関係者の会」
http://heiwa-inochi.sakuraweb.com/
対象の職種は医師・歯科医師、看護師、
コメディカル(上記以外の医療従事者)、介護・福祉関係者、
学生(医学・看護・介護・福祉分野)のようです。
・賛同署名
http://heiwa-inochi.sakuraweb.com/signature/

ここも市民が署名できるそうで、
「医療・介護・福祉関係者に限らず、賛同してくださる
すべての市民の皆さまの署名を受けつけております。」
と明記してあります。

このサイトには「聖路加国際病院」名誉院長の
日野原 重明(ひのはら・しげあき)さん(103歳)が
寄せたメッセージも掲載。
http://heiwa-inochi.sakuraweb.com/wp-content/uploads/2015/07/hinohara.pdf
(※PDFファイルが開きます)。


●「安保関連法案に反対するママの会」
http://mothers-no-war.colorballoons.net/
京都で乳幼児を育てるママたちが中心となって
発足した会だそうです。
「ママは、あきらめない、本当に止める」
「だれの 子どもも ころさせない」
これらのスローガンは本当に切実だと
子どもを持つ選択をしなかった私でも共鳴しますね…。
・署名
http://mothers-no-war.colorballoons.net/mothers-no-war/

[同会の活動の例]
・7月26日(日)
渋谷をママの声で埋め尽くそう!!
「7・26 戦争立法反対!ママの渋谷ジャック!」を行います!
http://mothers-no-war.colorballoons.net/shibuya726/
12:30~13:10 渋谷駅前 街頭宣伝(ママ数名がスピーチする予定)
13:30 宮下公園でデモ出発前集会
http://www.fidosports.jp/html/access.html
13:45頃 デモ出発
14:30頃 神宮通公園で解散
http://www.mapion.co.jp/m2/35.6646893,139.70200513,16/poi=KP715967

参加者については
「年齢・性別・所属・お子さんの有無は問いません。」
とのこと。


●九条の会
・請願署名(署名用紙のPDFファイル)
https://www.9-jo.jp/syomei-yousi.html
署名用紙のダウンロードはできるけれど、
電子署名のフォームがないのは、なぜ?
署名は原本を郵送せねばならないそうです(驚)。

私は会員ではありませんが、
九条を守るべく真面目に活動を続けている団体だとは思います。
しかし、公式サイトに
電子署名のシステムぐらい加えられないというのは
(流用できるフォーマットがあるので、
それほど難しくも高額でもないはずですが…)、
この会を受け継いでいってほしい若い世代に
支持されにくいと思うんですけどねぇ……。


ほかにも、いろんな所で抗議活動が行われていますが、
ボンクラな私は、あとになって知る情報が多いので、
「みんな、どうしてデモの日程とかわかるのかな?」
と思っていました。
ネット検索してみると、
以下のような専用サイトもあるんですね~。

●デモ・抗議開催情報まとめ(TPP・改憲関連)
http://www57.atwiki.jp/demoinfo/pages/1.html

こちらはWebマガジンの一部のページですが。
●日本全国デモ情報(マガジン9)
http://www.magazine9.jp/demoinfo/

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戦争を伝える8月のドキュメンタリー&ドラマのTV番組リスト。 [社会問題&戦争関連]

今年は戦後70年ということで、テレビ番組も例年以上に戦争関連が増えているように感じます(と言っても私の子ども時代よりは、ずいぶん減りましたが)。

1月下旬の日経の記事に、以下の言葉がありました。

「戦後70年間戦争をしなかったのは国連加盟193カ国のうち8カ国しかなく、アジアで日本以外はブータンだけである。世界に誇るべき歴史である。」
※出典:「戦後日本70年の総括」(日本経済新聞/2015年1月24日付)
http://www.nikkei.com/article/DGKKZO82329830T20C15A1EN2000/

8か国のうち最後の1か国になろうとも戦争を放棄し続けるには、国民一人ひとりの明確で強固な意志が必要です。戦争の被害国で加害国でもある日本だけが世界へ伝えられることは、たくさんありますよね。また、語れる言葉を増やすためにもさまざまな情報や知識を蓄えることが大切だと思うんです。

戦争関連の番組をネットで探してみると、地方のテレビ局やネット放送(?)でも独自の番組を制作・放映するところがあるようです。全国の観たい番組が選択できるシステムになればいいのにな~。東京はテレビ局の数は多いのですが、私が観たくなる番組は少ないのです。

※以下に取り上げた番組は地上波のみ。番組のタイトルや放送の日時は変更される場合もあります。地域によっては放送時間が異なる場合もあります。テレビの番組表で再確認してくださいませ。

[追記:7月29日]※NHKのドラマを加えました。
[追記:7月30日]※日時変更のあった番組の表記を修正しました。
[追記:8月1日]※ドキュメンタリー2番組を追加しました。
[追記:8月4日]※ドキュメンタリー5番組を追加しました。

8月1日(土)・2日(日)21:00~/TBS系
二夜連続スペシャルドラマ
●『レッドクロス ~女たちの赤紙~』
http://www.tbs.co.jp/redcross_tbs60/
第二次世界大戦中、従軍看護婦として戦地へ赴いた3万5千人余りの女性のうち、1120人が殉職した。ドラマでは満州事変から第二次世界大戦、朝鮮戦争の時期まで、戦争によって人生を翻弄されながらも、博愛の精神と家族への愛を貫いた1人の女性の姿を描く。
脚本:橋本裕志、音楽:千住 明、演出:福澤克雄
主演:松嶋菜々子、西島秀俊、高梨 臨、柴本 幸、工藤阿須加、須田邦裕、渡辺真起子、加藤虎ノ介、吉沢 悠、中島ひろ子、浅茅陽子、橋本さとし、赤井英和、笑福亭鶴瓶、山﨑 努ほか

8月2日(日)14:00~15:00/TBS系
戦後70年 千の証言スペシャル
●『女たちの赤紙』
http://www.tbs.co.jp/program/sengo70sen-no-syougen_20150802.html
70年前に赤紙を受け取り、戦地へ赴いた従軍看護婦の半生を実体験した女性たちのドキュメント。

8月3日(月)0:55~1:50(日曜の深夜)/日本テレビ系(制作:広島テレビ)
NNNドキュメント
●『平和宣言 ~ヒロシマは語る~』
http://www.ntv.co.jp/document/
8月6日の原爆の日に犠牲者の慰霊、核兵器の廃絶、平和の実現への祈りと誓いを胸に、広島から世界へ発信するメッセージが「平和宣言」。初めての宣言は被爆2年後のことで、進駐軍の前で絶対平和の創造を訴えた。起草中に倒れ、命を懸けた職員もいた。今年は被爆2世の市長が起草を続ける。


NHKスペシャル(NHK総合)
8月2日(日)21:00~21:49
再放送:8月5日(水)0:10~0:59(※火曜の深夜)
スクープドキュメント
●『発掘された声 ~日本兵捕虜尋問所~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0802/index.html
8月6日(木)19:30~20:35(※広島に原爆が投下された日)
●『きのこ雲の下で何が起きていたのか(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0806/index.html
8月7日(金)22:00~22:49
●『戦争とプロパガンダ ~アメリカの映像戦略~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0807/index.html
8月9日(日)21:00~21:49(※長崎に原爆が投下された日)
●『“あの子”を訪ねて ~長崎・山里小学校 被爆者の70年~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0809/index.html
8月11日(火)19:30~20:43
アニメドキュメント
●『あの日、僕らは戦場で ~少年兵の告白~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0811/index.html
8月13日(木)22:00~22:49
●『女たちの太平洋戦争 ~日赤報告書が語る戦場の現実~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0813/index.html
8月15日(土)20:00~20:58(※昭和天皇が日本の降伏を表明した日)
●『カラーで見る太平洋戦争(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0815/index.html
8月16日(日)21:00~21:58
●『“終戦” 知られざる7日間 ~“戦後”はこうして始まった~(仮)』
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2015/0816/index.html

……さすがはNHKと言いたくなる戦争特集のラインアップ。ちゃんと良質のドキュメンタリーも作っているのに、どうして安保法案の強行採決を伝える国会中継はできなかったんでしょうねぇえええええ?(怒)。NHKの職員の中にも忸怩たる思いを抱える良心の人がたくさんいる、そう思いたいのですが……。

8月3日(月)2:31~(月曜の深夜)
テレメンタリー2015 シリーズ戦後70年(7)
『空に舞った徒花(あだばな) ~風船爆弾悲劇の記録~』
http://www.tv-asahi.co.jp/telementary/
第二次世界大戦の末期、追い詰められた日本軍は直径10mの巨大気球に爆弾を搭載し、アメリカ本土を攻撃するという計画をもとに「風船爆弾」を製作した。
※2009年1月18日にもTBS系「報道の魂」で『風船爆弾 ~女学生が作った幻の決戦兵器』と題した番組アリ。
http://www.tbs.co.jp/houtama/last/090118.html
「和紙」と「コンニャクのり」で貼り合わせた粗末な兵器の製造にあたったのは、15~16歳の女学生たち。覚醒剤を服用させられながら、12時間も立ちっ放しという過酷な労働を強いられた。約9300発が打ち上げられ、ジェット気流(強い偏西風)に乗って1000発ほどがアメリカ北部へ渡った。オレゴン州の小さな村で5人の子どもと、おなかに赤ちゃんのいた牧師の妻が、風船爆弾による爆発で死亡。

8月4日(火)21:00~22:54/日本テレビ系
戦後70年特別番組
『櫻井翔&池上彰 教科書で学べない戦争』
http://www.oricon.co.jp/news/2055356/full/
第二次世界大戦の戦場となった土地へ赴き、戦争について解説。池上 彰は現在も核の維持・管理のために核物質の性能実験を行っている米国の世界最先端の施設を取材。米国の最初の核実験場でも70年前の痕跡を目の当たりにする。櫻井 翔はパプアニューギニア・ラバウルの“パイロットの墓場”と言われた激戦地を訪れ、特攻隊として出撃した元特攻隊員に取材。
出演:池上 彰(ジャーナリスト)、櫻井 翔(アイドルグループ「嵐」のメンバー)

8月5日(水)19:30~19:56/NHK総合
クローズアップ現代
●『ヒバクシャの声が届かない ~被爆70年 “語りの現場”で何が~』
http://www.nhk.or.jp/gendai/yotei/index_yotei_3697.html
広島・長崎の被爆者たちは平均年齢が80歳に迫り、この1年で1万人近くが亡くなった。現在では「被爆体験を語る場が減っている」「証言が求められなくなった」という指摘も。被爆者へのアンケートから見えてきた実態とは。
出演:直野章子(九州大学 准教授)

8月8日(土)14:00~15:54/TBS系
スペシャルアンコール
●『ヒロシマ ~あの時、原爆投下は止められた
…いま、明らかになる悲劇の真実』
http://www.tbs.co.jp/tbssengo70/
戦後60年の2005年に放送され、文化庁芸術祭大賞を受賞した3時間番組を2時間に再構成。原爆の開発・投下に関わった科学者が広島を訪問し、被爆者と対話するなど、当事者や被爆者の証言を基に再現映像・CGなどによって“ヒロシマ”の全体像を描く。
出演:綾瀬はるか、手記朗読:吉永小百合、ナレーション:森本毅郎
2005年放送時の司会:筑紫哲也・綾瀬はるか
※放送は一部の地域のみ。

8月10日(月)0:55~(日曜の深夜)/日本テレビ系(制作:福岡放送)
NNNドキュメント シリーズ 戦後70年
●『極秘裏に中絶すべし ~不法妊娠させられて~』
http://www.ntv.co.jp/document/
戦後の引き揚げ者の中には、外地で外国人による性暴力に遭い、望まぬ妊娠をした日本人女性らがいた。国は、その女性らを救うという名目に加え、外国人との“混血児”が社会の混乱を招く恐れがあると考え、当時は法律で禁じられていた中絶手術を受けさせた。引き揚げ港の1つだった博多港からは「二日市保養所」が、長崎・佐世保港からは佐賀県内の「国立療養所」が、その現場となった。
ナレーター:湯浅真由美

8月10日(月)19:30~20:43/NHK総合(制作:NHK広島放送局)
●『一番電車が走った』
http://www.nhk.or.jp/hiroshima/hibaku70/8days/program_10.html
昭和20年8月9日、原爆投下から3日後の広島の市内を路面電車が走り始めた。生き残った電鉄会社の社員が被爆の翌日から復旧作業を始め、曲がったレールに槌(つち)を振り下ろし、架線を張り直すなどして一部の路線で運転再開に漕ぎ着けた。路面電車に乗務し、運転も任されたのは電鉄会社の家政女学校で学びながら働く当時15~16歳の少女たちだった。実話を基にドラマ化。
出演:黒島結菜、阿部 寛、中村 蒼、清水くるみ、新井浩文、モロ師岡、秋月成美ほか
脚本:岸 善幸、岡下慶仁
演出:岸 善幸

8月15日(土)19:00~23:10/フジテレビ系
終戦70年ドキュメンタリー企画
●『私たちに戦争を教えてください ~いま、会っておかなければいけない人がいる 今日、聞いておかなければいけない声がある~』
http://www.fujitv.co.jp/sensou_oshiete/index.html
http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2015/i/150621-i127.html
戦争を知らない世代の芸能人5名が戦争体験者に会い、戦争とは何かを学ぶ。
[ナビゲーターとテーマ(取材地)]
・小栗 旬「なぜ、戦争が始まったのですか?」(ハワイ/長野)
・松坂桃李「玉砕ってなんですか?」(パラオ・ペリリュー島ほか)
・福士蒼汰「特攻ってなんですか?」(東京・市ヶ谷/鹿児島・鹿屋基地)
「原子爆弾が落とされた日 知っていますか?」(広島)
・有村架純「少女は沖縄で何を見たのですか?」(沖縄)
・広瀬すず「特攻隊員との淡い恋」(福島)

8月16日(日)21:00~/テレビ朝日系
戦後70年ドラマスペシャル
●『妻と飛んだ特攻兵』
http://www.tv-asahi.co.jp/tokkouhei/
終戦直後の8月19日、満州で若き少尉(22歳)とその妻(24歳)が共に特攻機へ乗り込み、ソ連軍の戦車隊に向かって突撃したという史実をもとに書かれたノンフィクションをドラマ化。
原作:豊田正義、脚本:岡本貴也、音楽:安川午朗、監督:田﨑竜太
出演:堀北真希、成宮寛貴、杉本哲太、八嶋智人、荒川良々、堀井新太、三浦涼介、小西真奈美、竹富聖花、趣里、羽田美智子、高島礼子、國村 隼ほか
ナレーション:市毛良枝

8月17日(月)0:55~(日曜の深夜)/日本テレビ系
NNNドキュメント シリーズ 戦後70年
●『海の記憶 父からの手紙』
http://www.ntv.co.jp/document/
1944年、“日本海軍の拠点”だったトラック諸島で、米軍の攻撃によって日本の船の数十隻が沈没。その大半軍に徴用された民間の輸送船だった。最も多くの犠牲者を出した「愛国丸」と共に水深50mの海に沈んだ父をもつ息子は、戦地の父が母へ送った50通の手紙を読み、トラック諸島へ向かう。水中の愛国丸を撮影した映像を現地で見つめる息子の姿を取材。
ナレーター:小山茉美

8月31日(月)0:55~(日曜の深夜)/日本テレビ系(制作:札幌テレビ放送)
NNNドキュメント シリーズ 戦後70年
●『樺太に散った“北のひめゆり” これが最後です さようなら(仮)』
http://www.ntv.co.jp/document/
70年前に日本が全面降伏した8月15日以降も、樺太や北方四島では旧ソ連軍が突然、軍事侵攻。住民らは砲弾が飛び交う戦火の街を逃げ惑っていた。8月20日には樺太の旧・真岡町の郵便局で電話交換手の若い女性9名が、「ソ連兵から辱めを受けて殺されたくない」と青酸カリを飲んで集団自決した。当時、豊原郵便局に勤めていた女性(88歳)は、その日、真岡郵便局からの電話で「これが最後です。さようなら」という最期の声を聞いた。「北のひめゆり事件」の悲劇を追う。

……今季のTBSはドラマにオカネを掛けたようですが、3月上旬に放送した戦争関連のドキュメンタリーが秀逸だったんですよ。その構成を担当した放送作家の高橋秀樹さんが「視聴率は6.6%であった。結果から言えば惨敗である。」と書いているのを読んで、実に実に残念なことだと思いました。
http://blogos.com/article/107639/
※「BLOGOS」(LINE Corporation)の記事より。

米軍の爆撃機に搭載したガンカメラという機器で捉えた空襲のリアルなカラー映像と日本の研究チームの丹念な解析をもとに、当時を知る目撃者や遺族への取材を佐藤浩市が担い、演技派の俳優による再現ドラマなどで構成した特別番組でした。国内で空襲に遭った市町村の数は139にも上ったという事実も知りました。

●戦後70年 千の証言スペシャル
『私の街も戦場だった』
3月9日(月)21:00~23:04/TBS系
総合ナビゲーター:佐藤浩市
再現ドラマ出演:奥貫 薫、飯田基祐、杉咲 花、福田麻由子

東京大空襲の3月10日に合わせて放映日を決めたのだろうと思いますが、8月のほうが視聴者数は多くなったかもしれませんよね。本当に良い番組だっただけに、制作スタッフや出演者たちは一人でも多くの人たちに観てほしかったことでしょう。

TBSの役員の皆さま~、ぜひとも再放送の決断・指示をお願いいたします~!!!

……と、ここまで書いて改めてチェックしてみたら、8月15日(土)に「Ⅱ」として放送が決定したそうです! “報道のTBS”の面目躍如だわ~。今のところ3月放送分の再放送の予定はないそうですが、その一部が以下のサイトで観られます。

8月15日(土)地域によって18:50~または19:00~/TBS系
●戦後70年 千の証言スペシャル
『私の街も戦場だったⅡ 今、伝えたい家族の物語』
http://www.tbs.co.jp/sengo70/
出演:久米 宏、綾瀬はるか、瀬戸内寂聴、佐藤浩市ほか
・Facebookページ
https://www.facebook.com/pages/TBS-%E6%88%A6%E5%BE%8C70%E5%B9%B4-%E5%8D%83%E3%81%AE%E8%A8%BC%E8%A8%80%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E7%A7%81%E3%81%AE%E8%A1%97%E3%82%82%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F/785652271511441?fref=nf


[このブログ内の関連記事]
●東京大空襲の前日の3月9日に特別番組。全国120以上の市町村が空襲に遭っていたという事実が…。
(2015年3月7日付)
http://chie-relish.blog.so-net.ne.jp/2015-03-07

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従軍慰安婦だったハルモニたちのドキュメンタリー『“記憶”と生きる』が20年ぶりに上映。 [社会問題&戦争関連]

映画『“記憶”と生きる』チラシ

ジャーナリスト・映画監督の土井敏邦(どい・としくに)さんが、1994年末から約2年がかりで取材・撮影したというドキュメンタリー映画『“記憶”と生きる』が、7月4日(土)から渋谷の「アップリンク」で上映されます。8月以降は佐賀、名古屋、横浜、大阪など全国各地でも上映される予定です。

この作品は太平洋戦争のときに慰安婦にされた7人の朝鮮人女性たちの消せない“記憶”と証言を記録したもの。予告編を観ただけですが、元日本軍慰安婦の女性たちが共同生活する韓国の「ナヌム(分かち合い)の家」での日常を丹念に追った作品のようです。
6月7日に都内のホールで上映会が行われたときには、250の席がほぼ埋まるほど観客が集まったとか(私は上映会のことすら知りませんでした~)。

今回、土井監督が20年ぶりに作品公開を決意したのは、2013年に橋下 徹・大阪市長が「慰安婦制度は必要だった」と発言したことや、慰安婦問題の責任を否定する日本の政治家の発言が相次いだことを危惧したからだそうです。
監督は「慰安婦に関する論争からは個人の顔は見えてこない」「元慰安婦の女性一人ひとりの『顔』と『声』を伝えて残すことを目的とした」と語っています。
上映時間は215分(3時間35分)という長さ。もっと短くすることも検討したそうですが、「ここで残さないと、貴重なハルモニ(おばあさん)たちの証言がなかったことにされてしまう」との思いで2部構成での上映となりました。

慰安婦問題に関してはさまざまな意見がありますが、私はどんなことであれ、自分の眼で耳で捉えて学び、自分のアタマで懸命に考え続けるために事実を知るための努力が大切だと思うんですよ。(まぁヤラセやら捏造などといったケースも皆無とは言えませんけど)それには記録性を重視したノンフィクションが大きな助けとなります。

ただし、いろんな見方を知るのは必要ですが、偏った報道やブログの記事等にあるように「カネが欲しかったから自ら進んで慰安婦となった」という論調には憤慨しますね。
強制的に連れられたのかどうか、ということよりも、好きでもない男どもの性欲処理のために一日に何十回も“強姦”されることになろうとは、慰安婦にされた誰一人として予想だにしなかったでしょう。
兵隊として戦地へ赴いた漫画家の水木しげるさんは、1人の慰安婦が一日に70~80人もの相手をさせられたと著作で述べています。

そういう地獄の日々が何年も続く間には、誰が父親だかもわからない子を孕(はら)んだり、性病に罹ったり、心身衰弱で死んだり殺されたりした女性たちもいたわけです。収入があるからといって、そんな環境だと知っていたら、どこの誰が行きたいなどと言うのでしょうか?

それを平気で「慰安婦じゃなく売春婦だった」などと言う者たちは、根底に、すべての女性に対する蔑視がある上、想像力や思いやりというものが完全に欠けているんでしょうね。
そういうタイプの男って、性的な劣等感があるとか、マスターベーションのように独りよがりなセックスしかできないのだと思います。セックスがヘタで相手の女性に陰で嗤(わら)われているのに、それに気づいていない。哀れだわねぇ(苦笑)。

私の周りの男性方は年代に関係なく、慰安婦の心身の痛みを少しでも理解しようと努め、共に苦しみ、怒りを表す人々ばかりなので、私は幸せな環境に在ると、つくづく思います。
だからこそ、戦争の終わった若い頃から老齢となるまで、ずっと心身の深い傷が癒えないまま、一般的な生活も送れなかったハルモニたちの哀しみと恨みを重く受け止めねばならないとも思うのです。

慰安婦にされたのは朝鮮の女性だけでなく日本の女性もいましたし、日本の植民地だった台湾、中国、フィリピン、インドネシア、ベトナム、マレー、タイ、ビルマ、インド、グアム、太平洋諸島の女性たちのほか、華僑(華人)、ユーラシアン(ヨーロッパ&アジア)、インドネシア在住のオランダ人も同様の被害に遭ったそうです。

映画に登場するハルモニたちは、すでに皆さん亡くなったそうです。ハルモニたちが勇気をもって残してくれた言葉と映像を介して、ただただ向き合う、先入観を捨てて。
そうすることで、また新たな何かに気づけるかもしれません。

映画のチラシの写真は韓国人の写真家・安 世鴻(アン・セホン)さんの作品。このハルモニの顔は忘れられないな、そう思いました。上映館の「アップリンク」では安 世鴻さんの写真展も同時開催中です。

●ドキュメンタリー映画『“記憶”と生きる』公式サイト
・予告編も観られます。
http://www.doi-toshikuni.net/j/kioku/index.html
第1部 分かち合いの家(124分)
第2部 姜 徳景(カン・ドクキョン/91分)

同作品を7月4日(土)から上映中。
●「アップリンク」
http://www.uplink.co.jp/movie/2015/37458
(渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1-2F)
http://www.uplink.co.jp/info/map/
・『“記憶”と生きる』公開記念
安 世鴻(アン・セホン)写真展「消せない痕跡」
7月4日(土)~13日(月)10:00~22:00
http://www.uplink.co.jp/gallery/2015/38746

●土井敏邦さんの公式サイト。
http://doi-toshikuni.net/j/index.html

写真家・安 世鴻さんが代表のサイト。
●「重重JUJUプロジェクト」
http://juju-project.net/

●「ナヌムの家」公式サイト。
http://www.nanum.org/jp/index.html
(※一部、文字化けがあります)

●「FIGHT FOR JUSTICE 日本軍『慰安婦』――忘却への抵抗・未来の責任」
(日本軍「慰安婦」問題webサイト制作委員会・日本の戦争責任資料センター・「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター)
http://fightforjustice.info/

“記憶”と生きる: 元「慰安婦」姜徳景の生涯

“記憶”と生きる: 元「慰安婦」姜徳景の生涯

  • 作者: 土井 敏邦
  • 出版社/メーカー: 大月書店
  • 発売日: 2015/04/20
  • メディア: 単行本



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「戦争をさせない全国署名2015」、本日6月30日が第2次締め切り。 [社会問題&戦争関連]

一部の国会議員らによる“報道圧力発言”に
あまりにも驚いたので、
締め切りごとに戦争反対の署名をすることに決めました。

「戦争をさせない1000人委員会」が
昨年、集めた署名は合計257万264筆だったそうです。
今年の第1次の署名は5月31日で締め切り、
165万8955筆を6月29日に官邸へ提出。
第2次の署名の締め切りは本日6月30日(火)で、
7月中に追加提出する予定だそうです。
新規に募っているので、
昨年中に協力した人も署名できるとのこと。

この署名は内閣総理大臣あてで、
タイトルは
●「集団的自衛権」行使容認の閣議決定の即時撤回を!
戦争をさせない全国署名2015

要請項目は以下の通りです。

1.「集団的自衛権」行使容認の閣議決定を撤回してください。
2.海外での武力行使は行わず、平和憲法に基づく外交と紛争解決を進めることを明らかにしてください。
3.戦争参加を可能にする、いかなる立法や条約・協定の締結も行わないでください。


「Change.org」というサイトを利用した
オンライン署名(ネット署名)では
15,000人の賛同者を目標としており、
7:50の時点で11,655人が署名。あと3,345人。

私は今、入力して「賛同!」というボタン(=送信)を
クリックしたところです。

●オンライン署名(ネット署名)

https://www.change.org/p/%E5%86%85%E9%96%A3%E7%B7%8F%E7%90%86%E5%A4%A7%E8%87%A3-%E9%9B%86%E5%9B%A3%E7%9A%84%E8%87%AA%E8%A1%9B%E6%A8%A9-%E8%A1%8C%E4%BD%BF%E5%AE%B9%E8%AA%8D%E3%81%AE%E9%96%A3%E8%AD%B0%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%AE%E5%8D%B3%E6%99%82%E6%92%A4%E5%9B%9E%E3%82%92-%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%82%92%E3%81%95%E3%81%9B%E3%81%AA%E3%81%84%E5%85%A8%E5%9B%BD%E7%BD%B2%E5%90%8D2015

入力する欄には以下のように書いてあります。



Eメールでシェア(※メルアドを入力)
日本(※▼プルダウンメニューで国名が選べる)
郵便番号
コメント(任意)

□ Facebookの友達と共有
□ 署名をChange.org上で公開

必要な箇所に入力して「賛同!」をクリックするのですが、
「Facebookの友達と共有」という欄にチェックを入れると、
Facebookに自動的に表示されるのだろうと思います。
私は勝手なことをされるのがイヤなのでチェックを外し、
「署名を公開」にはチェックを入れました。
これらは任意で選択できます。

このサイトは簡単に署名ができて便利なんですけど、
「賛同!」をクリックしたら、
「こちらのキャンペーンにご関心はありますか?」
というページが現れ、
「『ミツバチ・子ども保護法』を求めよう!」というタイトルで
「キャンペーンを支援するには、電話番号を入力してください」
というメッセージが書いてありました。

なぜ電話番号が必要!?
こうやって個人情報をさらに収集する仕組みなのでしょうか。
ま、入力しなきゃいいだけなんですけどね。
ネットは手軽な分、警戒も必要です。
私はこういうサイトを利用するときは
仕事等には用いない
フリーメールのアドレスを使うようにしています。

「Change.org」では以前にも
医療系のキャンペーンの署名をしたことがあるのですが、
その後、入力したメルアドへ
署名を増やすための転送用メールが来たり、
「Change.org」のメールマガジンが届いたりしました。
こういう“お節介”が鬱陶しいんですよね~。

メルマガのページ内にある
「Eメール配信停止はこちら」という文字をクリックして
登録を解除すれば、
その後は何も届かなくなるのですが、
この面倒な仕組みは何とかならんものでしょうかねぇ。
逆効果だと思うけどな~。


手書きの署名用紙の場合は、
WordファイルまたはPDFファイルが
以下のサイトからダウンロードできます。
http://www.anti-war.info/shomei/

送付する手間が掛かりますが、
第3次の署名締め切りは8月31日で
9月中に追加提出する予定とのこと。

●「戦争をさせない全国署名2015」
(戦争をさせない1000人委員会)
http://www.anti-war.info/
・呼びかけ人一覧(117人)
・賛同者一覧((2015年6月2日現在/1963人)

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“若手”じゃなくてオッサンたちだったのね~、「報道圧力発言」って。 [社会問題&戦争関連]

6月25日に自民党の若手議員の有志による
党本部での自主的な勉強会「文化芸術懇話会」とやらで、
さまざまな問題発言があったと騒がれていますね。

自民党の谷垣禎一・幹事長が本気で怒っている表情だったので、
20~30代の若い議員らが叱られる様子は、
きっと、お父さんが息子たちに雷を落とすような図だわ……
と想像して意地悪く笑っていた私なんですが~、
失言した面々について調べてみると、
“若手”なんかじゃなくて
50~60代のいいトシのオッサンたちだったのです!

私はヒジョーに驚いて「若手」という言葉の意味を
間違って記憶していたのかと、あわてて辞書を引きました。

●『大辞林』(三省堂)
わか て【若手】
若い人。また,その集団の中で,若いほうの人。

●『デジタル大辞泉』(小学館)
わか‐て【若手】
若くて元気のいい人。また、集団の中で年齢の若いほうの人。

●『類語新辞典』(角川書店)
働き盛りの若い人。
青少年。青壮年。青年。にせ。ヤング。若い者。若衆。若者。若人。

「青壮年」でも50歳ぐらいまでといったニュアンスのようです。
ほかにもいくつかの辞書をチェックしましたが、
一般的な日本語の「若手」には
50~60代まで含める意味は見当たりませんでした。


問題発言の主と言われているのは、以下の人たちです。
たくさんの新聞記事を比較・整理して、
できるだけ正確な(と思われる)発言を記してみます。

●井上貴博・衆院議員(53歳/福岡1区/当選2回)
http://www.inoue-dosukoi-takahiro.net/
「福岡の青年会議所理事長のとき、マスコミを叩いたことがある。日本全体でやらなきゃいけないことだが、広告の提供(スポンサー)にならないということが一番(マスコミは)こたえることがわかった」

この人は福岡県の出身のようですが、
地元の報道機関(テレビ局か新聞でしょうか?)に対し、
広告主に出稿しないよう圧力を掛けたことがある、
と告白したというわけでしょうか~?
コワイよ~(泣)。

●大西英男・衆院議員(68歳/東京16区/当選2回)
http://onishi-hideo.homepe.net/
「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。文化人や民間人の方々が、マスコミはとんでもないと経団連などに働き掛けてほしい。悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればよい」
「政治家には言えないことで、安倍晋三首相も言えないことだが、不買運動じゃないが、日本を過(あやま)つ企業に広告料を支払うなんてとんでもないと、経団連などに働きかけしてほしい」

この議員は2014年4月の衆議院総務委員会でも
上西小百合・衆院議員の発言中に
「自分が(早く結婚して子どもを)産まないとダメだぞ」と
“セクハラやじ”を飛ばして問題となり、謝罪した張本人。

[追記(2015年6月30日)]
党執行部から厳重注意を受けたのに、30日午後にも
安保法案に批判的なマスコミについて
「懲らしめなければいけないんじゃないか」と述べたそうです。
「厳重注意」という日本語の意味が理解できなかったのかな~?
私が娘なら「病院へ連れていかなきゃ!」と焦るレベルですが……。
あ、もしかしたら実はアンチ自民なのかも~!?
こんなに大事な時期に、どんどん足を引っ張るなんて
意図しているとしか思えませんよ。

●長尾 敬・衆院議員(52歳/比例近畿ブロック/当選2回)
http://blog.goo.ne.jp/japan-n
https://twitter.com/takashinagao
「沖縄の特殊なメディア構造をつくってしまったのは戦後保守の堕落だった。(百田)先生なら沖縄のゆがんだ世論を正しい方向に持っていくために、どのようなアクションを起こすか。左翼勢力に完全に乗っ取られている」

これこそ、ゆがんだ沖縄論じゃないの?
左翼の乗っ取りだなんて妄想っぽくてコワイ~!!


……このときの会合の様子をテレビで観ると、
確かに若く見える参加者も多いようなんですが、
どうやら政治の世界では1~2期目の国会議員のことを
一括りにして「若手議員」と称するようですね。
マスコミ各社も「若手議員」と言ったり書いたりしているので、
これまでの私は、てっきり
「年齢の若い議員」のことだと思い込んでいました。

オマエはホントに政治に疎(うと)いんだな~!

それは認めるけど~、
人として成熟しているはずの50代・60代も
任期が浅いという意味で「若手議員」と表現するのは
非常に違和感を覚えると言いたいんですよ。

しかも問題発言を連発している大西議員なんて
1970年代の大学卒業時から区議→都議→国会議員と、
政治家としての生活しか経験したことのないという、
本来なら政治の大ベテランと呼ばれるべき人のはず。
でもね、古稀(70歳)も近い年齢なのに
今、置かれている状況も見えず、
党内の身内も支持できない失言をするとは……。

こういう人まで“若手”と括っちゃうと
責任の重さがボヤける感じがしませんか?


ところで、参加者の一人だった
加藤勝信・官房副長官(59歳)によれば、
この「文化芸術懇話会」というのは
「政治家に求められる教養と想像力を得るため、
芸術家と共通する創作手法と成果の普遍性を追及し、
世界の中で輝ける日本を創造し、
デザインする上で必要不可欠であり、
心打つ政策技術を立案し、
実行する知恵と力を習得することを目的として開催されたもの」
だそうですよ。

意味がパッとわかりますか?
私のアタマでは、理解する前に
いろんな言葉がゴチャゴチャと一度に入ってくる感じ(笑)。

皆さまの読みやすさを考えて改行しましたが、
これは一文なんですよ。
試しに改行しないで繋げてみましょう。

「政治家に求められる教養と想像力を得るため、芸術家と共通する創作手法と成果の普遍性を追及し、世界の中で輝ける日本を創造し、デザインする上で必要不可欠であり、心打つ政策技術を立案し、実行する知恵と力を習得することを目的として開催されたもの」

「~ため、~し、~し、~であり、~し、」
などとダラダラ繋げるのは、まるで悪文の見本のようです。
それから、「産経新聞」等の記事でも「追及」と表記してあるのですが、
一般に「手法を追及」「普遍性を追及」と書くのはオカシイと思います。
「追及」は「人や責任を追い詰める」という意味ですから、
手法や普遍性は追い詰めませんよね。
主旨からすれば、一般的には「追求」もしくは「追究」でしょうか。
校閲局のチェックなら見落とすのは珍しい用字用語なので、
官邸が提出した文書の文字が「追及」だったんでしょうかねぇ。

それはともかく、日本を愛することに関しては
誰にも負けないと自負する保守派の国会議員なら、
美しく正しく国民にわかりやすい日本語を
きちんと身につけるよう努力してほしいものですね。

「文化芸術懇話会」というネーミングの割には
残念なことに文化度の低い会合だった様子が窺われます。
「日本語勉強会」とか「民主主義を学ぶ会」に
変更してはいかがでしょうか?


この6月、安保法案に関する流れは
以下のようなものでした。

[衆院憲法審査会(6月4日)]
●参考人として出席した憲法学者3名全員が
安保法案を「憲法違反」と明言し、「違憲論」が拡大。
与党推薦の教授までが「違憲」との見解で
本当にビックリしましたし、滑稽でもありましたが、
国際的には、とても恥ずかしい場面でしたねぇ~(涙)。
・参考人
長谷部恭男(はせべ・やすお/早稲田大 法科大学院 教授)自民・公明・次世代の推薦
小林 節(こばやし・せつ/慶応大 名誉教授)民主の推薦
笹田栄司(ささだ・えいじ/早稲田大 政治経済学術院 教授)維新の推薦

[共同通信社の全国電話世論調査(6月20・21日)]
●安全保障関連法案について
「憲法に違反していると思う」…56.7%
「違反しているとは思わない」…29.2%

「反対」…58.7%
「賛成」…27.8%

「説明不足」…84.0%

●安倍内閣について
「支持する」…47.4%
「支持しない」…43.0%

こういう状況に追い込まれているのに、
6月25日に失言会合が行われたというわけですね。
会場に同席したのは37名だそうですが、
“暴言オヤジ”を誰も制止しなかったのでしょうか。
もし同調したのなら、ますますタチが悪いと思いますし、
本来の意味の“若手”が遠慮して
誰も止められなかったということなら、
風通しの悪い党なんだなぁとも思いますねぇ。

谷垣禎一・幹事長が
「安保法案に苦闘する与党の一員の自覚が足りない」
と怒るのも無理はありません。
やつれた谷垣さんに同情したくなったほどです(涙)。
それなのに、まだ
「発言を自粛すると党内での言論の自由も
民主主義もなくなってしまう」
なんて言っちゃう“若手議員”もいるらしいんですよ。
この“若手”って何歳の人なのかなぁ……。


[追記(2015年6月30日)]
●国会議員の平均所得の発表
衆参両院は国会議員の2014年分の所得に関する報告書を公開(対象644人)。
1人当たりの平均所得は2,427万円で、前年公開時より146万円増。
平均所得の増加は3年連続。

所得が1億円を超えた個人は3名で、いずれも自民党。
1位:渡辺美樹・参院議員 12億8,109万円
2位:鳩山邦夫・元総務相 2億9,491万円
3位:高木宏寿・衆院議員 1億7,118万円

……国会議員の歳費(給料)は法律で定められており、
1人あたりの月額は129万4,000円。
これに加えて期末手当(ボーナス)約635万円もあり、
年額は約2,200万円だそうで、
「報道圧力発言」の“若手”の議員らも
当然のごとく手にしているわけですね。
このオカネは我々、国民の「税金」なんだと再認識しましょう。
失言によるペナルティ制度(給与の大幅削減)を
導入するという案はいかがでしょうか~?

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19歳が呼びかけた「戦争怖くてふるえる」デモ行進、札幌で26日18時スタート! [社会問題&戦争関連]

先日、『北海道新聞』のニュースに高塚愛鳥(たかつか・まお)さん(19歳)の呼びかけにより、26日(金)に札幌市内で安全保障関連法案に反対するデモを行うとありました。
発起人の愛鳥(まお)さんは、“車椅子の人権活動家”として知られているという女性(59歳)を介助するアルバイトで、活動家の女性に「デモに参加したかった」と言ったら、自分でやればいいじゃないと助言されて企画したとか。

こういう経緯を知ると、人権活動家に主導されたように感じる人もいるでしょうけれども、「戦争は怖い。イヤだ。許せない。むかつく…。若い世代が自分たちの言葉で反対の声を上げたい」と自分のアタマで考え、自分たちの将来にとって非常に重要なことなんだと自覚する若者たちが集まりつつあるようです。

●デモ行進「戦争怖くてふるえる」
・26日(金)17:00(午後5時半)「大通西11丁目」集合
18:00(午後6時)デモ行進スタート~「ススキノ」ゴール
・事前申し込み不要。誰でも参加OK(特に若い人たちに来てほしいそうです)。

・YouTube
https://youtu.be/XOInl8tjRIA
・公式サイト
http://sensou-yabakune.jimdo.com/
・Facebookページ
facebook.com/profile.php?id=922618164463050
・Twitter
https://twitter.com/No_War_Furueru
・Instagram
no.war.furueru

彼女たちのメッセージを読むと、私なぞは「こ、この日本語は…!?」と眉をひそめる感覚もあるのですが~(笑)、若い世代の共通言語というものがありますよね。私もハタチ前後の頃は、どんな言葉づかいをしていたことやら(汗)。

このニュースが報道されてから、ネット上ではエールを送るコメントだけでなく、彼女のプライベートや言動を批判するコメントを発信する輩も増えていますが、個人攻撃や弱い者イジメなど口汚く批判的なコメントを書く連中って、ほとんどが無記名か匿名(ハンドルネーム等)ですよね~。
他者を批判したいのなら自主的に顔と実名を世に曝(さら)すべきでしょう。そうでなければ単なる「卑怯者」ですから、人としてあまりにもカッコ悪すぎる。

書くことだけでなく写真や映像など何かを発信するということは、いろんな意味で非常に怖いことなのです。だから、誰かを批判するのなら、自分の責任のもとに覚悟をもって行うべき。その覚悟の表れが記名ということではないでしょうか。

高みから見下すようなコメントを書く輩は、たいてい自分のアタマでは考えていません。ネット上のあちこちの記事の寄せ集めで、集めた情報を鵜呑みにしているレベル。
たとえば、「戦争反対とか平和ってキレイごとだけで済むと思うなよ!」などと書いてあっても、こういう書き手に「キレイごとじゃないことって具体的に何ですか?」と問うてもロクに答えられないか、自分に都合の良い記事の受け売りをする程度。

そういう情けない自分を客観視するだけの想像力が欠落しており、しかも、自分のブログやツイート等が無記名あるいは匿名(ハンドルネーム)で、プロフィールや運営者・管理者の名が表示されていなければ自分とは特定されないと思い込んでいるという、誠におめでたいアタマの持ち主。
だから、影響力なんてカケラも生まれやしないのです。

こういう人たちは自分の中がカラッポであることにどこかで気づいていて、空しく寂しい毎日を送っているのでしょうか…。だからネット上で八つ当たりするしかないのかな?
札幌のデモに参加するようなことをしてみれば、きっと明日が、自分の未来が変わっていくこともあるのでは?

とまぁ、アレコレ書き散らしているという意味では私も同様なので、たまには反省も致しますが~、本当にネットって自由でいいですよねぇ(笑)。でも、私たちの社会が本当に戦争へと向かい始めたら、おめでたい皆さんが書いているブログも続けられなくなっちゃうのにね。そんな単純なことにも気づかないのかな~。

メディアに対する言論統制だけでなく、個人が発信するブログやSNSなどすべてが使えなくなります。
つまり、何も言えなくなる。

人生において「自由」が最も大切な私は、戦争は絶対に阻止!というのは当たり前のことなんですけど、私はオシャベリでもあるので、“支配者”という存在が出てきて「余計なことは書くな!」とか「ずっと黙ってろ!」などと強制される環境となるのは耐えられない。

だから、何かしなくちゃ…と口先だけで何もしない大人より、大人のアドバイスがあったにせよ、デモを始めてみようかと思って実際に行動する若者たち、実にカッコいいじゃありませんか!

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福島とパレスチナの現状を伝える古居みずえさんの映画とトーク。30日(土)に横浜で。 [社会問題&戦争関連]

古居みずえさんイベント.jpg

















私の姉貴分であるアヤネェのお友達で、
ジャーナリスト・映画監督の古居(ふるい)みずえさんの
制作中の映画上映(ダイジェスト版)と
トークイベントが行われるそうです。
横浜周辺にお住まいの皆さま、お時間があれば、ぜひ!!

●上映『飯舘村の母ちゃんたち』ダイジェスト版(約30分)
(※現在も撮影を続けている作品)
●上映後のトーク:「フクシマとパレスチナ 故郷を追われる人々」
講師:ジャーナリスト&映画監督 古居みずえさん

・日時:5月30日(土)開場14:00・開演14:30
・会場:神奈川県保険医協会 会議室(横浜駅から徒歩3分)
http://www.iiiryou.com/access.html
(横浜市 神奈川区 鶴屋町2-23-2 TSプラザビルディング2F)
・参加について:事前申し込みが必要・定員50名・参加費500円
※参加費は全額を脱原発市民団体への支援カンパとするそうです。
主催:核戦争防止神奈川県医師の会
後援:神奈川県保険医協会
・お問い合わせ&お申し込みTEL:045-313-2111
(担当事務局:加茂川・小泉)

映画『飯舘村(いいたてむら)の母ちゃんたち』は
福島第一原発の事故後の2011年5月から
飯舘村で現在も撮影中のドキュメンタリーです。
2014年にはイスラエルによるガザ侵攻が起こったため、
古居さんは飯舘村での撮影を中断し、
パレスチナでの現地取材を敢行しました。
今回の上映後は福島やパレスチナで生きる人々の現状を報告。

[古居みずえさんプロフィール]
1948年、島根県に生まれる。
1988年からイスラエル占領地を訪れ、パレスチナ人による抵抗運動「インティファーダ」を取材。パレスチナの人々、特に女性や子どもたちに焦点をあてた取材活動を続けている。1998年からはインドネシアのアチェ自治州、2000年にはタリバン政権下のアフガニスタンを訪れ、イスラム圏の女性たちやアフリカの子どもたちの現状を新聞・雑誌・テレビ等でレポート。「ニコンサロン」「コニカプラザ」などで写真展も開催。
2005年、「DAYS JAPAN審査員特別賞」受賞。
2007年、映画『ガーダ パレスチナの詩』制作。「第6回 石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」受賞。
2011年、映画『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』を制作し、現在も自主上映中。映画『飯舘村の母ちゃんたち』の撮影も続けている。
・「アジアプレス」所属。「JVJA」会員。
・著書
『インティファーダの女たち――パレスチナ被占領地を行く』(彩流社)
『ガーダ――女たちのパレスチナ』(岩波書店)
『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』(彩流社)
写真集『パレスチナ 瓦礫の中の女たち
(岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から)』(岩波書店)

古居みずえさんのサイト
●「おんなたちの歌」
http://www.huruim.com/

●福島県「飯舘村(いいたてむら)」公式サイト
http://www.vill.iitate.fukushima.jp/

●「反核医師の会主催 市民公開上映&講演会
(映画上映『飯舘村の母ちゃんたち』&古居みずえ氏講演)」(いい医療.com)
http://www.hoken-i.co.jp/event/general/post_818.html

インティファーダの女たち―パレスチナ被占領地を行く

インティファーダの女たち―パレスチナ被占領地を行く

  • 作者: 古居 みずえ
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本


インティファーダの女たち《増補版》 パレスチナ被占領地を行く

インティファーダの女たち《増補版》 パレスチナ被占領地を行く

  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 1996/07/15
  • メディア: Kindle版


ガーダ―女たちのパレスチナ

ガーダ―女たちのパレスチナ

  • 作者: 古居 みずえ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2006/04/26
  • メディア: 単行本


ぼくたちは見た: ガザ・サムニ家の子どもたち

ぼくたちは見た: ガザ・サムニ家の子どもたち

  • 作者: 古居 みずえ
  • 出版社/メーカー: 彩流社
  • 発売日: 2011/08/03
  • メディア: 単行本


パレスチナ 瓦礫の中の女たち (岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から)

パレスチナ 瓦礫の中の女たち (岩波フォト・ドキュメンタリー 世界の戦場から)

  • 作者: 古居 みずえ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/02/06
  • メディア: 単行本


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絵本が原作の反戦映画『猫は生きている』24日に上映&「核兵器禁止!」に署名しました。 [社会問題&戦争関連]

「映画人九条の会」の主催で、
“幻の傑作”と言われているという人形劇映画
『猫は生きている』の上映会があるそうです。
http://kenpo-9.net/event/150324_joueikai.html

「九条の会」というのは
戦争の放棄をうたった日本の誇る平和憲法の第九条を
永久に守り抜こうという思いをもとに、
著名な作家や学者、評論家、思想家、婦人活動家など9名の方々が
呼びかけ人として2004年6月に立ち上げた全国的な組織です。

この会は全国のいろんな地域ごとに、
あるいは職種別に、または大学や会社ごとに
分科会のような「会」があり、それぞれ活動を続けているようです。
熱心に学習会や講演会などを企画する会も多いので、
どこかの会に参加してみようかな~と調べたこともあるのですが、
活発な会もあれば停滞しているような会もあり、
どこに入ればいいのか、わからなくなってしまったので
(面倒になった、というのが本音? 笑)、
無料のメールマガジンを受信するだけにしました~。

積極的に何かの勉強会に参加したこともないのですが、
昨年の夏には呼びかけ人の一人でノンフィクション作家の
澤地久枝(さわち・ひさえ)さんの講演会へ出かけてみました。
御年83歳とのことでしたが、
私の1万倍以上のパワーが漲(みなぎ)っていると思うほど
気迫のこもった講演に圧倒されました。


●『猫は生きている』上映会
3月24日(火)18:20開場・上映18:50~
参加費:500円(予約不要)
会場:文京区民センター3階 3A会議室
(文京区本郷4-15-14)
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1754
都営三田線・大江戸線「春日」駅A2から徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線「後楽園」駅4bから徒歩5分
東京メトロ南北線「後楽園」駅6番から徒歩5分
都バス「春日」駅下車 徒歩2分

原作:早乙女勝元(さおとめ・かつもと)
絵:田島征三(たしま・せいぞう)
監督:島田 開(しまだ・ひらく)
脚本:高木一臣(たかぎ・かずおみ)、山内 久(やまのうち・ひさし)
音楽:いずみ・たく
出演:人形劇団京芸、俳優座、テアトルエコー
公開:1975年6月(75分)

[あらすじ]
東京の下町に住む昌男くんの家の縁の下に住みついた野良猫。
すばしっこく賢いので“稲妻”と呼ぶようになりました。
でも、戦時中なので、お母さんからは
「人間の食べ物もないのだから」と言われ、飼いたくても飼えません。
それでも昌男くんと妹は、ほんの少しでもエサになるものがあれば
“稲妻”に与えていました。
ところが、1945年3月10日の東京大空襲で
下町一帯は焼け野原と化したのです。
昌男くん一家は、“稲妻”親子は、生き延びられるのでしょうか。

●「映画人九条の会」
http://kenpo-9.net/
・結成呼びかけ人
映画監督:大澤 豊、黒木和雄、神山征二郎、降旗康男、山田洋次
アニメーション映画監督:高畑 勲
脚本家:小山内美江子、山内 久(日本シナリオ作家協会理事長)
記録映画作家:羽田澄子
高村倉太郎(日本映画撮影監督協会名誉会長)
掘北昌子(日本映画・テレビスクリプター協会理事長)
山田和夫(日本映画復興会議代表委員)

●「九条の会 オフィシャルサイト」
https://www.9-jo.jp/
・呼びかけ人(※五十音順)
井上ひさし、梅原 猛、大江健三郎、奥平康弘、小田 実、
加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子
・「九条の会」賛同者・賛同メッセージ
(※リストは、おそらく創設時のまま。故人の名もあり)
https://www.9-jo.jp/message.html
(例として賛同者の中でも、よく知られている方々)
児童文学作家:早乙女勝元、松谷みよ子(2月28日にお亡くなりになったばかりですね…)
作家:阿刀田 高、森村誠一、池澤夏樹
ジャーナリスト:大谷昭宏
詩人:白石かずこ
エッセイスト:海老名香葉子
作曲家:池辺晋一郎
音楽評論家:湯川れい子
女優:市原悦子、吉永小百合、吉田日出子、松金よね子、根岸季衣
映画作家:大林宣彦
漫画家:ちばてつや
舞台美術家:妹尾河童
画家:野見山暁治
イラストレーター:和田 誠


もう一つのお知らせは「パルシステム東京」から。
私は野菜以外の食材を生協で購入しているのですが、
そのメールマガジンに載っていた情報です。

広島・長崎に落とされた原爆。
核兵器は地球上に1万7300発もあると言われています。
広島市と長崎市が加盟する「平和首長会議」の呼びかけに応じ、
「日本生活協同組合連合会」が
「核兵器禁止条約」の交渉開始を求めて
電子署名を集める活動を行っています。

目標は40,000筆だそうですが、
2014年5月~2015年2月13日の間に集まったのは22,967筆。
署名は広島市長がニューヨークの国連本部に提出するそうです。

署名期間は4月10日まで。
ご協力くださるかたは、以下のサイトへお願いします。
●「核兵器禁止条約」の交渉開始等を求める要請書
(日本生協連サイト)
https://syomei.jccu.coop/peace/
このサイトの文章は去年に書かれた内容のようです。
ページ下に署名欄へのリンクがあり、
氏名・住所の入力と住んでいる地区・
加入している生協名を選んで送信ボタンをクリック。
生協の組合員でなくても署名は可能です。

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[戦争を伝える絵本と児童文学]

●『かわいそうなぞう』
土家由岐雄・作、武部本一郎・絵
(金の星社/1970年)

かわいそうなぞう (おはなしノンフィクション絵本)








●『猫は生きている』
早乙女勝元・作、田島征三・絵
(理論社/1973年)

猫は生きている (理論社のカラー版愛蔵本)








●『ちいちゃんのかげおくり』
あまん きみこ・作、上野紀子・絵
(あかね書房/1982年)

ちいちゃんのかげおくり (あかね創作えほん 11)








●『おとなになれなかった弟たちに…』
米倉斉加年・著
(偕成社/1983年)

おとなになれなかった弟たちに…








●『ガラスのうさぎ(新版)』
高木敏子・著、武部本一郎・絵
(金の星社/2005年)

ガラスのうさぎ (フォア文庫)








●『よしこがもえた』
たかとう匡子・たじま ゆきひこ(田島征彦)・作
(新日本出版社/2012年)

よしこがもえた


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東京大空襲の前日の3月9日に特別番組。全国120以上の市町村が空襲に遭っていたという事実が…。 [社会問題&戦争関連]

前日には雪がちらつくほど冷え込んだという
1945(昭和20)年3月10日の深夜0時8分、
小さな町工場や住宅が密集する東京の下町の地域に
大型爆撃機B29が急襲しました。
広島・長崎への原爆投下にも使われた
B29はボーイング社製で、全長30m以上、最大幅43m超、
高さ8.5mの機体に18気筒のエンジン4基を搭載。
機関砲1門と機関銃10挺が装備できる上、
爆弾は最大量9トンまで積めて、
さらに乗組員は10名まで収容できるという大きさでした。

そんなバカでかい爆撃機が約280機も東京上空に飛来し、
間断ない爆撃にさらされ、
ナパーム弾(油脂焼夷弾)による炎の壁に逃げ場を失い、
10万人以上もの都民が命を奪われました。
それは、およそ2時間半の間の出来事だったのです。
この日を境に、米軍は一般民衆に対しても
容赦のない無差別爆撃を始めました。

(※B29はサイパン島など
マリアナ諸島の基地から東京へ向かった。
3月10日は基地を出撃したのは325機で、
東京を襲ったのは279機とのこと。
データ出典:『知恵蔵2015』)


被害が甚大だったため、東京大空襲の当日のことだけが
クローズアップされがちですが、
この前後6か月の間に東京の市街地には
B29による100回以上もの爆撃があったそうです。
今では全国から若者たちの集まる
原宿の竹下通りの付近も空襲を受けたとか。


そして、地方都市でも空襲に遭った所が多々ありました。
私は母親から富山大空襲の話を何度も聞かされました。
終戦を目前とした8月2日に、
富山の市街地を170機余りのB29が襲ったこと。

当時、母親は子どもだったのと、魚津市に住んでいたので、
こんなふうに語っていました。
「眠っていたのに親に起こされて、眠くてボーっとしていたら、
ドォーンドォーンと、おなかに響く音が鳴り続けて、
海の向こうに、たくさんの花火が上がっているように見えた。
空襲だなんてわからなかったから、きれいだなと思った」

子どもの目には花火のように映った閃光の下では、
2,800人近くの命が絶たれたそうです。


ほかにも八幡(福岡)、那覇、名古屋、大阪、神戸、横浜、
鹿児島、室蘭、福井、熊谷、秋田など、
いえ、それどころか日本全土にわたって120以上の市町村が
空襲を受けたということが判明したと……。

それは、米軍の戦闘機の翼などに設置された
偵察や攻撃の記録用の
「ガンカメラ(gun camera)」という撮影機による映像が
近年になって見つかったことから、
研究者らが米国から映像を取り寄せて
どこの市町村を破壊した空襲なのかを特定するために
苦労を重ねて丹念に分析した成果だそうです。

空襲の映像の多くは鮮明なカラーが多く、
B29よりも小型なので低空飛行ができる戦闘機から
機銃掃射が浴びせられているのは
たくさん人が集まる列車や駅、病院、学校、
そして民間人の家々も。

現場の一例を挙げると、
・岩手県の「盛岡」駅へのロケット弾攻撃
・千葉県鴨川市の内房線「太海(ふとみ)」駅と周辺の住宅への機銃掃射
・東京都の高尾山麓の中央線「湯の花(いのはな)トンネル」入口で起きた、長野行き列車への攻撃
・鹿児島県の薩摩川内(さつませんだい)市内の小学校への空襲
いずれも多くの犠牲者を出しました。

それらのドキュメンタリー映像と
当時を知る人々への取材および証言、
再現ドラマなどで構成した特別番組が
9日(月)の夜に放映される予定です。

●「戦後70年 千の証言スペシャル
私の街も戦場だった」
3月9日(月)21:00~23:04/TBS系
http://www.tbs.co.jp/sengo70/
総合ナビゲーター・遺族や目撃者らに話を聞く
ドキュメンタリー部分の取材:佐藤浩市
再現ドラマ出演:奥貫 薫、飯田基祐、杉咲 花、福田麻由子


……空中からの爆撃映像を観るとき、
ただ漫然と眺めてしまいそうになることがあります。
湾岸戦争のときにも、爆撃映像を
アクション映画や戦闘ゲームのごとく
「カッコいい!」と喜んで眺めていた人たちがいました。
空撮だと殺される人が見えないために
リアリティを感じられない人たちがいるのです。

降り注がれる砲弾、はぜる火花、立ち昇る白煙、その下には
体を撃ち抜かれた人々が、逃げ惑い泣き叫ぶ子どもたちがいて、
爆撃にさらされた建物や列車、家々の中には
たくさんの遺体が折れ重なっている、というふうに
意識的に惨状を想像しながら観る必要があると思います。
そこには爆撃によって奪われた
一人ひとりの命が確かに存在したということを。

東京大空襲で、よく知られている写真に
赤ちゃんを背負って逃げようとして
焼け焦げて炭化した親子の遺体があります。
ほかにも、丸太のように地べたに並べられた無数の遺骸、
隅田川の河口のお台場に漂着した数多くの死体など、
むごたらしさに目をそむけたくなる写真ばかり。

それでも、こうした写真や映像は
「戦争は絶対にしてはならない」と永久に決意するために、
子どもの頃から見て知ることが大事ではないでしょうか?
個々人の感受性は違うので、
「トラウマになるかもしれないから見せたくない」
と言う親御さんもいますが、
私はトラウマ(心的外傷)になるくらい
見せるほうが良いとさえ思っています。
日本の報道では残虐な場面だとカットする傾向にありますが、
残酷極まりない現実を直視することは
戦争の抑止力に繋がるとも思うからです。

私が10代前半に見た写真だと思いますが、
ベトナム戦争で背中にやけどを負った少女が
米兵に追い立てられ、裸で泣き叫びながら逃げている光景、
あるいは、半身が吹き飛んだベトナム兵の遺骸を
手づかみで持ち上げているアメリカ兵の笑い顔、
一連の写真は今も鮮明に覚えているほどの衝撃でした。
その後、大人になってから沖縄戦のことを調べ始め、
ホロコーストや日本軍の戦争犯罪など
避けていた戦争写真や映像も能動的に観るようになったのですが。

戦争によって虐殺された遺体を
ひどい! かわいそう! 許せない!と思うだけでなく、
この国で再び戦争が始まれば、
自分自身が、その惨殺体となる恐れが
非常に大きいということを理解しておく。

皆さまのように良心をもつ人々の心を揺さぶる
一枚の写真、一本のフィルムには、
子どもたちの心に
「戦争は絶対にイヤだ!」と刻み込むだけの力があります。
世界の宝である子どもたちを戦争の名のもとに
むざむざ殺させないためにも、
私たちが戦争に関することを学んで伝え続けるのは
とても大切なことだと思うんですよね……。


[追記(2015年3月9日)]
●テレビ番組「私の街も戦場だった」を観てわかったこと。
・機銃掃射は戦闘機1機につき
1秒間に70発、発射されるそうです。まさに蜂の巣状態…。
・空襲に遭った市町村の数は
番組の放映直前までに判明したのだと思いますが、
120市町村よりも多い139市町村だそうです。
・映像の分析は研究者3名で行ったとのこと。
現在と戦前の地図などと照らし合わせながら
市町村を特定するのは非常に根気の必要な作業です。
頭が下がる思いでした。
・全国各地どころか渡米までして丹念な取材を積み重ねた
TBSおよび担当の制作会社の皆さんにも敬意を表します。
・再現ドラマは一般的なものより深く突っ込んだ表現が多く、
作り手のきちんとした意志とメッセージを感じました。
脚本は及川真実さん、演出は竹村謙太郎さん。


……戦争は、まさに憎むべきもの、
何があろうと拒絶すべきもの、
そういう思いを新たにしました。

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[参考サイト]

4千名超の募金で設立された民立・民営の資料センター。
●「東京大空襲・戦災資料センター」(東京都江東区北砂)
http://www.tokyo-sensai.net/
『決定版 東京空襲写真集
-アメリカ軍の無差別爆撃による被害記録-』刊行記念特別展
・「戦後70年にふりかえる東京空襲写真展」
4月12日(日)まで
開館:水曜~日曜(3月9・10日は開館)12:00~16:00
会場:2階会議室
協力費:一般300円、中・高校生200円、小学生以下は無料

毎日新聞社・TBSテレビ
2015年・戦後70年共同プロジェクト
●「千の証言 ~あの戦争を人々はどう生きたのか~」
http://mainichi.jp/feature/sennosyougen/

多くの写真や被災地全体の地図も掲載。
●「NHKスペシャル 特報首都圏 東京大空襲」(NHK)
http://www.nhk.or.jp/shutoken/daikushu/

各都市の戦災状況が把握できます。
●「一般戦災ホームページ 空襲と戦災の状況」(総務省)
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/daijinkanbou/sensai/situation/
(※被害を受けた全地域ではありません)

ひと目でわかるグラフ化による説明。
●「主な空襲による死者数」
(「社会実情データ図録」/運営:本川 裕さん)
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5226d.html

アメリカの研究者を中心とするプロジェクトのようです。
日米のさまざまな資料を収載しており、
東京大空襲で戦争孤児となった画家の
狩野光男(かのう・てるお)さんの絵も多数掲載。
●「日本空襲デジタルアーカイブ」(Japan Air Raids.org)
http://www.japanairraids.org/

被害を受けた方々にインタビューした映像が観られます。
●「戦争証言アーカイブス 太平洋戦争と空襲」(NHK)
http://www.nhk.or.jp/shogenarchives/special/vol2.html

●青森県青森市「青森空襲を記録する会」
http://www10.ocn.ne.jp/~kuushuu/

●富山県富山市「富山大空襲を語り継ぐ会」
http://www.geocities.jp/toyamakushunokaii/

●岐阜県岐阜市「岐阜平和通信 岐阜空襲を記録する会」
http://yosisi.sakura.ne.jp/

●広島県呉市「呉戦災を記録する会」
http://kure-sensai.net/

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全国の地方新聞の2015年1月1日付の社説・論説を読んでみよう! [社会問題&戦争関連]

ご存じの方も多いかもしれませんが、
Webサイトに「47NEWS(よんななニュース)」といって、
47都道府県52新聞社と共同通信の国内外のニュースが
横断的に閲覧できる総合サイトがあります。

東京に長く住んでいると、いわゆる“新聞五大紙”の
「朝日」「毎日」「読売」「産経」「日経」の情報ばかりが
目に入りやすいのですが、
「47NEWS」で地方のさまざまな記事を読むと、
同じ事件を扱う際にも温度差があったり
こうも視点が異なったりすることもあるのだと、
認識を新たにさせられる場合もあります。

また、その地方固有の風物詩を伝える記事や
地元らしい心温まる小さなニュース、
そして、私の興味の大半を占める食文化の一環として
お国自慢の郷土料理の話などに接すると、
日本各地は実に個性的だよね~!と楽しくなるんです。


ついこの前に年が明けたと思ったのに、
もう1月も終わりなんだわ~と気づいたとき、
ふと、今年の元日の地方紙の社説・論説は
どんな内容だったのだろうかと気になりました。

そこで、「47NEWS」に参加している新聞社のうち、
あえて東京本社のある新聞社は外し、
2015年1月1日の社説・論説を探してみました。

まだじっくりとは読んではいませんし、
各社の思想的背景なども、よくは知らないのですが、
その記事のほとんどは「戦後70年」をキーワードに
不戦・非戦の決意を新たにしよう、
という論調に読み取れました。
同時に、それぞれの地方の歴史や
抱えている問題も伝わってきます。


というわけで、以下に
各紙の社説・論説の見出しとリンク先を記しておきます。
ただし、閲覧するのが有料のものや
記事の全文を読むには会員登録の必要なもの、
すでに掲載終了となっていたもの、
1月1日の日付ではないもの、
サイトマップを見ても「社説」「論説」等の
掲載の有無がわからなかったものは外しました。
(もうちょっとサイトのデザインを何とかしたら~?
と思う新聞もありました~)。

地方紙の社説・論説が
各地方の総意だとは全く思いませんけど、
その媒体の主義・主張・個性が最も表れるものであるはず。
また、リンク先の各紙のサイトを見て、
ほかに惹かれる記事を探すのも一興かもしれません。

その多くが明治時代から頑張って発行し続けている新聞です。
内容に自分が共感できるかどうかは別として、
文字の力を大切にしている人たちへの
敬意を込めつつ紹介します。


[例]
「媒体の名称(読みがな)」
創刊年/本社の所在地
●2015年1月1日付の社説・論説のタイトル
リンク先のURL
(※掲載期間が終了し、リンク切れがあるかもしれません)。


「北海道新聞(ほっかいどう しんぶん)」
1887(明治20)年/北海道札幌市
●<戦後70年に考える> 引き継ぐもの 参加と対話で未来を開く
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/583819.html

掲載終了。

「河北新報(かほく しんぽう)」
1897(明治30)年/宮城県仙台市
●戦後70年の先に/平和の維持へ思慮の限りを
http://www.kahoku.co.jp/editorial/20150101_01.html

「東奥日報(とうおう にっぽう)」
1888(明治21)年/青森県青森市
●戦後70年 国の行方注視を/新年を迎えて
http://www.toonippo.co.jp/shasetsu/sha2015/sha20150101.html

「秋田魁新報(あきた さきがけ しんぽう)」
1874(明治7)年/秋田県秋田市
●新年を迎えて 地方再生進める起点に
http://www.sakigake.jp/p/akita/editorial.jsp?kc=20150101az

「岩手日報(いわて にっぽう)」
1876(明治9)年/岩手県盛岡市
●<岐路に立つ> 日本人論 「あなた任せ」は危うい
http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2015/m01/r0101.htm

「福島民報(ふくしま みんぽう)」
1892(明治25)年/福島県福島市
●【新年を迎えて】未来へ力強く進もう
http://www.minpo.jp/news/detail/2015010120144

「神奈川新聞(かながわ しんぶん)」
1890年(明治23)年/神奈川県横浜市
●新しい年に 格差の拡大に「ノー」を
http://www.kanaloco.jp/article/82277/cms_id/119038

「山梨日日新聞(やまなし にちにち しんぶん)」
1872(明治5)年/山梨県甲府市
●「希望の在りか」探す年 山梨日日新聞社 社長 野口英一
http://www.sannichi.co.jp/article/2015/01/01/00026293

「信濃毎日新聞(しなの まいにち しんぶん)」
1873(明治6)年/長野県長野市
●教育と政治 国策率先を繰り返すまい
http://www.shinmai.co.jp/news/20150101/KT141231ETI090007000.php

掲載終了。

「新潟日報(にいがた にっぽう)」
1942(昭和17)年/新潟県新潟市
●2015年を迎えて 新潟の旗を高く掲げよう
http://www.niigata-nippo.co.jp/opinion/editorial/20150101154686.html

「福井新聞(ふくい しんぶん)」
1899(明治32)年/福井県福井市
●節目に立つ2015年 国民主権を確かなものに
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/61037.html

「京都新聞(きょうと しんぶん)」
1879(明治12)年/京都府京都市
●戦後70年 誤りなき未来を築くために
http://www.kyoto-np.co.jp/info/syasetsu/20150101_7.html

「神戸新聞(こうべ しんぶん)」
1898(明治31)年/兵庫県神戸市
●未完の復興/なお重い震災の問いかけ
http://www.kobe-np.co.jp/column/shasetsu/201501/0007626379.shtml

「山陽新聞(さんよう しんぶん)」
1879(明治12年)/岡山県岡山市
●依存から自立へ “地域の宝”生かす気概を
http://www.sanyonews.jp/article/115449/1/?rct=shasetsu

「中国新聞(ちゅうごく しんぶん)」
1892(明治25)年/広島県広島市
●展望、戦後70年 他者の痛み分かち合う
http://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=118316&comment_sub_id=0&category_id=142

「愛媛新聞(えひめ しんぶん)」
1876(明治9)年/愛媛県松山市
●戦後70年 今こそ「不戦の誓い」を新たに
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201501012481.html

「徳島新聞(とくしま しんぶん)」
1944(昭和19)年/徳島県徳島市
●新年を迎えて 歴史直視し未来紡げ 創ろう「徳島のかたち」
http://www.topics.or.jp/editorial/news/2015/01/news_14200715916212.html

「高知新聞(こうち しんぶん)」
1904(明治37)年/高知県高知市
●【70年目の岐路(1)】きしむ戦後政治の出発点
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=331363&nwIW=1&nwVt=knd

「西日本新聞(にしにっぽん しんぶん)」
1877(明治10)年/福岡県福岡市
●日本の強さとは 「国家の大計」熟考の年に
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/136805

「佐賀新聞(さが しんぶん)」
1884(明治17)年/佐賀県佐賀市
●戦後70年の年明け
http://www.saga-s.co.jp/column/ronsetsu/141352

「南日本新聞(みなみにっぽん しんぶん)」
1881年(明治14)年/鹿児島県鹿児島市
●[戦後70年の節目に]若者よ、未来を話そう
http://373news.com/_column/syasetu.php?ym=201501&storyid=62625

「沖縄タイムス(おきなわ たいむす)」
1948(昭和23)年/沖縄県那覇市
●[戦後70年の分水嶺]暮らしと平和守り抜く
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=96991

「琉球新報(りゅうきゅう しんぽう)」
1893(明治26)年/沖縄県那覇市
●新年を迎えて 未来への責任自覚を 「豊かな沖縄」起点の年に
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-236703-storytopic-11.html


[本日のオマケ]

●「47NEWS」(運営:全国新聞ネット)
http://www.47news.jp/
・ニッポンのGOHAN(各紙の飲食関連のページ紹介)
http://www.47news.jp/topics/b-gourmet/
・医療新世紀(各紙の医療関連の……)
http://www.47news.jp/feature/medical/index.html

「47NEWS」参加の各社が厳選したという
名産・特産・ご当地グルメ♪ お取り寄せ・贈答サイト。
●「47CLUB(よんななクラブ)」
http://www.47club.jp/
私は利用したことがないので
商品の良し悪しはわかりませんが、
こういうのはギフトとして面白いかも?

・贈り物弁当
http://www.47club.jp/contents3/okurimonobento.html?intid=bn_ua_184_a004

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「ホロコースト」を伝えるブログ・記録文学・漫画・ドキュメンタリー映像・映画。 [社会問題&戦争関連]

個人で「アウシュビッツ」を訪れた方々のブログから、鮮明で大きめの写真が載っているサイトを。

●「旅の車窓から 鉄道ファンの海外旅行“ポーランド アウシュビッツに続く鉄道”」
(運営:「日本で現役の蒸気機関車が撮影できた世代のサラリーマン」の方だとか)
http://member.cyberstation.ne.jp/mmb/MBWTRAIN/JR30227026558/osweicim.htm

●「アウシュヴィッツ強制収容所(ポーランド)戦争犯罪・人道に対する犯罪とは? 子供のための人権シリーズ②」
(運営:Kenji Kakehiさん)
http://konotabi.com/auschwitz/toppage.htm
※「残酷シーンがあります。小学生以下は保護者がついて見てください」とのこと。

本を通じてホロコーストを知る。

●『夜と霧(新版)』(みすず書房)
ヴィクトール・E・フランクル 著、池田香代子 訳

夜と霧 新版

オーストリアのウィーンで生まれたフランクルは精神科医・心理学者として働いていましたが、
ユダヤ人だというだけで強制収容所へ送られ、離れ離れとなった父母も妻も子どもたちも殺されました。収容所での凄惨な体験を冷静な眼で捉えた記録で、長く読み継がれています。


●『アウシュヴィッツは終わらない――あるイタリア人生存者の考察』(朝日選書)
●『溺れるものと救われるもの』(朝日選書)
プリーモ・レーヴィ 著、竹山博英 訳
アウシュヴィッツは終わらない―あるイタリア人生存者の考察 (朝日選書)

溺れるものと救われるもの (朝日選書)

ドイツ語を解さず、未知の土地へ連行されたユダヤ系イタリア人の収容所体験。著者は解放40年後に自死したそうです。


●『娘と話すアウシュヴィッツってなに?』(現代企画室)
アネット・ヴィヴィオルカ 著、山本規雄 訳

娘と話すアウシュヴィッツってなに?

「フランス国立科学研究所」の歴史学者が娘と対話するような形式でわかりやすく解説。




●『ハンナのかばん――アウシュビッツからのメッセージ』
カレン・レビン 著、石岡史子 訳(ポプラ ポケット文庫)

ハンナのかばん―アウシュビッツからのメッセージ (ポプラポケット文庫)


収容所で亡くなった子どもはアンネ・フランク以外にもたくさんいました。ガス室で13年の人生を閉じられてしまった少女の物語。

「アマゾン」等の本のコーナーや図書館などでも「アウシュビッツ」「強制収容所」「ナチス」等のキーワードで検索すれば、たくさんの関連本が見つかります。

私は’90年代半ばに映画『ショア(SHOAH)』(フランス/1985)のテキスト本(ホロコースト証言集のような内容)が出たのをきっかけに、ナチス関連の本をフィクションも含めて何冊か読みました。「Shoah(ショア)」とはヘブライ語で「絶滅」を意味するそうです。

当時、読んだ記憶のある本は、

・『ショアー(SHOAH)』
(※本の題名のカタカナ書きは長音付きで、映画は長音ナシ)クロード・ランズマン 著、高橋武智 訳(作品社)
・『死の泉』皆川博子 著(早川書房)
・『ヒトラーの防具』帚木蓬生 著(新潮社)
・『オリンピア――ナチスの森で』沢木耕太郎 著(集英社)

……でも、沢木さんの本で消化不良となり~(汗)、以来、関連本は読んでいなかったのですが、今、再読するとしたら、これを読みたいですね。

●漫画『アドルフに告ぐ』手塚治虫 著(Kindle版/手塚プロダクション)※講談社、小学館、文藝春秋からも多様な体裁で出ています。

アドルフに告ぐ 1

ドキュメンタリーの映像では、枯れ木のごとく痩せ衰えさせられた遺骸が大量に積まれ、眼球をえぐられて穴の開いた顔や無造作に放り出された、たくさんの生首もあり、黒焦げに焼かれた体は原爆や大空襲の写真を思い出します。
夥(おびただ)しい数の遺体がブルドーザーで、かき集められるといった場面も多く、直視するには非常に勇気が必要、あるいは覚悟か。
しかし、これが事実だと認識し、脳裏に深く刻みつけることが、拷問による痛みも飢餓も毒ガスの臭いも知らない
私の義務ではないか、そう思うようになりました。

ドイツが第一次世界大戦で敗北後、ナチズムが台頭し、ヒトラーと共に狂気と破滅へ向かっていく過程が、よくわかるドキュメンタリー映像です。
●「ナチス、ジェノサイドへの道 "The Path to Nazi Genocide"」
(米国ホロコースト記念博物館/国連広報局/国連広報センター)
https://www.youtube.com/watch?v=_hL9fVT1Vas

ホロコーストを主題にしたドキュメンタリー映画もたくさんありますが、非常に評価の高い作品がこれ。私はまだ観ていませんので何とも言えませんが、ナレーションと音楽も注目すべき点だとか。
●映画『夜と霧(NUIT ET BROUILLARD)』(フランス/1955)
監督はヌーヴェルヴァーグの巨匠の一人、アラン・レネなんですね。32分と短編ですが、カラーとモノクロを効果的に駆使した映像があまりにも衝撃的で残酷ということで、日本での公開は6年後、しかも一部がカットされたそうです。

夜と霧 [DVD]


私は18歳のときに初めて行った名画座(目黒)で観たのが、アラン・レネ監督の『去年マリエンバートで(L'ANNEE DERNIERE A MARIENBAD)』(フランス・イタリア/1961)という作品でした。
単調なモノローグ(独白)が多くて途中で居眠りしてしまい、モノクロームの映像美だけが印象に残ったのですが、
当時は「これも映画なの~!?」とビックリしたものです。
おまけに、2本立てで併映されていたのが暴力シーンにまみれたキューブリック監督のSF作品『時計じかけのオレンジ(A Clockwork Orange)』(アメリカ/1971)。
極端に違う作品だったので、両方とも記憶から薄れません。

戦争当時のドイツ女性を主人公に据えた作品もありました。
●映画『ドイツ・青ざめた母(Deutschland Bleiche Muttur)』(西ドイツ/1980)
監督のヘルマ・サンダース・ブラームスもドイツ女性ですが、同国人の同性を温かみのある視点で描くのではなく、
非常に冷徹な感覚を貫いた作品。映画館で観た当時は、あまりにもやり切れなくなり、どんより鬱々とした気分を家まで持ち帰りました。

昨年3月にはアラン・レネ監督が91歳で亡くなり、5月にはブラームス監督も73歳で世を去ったそうです。

ホロコーストを追い続けたクロード・ランズマン監督のドキュメンタリー作品3本が上映されます。
2月14日(土)~3月6日(金)シアター・イメージフォーラム(渋谷)
http://mermaidfilms.co.jp/70/
※現在、予告編のページは開けません。準備中のようです。

●『ショア(SHOAH)』(フランス/1985)
収容所から生還したユダヤ人、元ナチス親衛隊員、収容所周辺のポーランド人農夫など、膨大な数の関係者の証言(肉声)を監督が11年にわたって収録。567分(9時間27分)という大長編のため、4部に分けて上映。

●『ソビブル、1943年10月14日午後4時(Sobibor, 14 octobre 1943, 16 heures)』(フランス/2001)
「ソビブル」とはポーランド東部にあった絶滅収容所の名前(元々は村の名)で、映画の題名はユダヤ人らが武装蜂起を決行した場所・年月日・時刻を表す。16歳で収容所へ連行され、かろうじて脱走できた証言者が伝える。

●『不正義の果て(Le dernier des injustes)』(フランス・オーストリア/2013)
チェコ北部の街「テレジン」は占領中、ドイツ語で「テレージエンシュタット」と呼ばれていた。’44年6月、ここの収容所が赤十字社に公開されることとなり、ナチスは国際社会の追及をかわすため、ゲットー(ユダヤ人居住区)にバラックを新築し、庭園や銀行、カフェ、音楽ホールなども造った。これらは親衛隊のアイヒマンの指示で、ユダヤ人の自治を装う長老評議会もあったが、その裏では7千以上の人々を「アウシュビッツ」へ移送し、虐殺した。ユダヤ人長老の証言によって暴かれる真実。

この3本の作品は以下のエリアでも上映されます。
(※まだ上映スケジュールも決まっていないようですが~)。
大阪市 シネ・ヌーヴォ
福島市 フォーラム福島
名古屋市 名古屋シネマテーク
京都市 京都みなみ会館
神戸市 神戸アートビレッジセンター
広島市 広島市映像文化ライブラリー
山口市 山口情報芸術センター

「テレジン」に関する映画作品と情報サイトも。

テレジンの収容所でプロパガンダ(政治・思想の宣伝)映画の監督を命じられた、ユダヤ系ドイツ人の俳優の悲劇。
●映画『ナチス、偽りの楽園 ハリウッドに行かなかった天才(PRISONER OF PARADISE)』(アメリカ/2003)
・公式サイト
http://www.dreamonefilms.com/ituwarinorakuen/
ナチス、偽りの楽園 -ハリウッドに行かなかった天才 [DVD]


収容所で子どもたちに絵を描く楽しみを与え、生死も共にした女性、ディッカー先生の話や子どもたちの絵も掲載されています。
●「テレジンを語りつぐ会  テレジン 命のメッセージ」
http://www.teresien.jp/
フリードル・ディッカー・ブランデイズ
http://urx2.nu/gGHe
(※短縮URL)
子どもたちの残した絵
http://urx2.nu/gGJ3

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1月27日はアウシュビッツ解放70年、31日にNHKで『人間の闇 アウシュビッツ』放映。 [社会問題&戦争関連]

1月27日はポーランドの
「アウシュビッツ強制収容所」が解放された日で、
今年は解放70年にあたるそうです。
31日(土)の「NHKアーカイブス」では
アウシュビッツをテーマとする番組の再放送を予定しています。

●1月31日(土)
「人間の闇 アウシュビッツ」(NHK総合)
15:05~16:15
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/
※愛媛県・高知県・徳島県・香川県は別番組とのこと。

この番組のタイトルは、半月ほど前まで
「戦後70年 アウシュビッツを忘れない」
と題されていたのですが、
先週あたりに再確認したら変更されていました。
放送日時も変更となる場合がありますので、
番組表などで、ご確認くださいませ~。


今回の番組で観られるのは
「死の国の旋律 アウシュビッツと音楽家たち」
(初回放送:’04年2月17日)。
強制収容所に収監された人々の
過酷な労働のときやガス室へと送られるときに、
演奏を強いられたというユダヤ人女性の音楽隊。
ゲストはフォトジャーナリストの
大石芳野((おおいし・よしの)さん。
ベトナム、コソボ、カンボジア、広島、沖縄など、
戦争に巻き込まれた現場へ赴いては、
報道写真を通して惨状や空しさを訴え続けている女性です。


1月27日は「国連総会」の制定した
「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」でもあります。

「ホロコースト(holocaust)」の語源については諸説あるようですが、
ギリシャ語の「全体」「完全」を意味する「holo-」と
「焼却(kaustos)」という言葉から派生し、
「すべてを焼き尽くす」「全焼死」「大虐殺」等を
意味するようになったとのこと。

また、古代のユダヤ教では神に生け贄(いけにえ)を捧げる儀式
「燔祭(はんさい)」の高貴な供物を指す言葉でもあるそうです。
この儀式では犠牲となる動物を祭壇で丸焼きにし、
食用とはせず、完全に焼き尽くしたのだとか。
旧約聖書にも記載されているそうです。

そういう語源の言葉に
定冠詞「the」が付いて、単語の頭を大文字にした
「the Holocaust」は
「ナチスによるユダヤ人などの大量虐殺」を指す言葉となりました。

特定の人種や国民などを絶滅させようとする
計画的な集団殺戮(さつりく)のことを
「ジェノサイド(genocide)」とも表現しますが、
これは造語で、ギリシャ語の「génos(人種)」と
ラテン語の「殺す」という意から
英語でも「○○殺し」「殺す者」という意味をもつ
「-cide」を合わせた言葉だそうです。


常人には発想もできないような
残虐の限りを尽くす方法によって、
ナチスに殺された人々は
ヨーロッパ全体で約600万人と言われています。
現在の東京都民の2人に1人が殺されたということに……。

犠牲となった人たちはユダヤ人だけでなく、
ロマ民族、一部のポーランド人・ロシア人などのスラブ民族、
ドイツ人の共産主義者・社会主義者・社会民主主義者、
同性愛者、「エホバの証人」の信者のほか、
体の不自由な人たちや
知的障碍(しょうがい)・精神疾患をもつ人たちもいて、
ナチスは義手や義足まで没収したのです。

虐殺された600万人のうちの150万人は
子どもだったとも言われています。
小さな子たちは労働力にならないからとガス室で殺されたのですが、
双子やロマの子どもたちは
「優秀な民族を増やすため」「劣等性を調べる」などの名目で
成人を対象とした人体実験と同じように
医学実験の材料にされたと伝えられています。

150万人の子どもたちが手をつなぐと、
北海道から九州まで到達する長さとなるそうです。


ヨーロッパでナチスドイツが支配した国は21か国に上りました。
その至る所に収容所が造られ、
1933~1945年の間に約2万か所も建造されたそうです。
ドイツ国内やポーランドだけでなく、
現在のフランス、イタリア、オーストリア、
ベネルクス3国(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)、
スウェーデン、バルト3国(エストニア、ラトビア、リトアニア)、
チェコ、スロバキア、ハンガリーなどにも存在しました。

●「地図  ヨーロッパの主なナチス収容所、1944年1月」
http://www.ushmm.org/wlc/ja/media_nm.php?ModuleId=10005144&MediaId=221

収容所は目的によって
・通過収容所(一時的な中継地点)
・戦争捕虜収容所
・強制労働収容所
・絶滅収容所(大量殺戮が目的)
というふうに分かれていました。

「アウシュビッツ=ビルケナウ」のように
ポーランドにたくさんの絶滅収容所が造られた理由は、
当時、ユダヤ人が最も多く住んでいたのがポーランドだったからで、
ナチスは、その地に絶滅収容所を多く造れば
効率的に大量殺戮ができると考えたからでした。
「アウシュビッツ」では一番多い時期で
一日6千を数える人たちがガス室で殺され、
100万人以上の犠牲者を出しました。
戦後、残っている施設は
「ポーランド国立オシフィエンチム博物館」が
管理・公開しています(入場無料)。
その運営資金の多くはドイツが負担しているそうです。


私の知り合いには
「アウシュビッツ」を見学したという人が何人かいます。
そのときの話を聴こうとすると、
「同じ人間が、ここまでできるのかと物凄いショックを受けた」
「打ちひしがれて声も出なかった」
「あの光景は、もう思い出したくない」
「荒涼とした恐ろしい場所だった」
「食欲を失って、しばらくは何も食べられなくなった」
「話したくない。話そうとすると涙が出てくるから」
みんな男性ですが、そんなふうに語っていました。

それでも、人類が二度と「戦争」という狂気を起こさぬよう、
事実を正視し、誰かに伝え、政治の動向を監視し、
私たちの次の世代、その次の世代へと
「平和」というものを確実に渡していかねばなりません。
可能性あふれる子どもたちの未来を焼き尽くしてはいけない。



※「ロマ」とは「ジプシー」と呼ばれていた人々のことですが、
「流れ者」といった侮蔑的な意味合いもあったため、
民族差別を廃する観点から
現在では「ロマ」「ロマ民族」と表現します。
同様に「ツィゴイナー」「ボヘミアン」等も用いません。
ただし、「ジプシー音楽」等のジャンル名や
ロマの人々が自らを「ジプシー」と名乗る場合などは
その範疇ではないと解釈されています。


[参考サイト]

●「ホロコースト百科事典」(※日本語)
(United States Holocaust Memorial Museum)
http://www.ushmm.org/ja/holocaust-encyclopedia

●「ホロコースト記念館」(広島県福山市)
http://www.urban.ne.jp/home/hecjpn/
・「やさしいホロコースト史」
http://www.urban.ne.jp/home/hecjpn/

●「アウシュヴィッツ平和博物館」(福島県白河市)
http://www.am-j.or.jp/
・3月23日(月)まで
「広河隆一 パレスチナ写真展」開催中
(アウシュヴィッツ平和博物館 企画展示室)
http://www.am-j.or.jp/schedule/150125.htm

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「イスラム国」事件:2億ドルの日本円換算の比較と組織名の変遷について。 [社会問題&戦争関連]

日本の首相がエジプト訪問時に
「総額2億ドル規模の新規支援」を伝達しましたが、
不勉強極まりない私は、
いつの間にそんな莫大な金額が決まっていたの~!?と驚きました。

いったい2億アメリカドル(200 million USD)って
日本円でおいくらなの?
マスコミ各社などの表記を並べてみましょう。
(※1月21日夜の時点でのネット検索によるもの)

CNN:約230億円
時事通信社:約235億円
日経新聞:約236億円
読売新聞:現在の為替レートで約236億円
朝日新聞:約236億円
毎日新聞:約236億円
産経新聞:約236億円
ニューズウィーク日本語版:約237億円
The Huffington Post(ハフィントンポスト日本版):約240億円

テレビ朝日:約230億円余り
FNN(フジテレビ系列):236億円

Yahoo!ファイナンス 為替レート計算(1米ドル117.62円):235億2,400万円
グーグル検索:2億米ドル=235億4,048万9,600円
為替レート 通貨コンバータ(1米ドル117.71円):235億4,180万4,704.96円

約230億円から約240億円まで、10億も差がありますよ~!?
どこか1社のサイトだけを見て
そのままブログ等に引き写す人もいますが、
ちゃんと自分で調べないとねぇ…と改めて思いました。
私は好きな新聞社じゃありませんけど、
上記に関しては「読売新聞」の表記が読者に親切ですよね。


それと、「イスラム国」の略称についても
「ISIS」やら「ISIL」やら「IS」等々、
いろいろあるんですけど、これらはどう違うんでしょうか?

以前のマスコミ報道では
「イスラム教スンニ派の過激組織」や「スンニ派武装組織」
といった表現がなされていましたよね。
組織名は「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」
という呼称に収まりつつあったのですが、
今後は「イスラム国(IS)」で統一されるのかも。
でも、世界の報道機関が
この名称で書いたり読んだりして世の中に定着すると、
国家として認めたようになってしまうのでは……?


この組織の成り立ちおよび経緯をザッと追ってみましょう。

’04年
アブムサブ・ザルカウィが
国際テロ組織「アルカイダ」の分派を組織。

’06年
6月にザルカウィが米軍の攻撃で死亡。
その数か月後に後継者アブアイユーブ・マスリが
「イラクのイスラム国(ISI)」の創設を発表。

’13年4月
「ISI」がシリアのアルカイダ系武装組織「ヌスラ戦線」を統合。
その後、この組織は
「イラクとシャムのイスラム国
(the Islamic State in Iraq and al-Sham=ISIS)」
「イラクとレバント(アラビア語:シャム)のイスラム国
(Islamic State in Iraq and the Levant=ISIL)」
と呼ばれるようになった。

‘14年6月29日
「ISIS/ISIL」が国家の樹立を宣言。
国名は「イスラム国(Islamic State=IS)」で、
「ISIS」「ISIL」という組織名は、いずれも廃止すると発表。


……「シャム」ってタイの昔の王朝だったよね?
と連想した浅はかなワタクシめでありますが~(汗)、
そちらの綴りは「Siam」で、「ISIS」のほうは「Sham」です。
「シャム(al-Sham)」も「レバント(Levant)」も
地中海の東部沿岸に接する国・地域を指す名称だそうですが、
どの国々まで含めるかという概念が異なるようです。

「ISIL」は「イシル」と読むのなら
石川県の特産の魚醤「いしる」と同じだ~!
と思ってしまった私ですが(汗)、
「ISIL」の読み方までは調べておりません。

「ISIS」は「イシス」「アイシス」と
読み書きしている人たちも多いようで、
安倍さんもエジプトでのスピーチでは
「イシス」と発音したように聞こえましたが、
オバマ大統領や国連、報道機関の一部は
「ISIL」のほうを使っているそうです。
日本の外務省のサイトでも「ISIL」で統一している様子
(全部のページを確認したわけじゃないのですが~)。


もっと詳しいことを知りたい方は、
以下のサイトの記事をご参照くださいませ。

[参考サイト]
●「イスラム国」「ISIS」「ISIL」 その違いは?
(CNNサイト/2014.09.12)
http://www.cnn.co.jp/world/35053738.html?tag=mcol;relStories
※ブログを書いている人たちの中には
この記事をまるで自分が書いたかのように、
そっくりそのままコピー&ペーストしている者も見かけました。
著作権法違反ですからね~!
最低でも出典は明記すべきです。
もし周りにそういう違反者がいたら注意してやってください。
(違反者に対して「注意してあげて」とは書きませんよ~。
「~してあげる」というのは敬意を含む表現だからです)。

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みんなに教えてもらいながら、理解不能の「イスラム国」について学ぶ。 [社会問題&戦争関連]

8500kmも離れているという中東の地で大変な事件が起こってしまいました。2名の人質に銃を突きつけている男が11世紀末~13世紀後半の「十字軍」に対する恨みを今なお口にしたという事実を考えるに、聖地エルサレムを巡るキリスト教徒とイスラム教徒の攻防は、人類が全滅するまで続くということなんでしょうね。

それにしても…?と疑問に思うことが多々あるので、SNS友達へ以下の質問を発してみました。
――――――――――――――――――――――――――――――
どなたか無知なワタクシに教えてくださ~い! 「イスラム国」で恐ろしい事件が起こってしまいましたが、そもそも、つい先日、パリでテロが起こったばかりという時期に、日本の首相があえて中東へ出掛けて支援を約束したのは、なぜなんですか? 日程はずっと前から決まっていたかもしれませんが、世界情勢を鑑(かんが)みて、取りやめにすることだって可能では? 歴訪&支援はアメリカの差し金なんでしょうけど、今回のアメリカの意図は?
――――――――――――――――――――――――――――――

今年の1月16日~21日にエジプト、ヨルダン、イスラエル、パレスチナ自治区の4か国・地域訪問を行うことが決まったのは、新聞各社の報道によると昨年の12月22日のようです。

●’14年12月22日付(朝日新聞)
「安倍首相、1月16日から中東訪問」
●’14年12月23日付(毎日新聞)
「安倍首相:中東訪問日程固まる 狙いは日本の存在感アップ」

正式に公表されたのは年明けの13日でした。1月7日・8日・9日にフランスのパリおよび近郊で合計17名が殺害されたというテロ事件の衝撃も冷めやらぬ頃。

●’15年1月13日付(日本経済新聞)
「首相の中東訪問を発表 官房長官」
・菅義偉官房長官が1月13日の記者会見で正式発表。
・過激派「イスラム国」の影響を受けるヨルダンへの難民支援などを表明するとの見通しも示した。
●’15年1月14日付(毎日新聞)
「安倍首相:中東訪問の日程公表 16日から」
・政府は14日、安倍晋三首相の日程を公表。

……ネットで過去の記事を探した結果なんですけど、なぜ毎日は1日遅れなのかな~? 作為的に抽出したわけじゃないんですよ、たまたま見つけられたのが上記の記事だったに過ぎないのですが。ガンバレ、毎日~!!(涙)。

SNS友達がコメントをくれました。

海外への赴任・出張などの経験が豊富なYちゃんは、池内 恵(いけうち・さとし)さん(東京大学准教授)のブログ
「中東・イスラーム学の風姿花伝』に掲載された以下の記事のことを教えてくれました。

●「『イスラーム国』による日本人人質殺害予告について:メディアの皆様へ」(2015/01/20)
http://chutoislam.blog.fc2.com/blog-entry-258.html

SNSで繋がった私の中学時代の生徒会長・平田くんは、以前、『週刊現代』(講談社)の記者だったそうです(きっと新宿界隈で、すれ違っていたことでしょう。笑)。その平田くんがSNSの自分のページに書いた内容を以下に転載しますね(※本人に許可をもらいました~)。

――――――――――――――――――――――――――――
ついに、イスラム国に拘束されていた日本人2人がオレンジ色の服を着せられ、72時間の猶予後に殺害されるおそれが生じました。安部首相の中東歴訪を契機に、過激派集団「イスラム国」が日本を欧米並みの「主敵」と位置づけた今、いよいよ対岸の火事ではなくなりつつあります。そもそも「イスラム国」ってなんだろう? イスラム国が席巻するイラクとシリアの2ヶ国のうち、公私ともにシリア方面に太いパイプを持つ軍事ジャーナリスト黒井文太郎の『イスラム国の正体』(KKベストセラーズ・ベスト新書)は、彼らを知る上でひじょうに参考になる好著です。おふたりが無事に解放されることを願いつつ、一度、書店で手に取ってみてください。彼らの狂気の一端がわかるはずです。
――――――――――――――――――――――――――――
黒井さんの著書(平田くん撮影).jpg
黒井文太郎(くろい・ぶんたろう)さんは平田くんの大学時代のゼミの後輩なんだそうです。その上、平田くんの在籍した『週刊現代』とは媒体が違うけれど、2人とも湾岸戦争のときにはイラクからスカッドミサイルが毎晩、飛んできたイスラエルまで共に取材へ赴いたという同志でもあるとか。すごい経験してますねぇ……(汗)。
黒井さんは平田くんの“全失恋史”も知っているそうなので、それも本にまとめてくださいと、お願いしておきました(笑)。

SNS仲間で日本中を旅して回っているMさんも、以下のコメントをくれました。
「ニュースを見る限りでは、『テロに屈しない』というアメリカのスタンスを踏襲して、あえて予定通りのスケジュールをこなしたように思います。……身代金を払う可能性は高くないことになりますが……」

そうですよね、確かに日本のトップはアメリカのスポークスマンの役割をさせられているような…。

ほかにも情報を求めてネット上をウロウロしていたら、あのYouTubeの動画自体が“合成”ではないか?という意見も見かけました。人質2人の影の位置がヘンだから、自然光じゃなくて室内のライティングで撮影し、背景と合成したのだろうと。
どうかな~??? こういう場合は写真家の友達に聞いてみるのが一番ですねぇ。

ところで、黒井さんの本『イスラム国の正体』は2014年12月9日の発行なんですが、「アマゾン」でチェックしてみると、昨年末から来月中旬まで「イスラム国」関連の本がドドドーッと発刊されているようです。
このタイミング、版元各社が足並み揃えているようで、なんだかコワイんですけど、なぜ?

「イスラム国」が勝手に国家の樹立を宣言したのが昨年の6月下旬のことでした。それを機に、いろんな編集者やライター等の出版企画書が版元の会議に提出され、発刊は年末から翌年の初めあたりという目標でゴーサインが出たものから取材開始。
それまでイスラム世界に関して蓄積のある人ほど資料も揃っているし、確かな情報網も構築しているでしょうから、原稿としてまとめるのも早いと思います。
そして、原稿チェック、ゲラ(校正刷り)出し、校閲チェック、初校~再校~校了、ようやく印刷~製本~配本。という感じ?
どこの版元も同じようなことを考えるものですから、一刻も早く市場に出したいという思惑もあり、けっこうタイトなスケジュールだったのではないでしょうか。

以下に「アマゾン」で目についた関連本を挙げておきます(私はこれから勉強せねばならない超初級レベルなので
存じ上げない著者・編者の方々ばかりですから、黒井さんの本以外はオススメという意味ではありませんよ~)。

2014/12/19発行
●『「アラブの心臓」に何が起きているのか――現代中東の実像』青山弘之・編(単行本/岩波書店)

2014/12/26
●『「イスラーム国」の脅威とイラク』吉岡明子、山尾 大・編(単行本/岩波書店)

2015/1/7
●『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』ロレッタ・ナポリオーニ 著、村井章子・訳、池上 彰・解説(単行本/文藝春秋)

2015/1/13
●『イスラム国の正体』 ←黒井さんの本と同一タイトル!
国枝昌樹・著(朝日新書/朝日新聞出版)

2015/1/16
●『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』内藤正典・著(集英社新書)
●『アメリカはイスラム国に勝てない』宮田 律・著(PHP新書/PHP研究所)

2015/1/20
●『イスラーム国の衝撃』池内 恵・著(文春新書/文藝春秋)

2015/1/29
●『イスラム国の野望』高橋和夫・著(幻冬舎新書)

2015/2/4予約受付中
●『イスラム国とは何か』常岡浩介、高世 仁・著(単行本/旬報社)

2015/2/17予約受付中
●『イスラーム 生と死と聖戦』中田 考・著(集英社新書)

……いやはや怒濤の発刊ラッシュという印象。でも、これで全部じゃありませんし、今後も続々と出てくるでしょうね。
重箱の隅をつつきたがるワタクシめとしましては、「イスラム」なの? 「イスラーム」なの?と本のタイトルを考えた編著者に聞いて回りたいのですが(笑)。

こんな状況じゃ何を参考にして、どれを読めばいいのか全然わかんないよ~!という方は、以下のリンクをクリックしてくださいませ~。

●『イスラム国の正体』黒井文太郎・著(ベスト新書/KKベストセラーズ)896円(税込)
アマゾンの該当ページでは「なか見!検索」が設定されているので、目次や本文の一部が無料で読めますよ~!

イスラム国の正体 (ベスト新書)

イスラム国の正体 (ベスト新書)

  • 作者: 黒井 文太郎
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2014/12/09
  • メディア: 新書


これは「イスラム国」が出現する前に出た本ですが(2014/7/11発行)、池上さんのファンなのでリストに加えておきます~。
●『池上彰が読む「イスラム」世界 知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版 第4弾』池上 彰・著(KADOKAWA/角川マガジンズ)
※単行本は1,080円、Kindle版(電子書籍)なら720円ですが、Kindle版を購入したという方がレビューに地図など図版の画像データや注釈が拡大できなくて読めないと書いているので、購入するなら単行本のほうが良さそうです。

池上彰が読む「イスラム」世界知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版第4弾

池上彰が読む「イスラム」世界知らないと恥をかく世界の大問題 学べる図解版第4弾

  • 作者: 池上 彰
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川マガジンズ
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: 単行本


[本日のオマケ]

キナ臭い話が続くとウンザリもしますからね、楽しいメールマガジンを紹介いたします~!

かれこれ20年以上も海外と日本を行ったり来たりしている“あるきすと平田 裕(ひらた・ゆたか)”の旅行記。バックパック(リュックサック)を背負って世界各国を本当に“歩いて”きたそうですよ。現在は富山で休養中というか、夜な夜な好い気分になるガソリンを補給中(!?)のようですが、満タンになったら、また世界へ飛び出すのかな~。

「まぐまぐ!」のメールマガジンで連載中!
●『あるきすと平田のそれでも終わらない徒歩旅行 ~地球歩きっぱなし20年~』
発行:金曜日/登録料:月額324円
今年の最新号で180号近くまであります。サンプルページと初回の月の分は無料で読めますよ~♪

平田くんはフォークシンガーの“ばんば ひろふみ”によく似ていると、からかわれていますが、以下のページで写真も見られます♪(閲覧は無料)。
●「まぐスペ メールマガジン著者インタビュー」
http://www.mag2.com/magspe/interview81/
●「サンプル号 歩きっぱなし前夜」(閲覧は無料)
http://www.mag2.com/m/0001319893.html

ぜひぜひ、ご購読のほど、よろしくお願い申し上げます~!!

※記載した書籍の価格とメルマガ購読の料金は、すべて税込みです。

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